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連載 / 第二部 塔群編
06
しおりを挟む階段を上った先には、部屋が二つあった。
「広い寝室ね」
手前の扉を開け、りあは呟いた。
まず視界に飛びこんできたのは、部屋の奥にある天蓋付のベッドだ。落ち着いた青色の布がかかっている。黄土色の糸で細かな刺繍がされた立派なものだ。
暖炉の前に、一人掛けのソファーとコーヒーテーブルが置いてある以外は、チェストやクローゼットといった家具のみである。
「なんだか、がらんとしてる」
『物が無いほうが掃除がしやすいからと、必要最低限しか置いてないんですよ。それに魔法のこと以外に興味もありませんでしたし、お金が余れば研究に回してらっしゃいました』
ハナが説明すると、後ろからアネッサが言う。
「ふうん、君のご主人様は、実にこの街の人間らしい人間だったというわけか」
「秘密主義で、陰気で冷たい?」
からかうようにレクスが付け足すと、ハナはしょんぼりとうつむく。
「確かにそのような面もありますが、私達には優しい主人です。かわいそうなかたなんです。ご両親はロザリア王国の王都で学者をされていて、学会のためにこちらに来て、沼地で魔物に襲われてお亡くなりに……」
悲しげな空気に、レクスは流石に笑いを引っ込めた。困ったようにがしがしと頭をかく。部屋を見回していたりあは、ハナを振り返る。
「それで孤児になって、長の養子に?」
『ええ。ご両親の縁者は誰もいらっしゃらなかったとか。私がユーノリア様にお仕えし始めたのは、長様の養子になった後です。なかなか馴染めないユーノリア様をかわいそうに思われてか、長様が宝石精霊を買い与えてくださって、それで』
『ハナのほうが僕より付き合いが長いんですよ』
エディが口を挟んだ。アネッサは眉を寄せる。
「それで、信頼していた長にも裏切られて……。不幸のもとに生まれついたって感じだね」
「頼れる人がいなくて、見守ってくれてる目に見えない存在にすがっちゃうのも分かるかもしれないわ。ユーノリア、私と入れ替わってからどうしてるんだろ? ここと全然違うから、やっぱり苦労してるのかな」
だが、りあはここでの文字の読み書きまで出来ている。言語習得の壁がないのがユーノリアも同じなら、案外馴染んでいるかもしれない。
「うーん、頭良いからなあ、私と違って、良い職業についてバリバリ働いていたりして」
「あんた、あんまり怒ってねえみたいだけど。普通は腹が立つんじゃないのか? いくら元の奴が不幸だろうと、勝手に入れ替わられて迷惑してるんだ。おひとよしだな」
戸口に寄りかかって立っているレクスが、呆れ混じりに言う。
「確かに最初からヴィクターに命を狙われて大変でしたけど……、一人じゃないから大丈夫です。レクスやラピスさんに助けてもらって、アネッサっていうお友達もできて、ついてますよね、私」
能天気なりあに、アネッサはかわいそうなものを見る目を向けた。
「リア、いいかい、本当についてるんなら、そもそも入れ替わったりしていないだろ? 命も狙われない。君のは運が良いんじゃない、悪運が強いっていうんだ」
「でも、仲間がいるかいないかって大きな違いだわ。ユーノリアにも仲間がいれば、きっと禁忌に触れようなんて思わなかったんじゃないかな」
りあの言葉に、ハナが苦い声で言う。
『ユーノリア様にも、ちょっとした知人ができたことはありました。でも、ヴィクターが全部台無しにしていった。あの魔人はユーノリア様を追い詰めるためなら手段を選ばなかった』
「……殺されたのか?」
硬い声で、レクスが問う。ハナはこくんと頷いた。
『だから大嫌いなんですっ』
『ユーノリアしゃまをいじめるから、僕も嫌いですっ』
怒り始めた二匹を前に、りあは納得した。
「ああ、だからあなた達、ヴィクターに容赦なかったのね」
『カノンでレクス様が倒してくれたので、スッキリしました。でも、いずれ復活する日が来る。最悪です』
背中の針を立てて、ハナは怒りを示す。
「あの野郎は何度よみがえろうが、俺がぶっつぶすから安心しろ」
『はいっ』
『うんっ』
レクスの励ましともつかぬ言葉に、ハナとエディはうれしそうに返事をした。
「おお、怖いね。この男に一度恨まれると、地の果てまで追いかけられそうだ。ところでラピス君はどこに行ったんだ?」
アネッサはレクスの傍を見た。
「おい、ラピス?」
レクスが名を呼ぶと、隣の部屋からラピスが顔を出した。
「こちらです、レクス殿」
「何かあったのか?」
「書庫みたいですが、特に変わった本はありません。ですが、どうも違和感がありましてにゃあ」
頭を振りながら、ラピスはけげんそうにしている。そして、急に階段を下りて、外に出て行った。すぐに戻ってきて、廊下を歩く。
「やっぱりです、歩数が合いません。うーむ」
ラピスは廊下の突き当たりの壁に耳を当て、ふかふかの毛で覆われた手で叩く。ピクッと青い猫耳が動いた。
「空間があるみたいです」
「流石だな、ラピス。隠し部屋を見つけたか」
レクスが褒めると、ラピスはにゃしししと笑った。りあも廊下に出て、ラピスの手柄に拍手する。
「すごい、ラピスさん」
「なんだか違和感があったのですにゃ」
照れるラピスに、レクスは頷く。
「こいつはダンジョンで、隠し部屋やら隠しアイテムやらを見つけるのが、異様に上手いんだ。金にがめついのも、長所になるもんだな」
「そこまで突き抜けてるとかっこいいです、ラピスさん」
「素晴らしい特技だね」
りあとアネッサが追随して褒めたが、ラピスは渋い顔になる。
「なんでしょうな、まったく褒められている気がしませんぞ」
そのやりとりを聞いて、エディが大笑いする。
『あははははは』
『エディったら、笑いすぎよ』
ハナが気を遣って、エディを後ろに引っ張っていく。
「隠し部屋にはどう入るんでしょうね」
りあは書庫を覗いた。書き物机と椅子があり、机の前の壁にはコルクボードが引っ掛けられている。机には何も乗っていないが、コルクボードには書きかけのメモなどが、ピンでとめられていた。それ以外は扉以外の壁を埋め尽くすように、本棚が設置されている。
レクスがりあの横を通り抜け、椅子に座る。机に備え付けの引き出しをかたっぱしから開けていき、中も覗きこんで舌打ちした。
「こういうのは、だいたい引き出しに仕掛けがあるもんだが……無いな」
「本棚はどうかな。何か装飾がされてるとか」
アネッサはそう言って、本棚を観察する。りあも目立つものを探した。
「特に棚に装飾はないわね。でっぱりを引っ張ったらスイッチになってるとか、ボタンを押したら扉が開くとかでしょ?」
「それっぽいのはどれも違いますなあ」
ラピスは怪しい所に触れていくが、手ごたえが無いようだ。
「この部屋じゃないとか?」
レクスの案に、ラピスはうなる。
「確かに、寝室の無駄な広さは気になりますが……」
りあは廊下へ顔を出し、エディに失礼だと説教中のハナに声をかける。
「ハナ、ユーノリアの性格って几帳面?」
『ええ。部屋はいつも片付いていますし、書類は綺麗に並べないと気が済まないみたいでした』
「なるほど。違和感はそれかな」
こくりと頷くりあのもとに、レクスとアネッサが戻ってくる。
「何か気付いたのか?」
「ええ。本の並び方です」
司書として、つい並べ方の統一方法を見てしまうので、りあには本棚に違和感があった。
「見てください、著者順で綺麗に並んでいるのに、ここだけ違うんです。エマ・カイロスの次に、ワトナ・エリクソンがあるでしょう?」
「本当だ」
アネッサが目を丸くした。りあは次に気付いたものを示す。
「それから、この本の背、よく見ると上の端に、模様みたいなのが刻まれています」
「点が五つ? 釘で叩いたあとみたいだな。へえ、こいつは面白い。他の本にも似たようなマークがあるぜ。よく気付くな、お前」
感心したようにレクスがつぶやいた。
「なるほど。並びのおかしいものがいくつかあるので、抜き出して……」
ラピスが全ての本棚から、本を取り出した。
「で、マークごとに分けて、隙間に入れ直す。……何も起きませんね」
ラピスは首を傾げる。
「あれ? 良いところを突いてると思ったんですけどね。何かヒントがあればいいのに……」
りあは机の前に戻り、すぐ横の本棚に触れた。その時、するりと本棚が前へ動いたので、ぎょっとする。
「きゃあっ!?」
「おいっ」
前のめりに倒れそうになったが、レクスがりあの腹に手を回して、後ろへ引っ張った。二人揃って床に尻餅をつく。
ぶわりと埃が舞い上がり、アネッサとラピスは咳き込む。
「げほっ、大丈夫?」
アネッサの問いに、りあは心臓をバクバクと鳴らしながら頷く。
「ええ、まあ。でもびっくりした」
「どうやら当たりだったみてえだな。なるほど、本の重量で鍵が開く仕掛けか?」
真後ろからレクスの声がして、距離の近さにりあはぎくりとした。
「す、すみませんっ」
「ああ。お前のことだから、罠かと焦った」
「……ひどい」
どうしてこんなに信頼がないんだろうと、内心でしょげつつ、レクスから離れて立ち上がる。湿気のせいか、服に埃がべったりついてしまった。手ではたいたが落ちない。後で洗ったほうが早そうだ。
「ユーノリアって用心深いんだね。ほら、扉の向こうにまた扉だ」
「でもアネッサ殿、ついてますよ。あっちは防犯魔法ですから」
彼らの言う通り、本棚の扉の向こうには、鉄製の細い扉があった。
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