5 / 12
カリンの婚活編
5 (婚活編、完結)
しおりを挟む「うげぇ、ライアン……」
もっとも会いたくない人物が廊下にいたので、カリンはうめいた。
「随分なごあいさつですね」
ライアンは薄ら微笑んでいるが、こめかみには青筋が浮かんでいる。どこから見ても怒っている。カリンはアイナを振り返った。
「アイナちゃん、はかったわね!」
「えへへー」
ペロッと舌を出して、アイナが笑った。
(くっ、可愛い……! でも、誤魔化されないわよっ)
アイナのこの様子から察するに、エドワードにライアンを呼びに行かせた時点で、ライアンは屋敷のすぐ傍にいたのだろう。アイナは鼻がきく。ある程度の距離ならば、住処から遠く離れていても、敵がいれば気付くのだ。
カリンがうかつだった。自分のことに必死すぎて、アイナの能力をすっかり忘れていたのだ。
「話は聞かせていただきました」
ライアンがそう切り出した。
「ええと、どの辺から?」
「ハーブティーを飲んでいる辺りからです。カリンさん、誰でもいいのに、どうして私では駄目なんですか?」
また『どうして』だ。
カリンはうんざりして言い返す。
「あれだけ酒を飲んでたんだから、どうせ覚えてないんでしょ!」
「覚えてますよ」
ますます不機嫌そうにして、ライアンは答える。予想外だったので、カリンは肩すかしだった。
「えっ、覚えてるの? どこから?」
「水をもらって飲んだ辺りから」
「ええっ」
そういえば、ライアンはあの辺りから急に話し始めていた。
アイナはカリンとライアンの様子を見て、エドワードに声をかける。
「お二人で話したほうがいいですね。エド、二階に行きましょう」
「ああ。――ったく、ここ、俺達の家なのに。早めに解決しろよな」
エドワードは文句を言いながら、玄関ホールのほうへ歩いていく。
「神官さん」
部屋を出る前に、アイナがライアンを呼んだ。
「なんでしょう?」
「カリンさんとしっかり話し合ってください。下手に傷つけたら、こうですよ?」
アイナは右手の親指を立てて、自分の首の前で、ビッと横に引いた。
「殺す」という分かりやすい脅しを見て、カリンは苦笑する。ふんわり可愛くても、アイナの物騒さと躊躇のなさには魔物らしさを感じる。それに、アイナは拳で解決しようとするところがあった。
「お約束します!」
ライアンは青ざめ、ぶんぶんと大きく頷いた。
アイナはその返事に満足したのか、カリンの目をじっと見つめてから居間を出て行った。室内の重い空気に反し、扉はパタンと軽く閉まった。
――頑張って。
アイナに仕草だけで応援されたが、カリンはどうしていいか分からない。鞄を持ったまま、所在無く立ち尽くしている。
ライアンがこちらへ一歩踏み出したので、カリンは一歩下がる。分かりやすく、ライアンがムッと眉をしかめるので、カリンの心臓がはねた。思わず鞄を抱えて盾にしながら、後ろにじりじりと下がる。
「あの……ええと、あのね。やるだけやって逃げたのは、悪いと思うけどっ」
男女反転していたら、かなりのクズ発言をしている自覚はあるのだが、カリンはしどろもどろに言い訳を試みる。
「カリンさ……もがっ」
とうとう目の前までやって来たライアンが口を開いたので、カリンは盾にしていた荷物を放り出して、両手で口を押えた。
「忘れていいから! 責任とれとか言わないし、あんたの将来も邪魔しない。だからお願い、何も言わないで!」
カリンの手を引っぺがそうとしていたライアンが、ピタリと動きを止めた。怖くて情けなくて、涙が出てくる。
「あんたとは良い仲間でいたいの。私のこと、『酒で失敗して、将来有望な仲間の未来をつぶした女』にしないで!」
我ながら自分勝手なことを言っている。だが、これ以上、みじめな気分になりたくないのだ。
ライアンが頷いたので、カリンはほっとして手を離す。が、その手首を両手で掴まれた。
「って、了承するわけないでしょうがっ、馬鹿ですか、あんた!」
目の前で思い切り言い返されて、カリンは驚きで固まる。
「で……」
「“でも”じゃない!」
「だ」
「“だって”でもない!」
言おうとしたことを封じられ、むすっと口を閉ざす。
「それじゃあ、なんですか。私のほうは、『酒の勢いで仲間の女性と一晩過ごしたのに、将来の邪魔だから忘れた最低な男』ってことになりますけど、そうなっていいっていうんですか?」
「う……」
ライアン側から見たら、そうなるだろう。言葉に詰まり、なんて言っていいのだか出てこない。
「起きたらいないし! 置手紙を見つけたから宿に行けば、出て行ったと言われるし! 念の為に王立図書館にも行ったけどやっぱりいないし! 絶対にここだと思って、すぐに神殿で休職届けを出して、貸し馬を連日飛ばしてやって来たんですよ。話し合う権利くらいあると思うんですがねぇ!?」
詰め寄りながらそう言われると、確かにそうかもと思えてくる。ライアンの迫力におされたカリンはこくこくと頷く。
「ええと、そうですね。はい」
「……とりあえずですね、カリンさん」
「は、はい」
なんだろう、どんな文句が飛び出すのか。息を詰めて続きを待つカリンの両手を、ライアンはぎゅっと握りしめた。
「無事で良かったです。ほっとしました」
そのまま、ライアンは深いため息を吐く。
え? と拍子抜けして、カリンの肩から力が抜ける。
「あんたのことだから、慌てすぎて馬車の前に飛び出すんじゃないかとか思って。それ以上に、他の男を探しに行くんじゃないかと気が気でなくて」
「どういうこと?」
他の男の話が出てくる理由が分からない。
「誰でもいいからと思い余って、商売の女性の真似事をしようとしたあんたが言いますか!? もし子どもができていた時に、私の子どもじゃないと言い張るために、他の男と関係しそうで怖かったんです!」
「あ、そういう……。って、そんなことしてないわよ! それどころじゃなかったし! でも、そうね。その手があったか、なるほど」
「納得するなっ!」
「すみません!」
いつもに増してカリカリしているライアンに、カリンは条件反射で謝る。
「でも、そっちから言い出しておいて、理不尽じゃないの」
ぶつぶつと文句を言ってみたが、黙殺された。
「結論から言います。私はカリンさんとお付き合いしたいと考えています」
「せ」
「責任じゃないですからね!」
「むう……」
さっきから全て先回りされている。せめて言わせろと、カリンはむすっと口を引き結ぶ。
座るように促されたので、なんとなく釈然としない気持ちながら長椅子に腰掛けると、ライアンが右隣に座った。まだカリンの右手を掴んだままなので、カリンは手を取り返そうと引っ張った。
だが、ライアンが逆に引っ張り返すので、しばらく無言で引っ張り合いになる。しまいにはカリンがぶち切れた。
「ちょっと!」
「離しませんからねっ。でないと逃げるでしょ?」
「野生動物みたいな扱いをするんじゃないわよ。逃げないってば」
「信じられません。我慢してください」
結局、押し切られて手をつないだまま話し合うはめになった。意味が分からない。
「私も悪かったと思いますよ。タイミングが最悪でしたもんね。私は酒に酔っていて、カリンさんはええと、釣り? に来ていた」
「まあ、そうね」
「カリンさんが良い人なのも、美人なのも知ってました。でも、好みのタイプではなかったので、今までは除外していました」
「あんたのタイプ、お姉さんみたいな家庭的な人でしょ?」
ジール王国の先王に家族を狙われた際、魔の山岳地帯にある隠れ里に、エドワードの母親とライアンの姉を隠すように言ったのはカリンだ。彼の姉とカリンは、性格も見た目の雰囲気も、何もかもが真逆だ。
「そうですよ。家事に魔法を使おうとする不器用なカリンさんは、好みとは全然違ってたんですけど」
なんだか散々なことを言われている気がする。腹が立ったので、カリンも言い返す。
「私だってそうよ。あんたみたいな頼りないの、好みのタイプじゃないもの」
「……私が、何を言われても傷付かないと思ってるんですか?」
ふいに静かな声で問われて、カリンはぎくりとした。ライアンは悲しげにこちらを見ている。
「いやっ、あんたは成長したわよ。今はほら、身長も伸びたし意外とがっしりしてて」
「ふっ、くっ、くっくっ。カリンさんのそういうところが好きです。悪いことをしたと思ったら、すぐフォローしようとしますよね」
「あんたね!」
はかられたと気付いて、カリンは眉をつり上げる。
「カリンさんは駄目出しの手紙を送ってこないでしょうし」
「まあ、嫌なことはその場で言うわね」
「誰かを理不尽に傷つけない」
見合い相手と比較されていると気付いて、カリンはこめかみに青筋を浮かべる。
「ライアン、他の女と比べるのは最低よ?」
「ええ、知っています。ですがおかげで私は身にしみました。自称“良い女”が、本当にそうだと気付いたんですからね」
なんだか馬鹿にされているようで釈然としないが、褒められていることは分かる。
「カリンさんは年齢のことを気にしますけど、それは私も同じです。勇者様とカリンさんに追いつこうと、どれだけ必死か。あなたがたには分からないでしょうね」
すねたような響きがある。
「ただでさえ四年も出遅れているのに、どんどん先に進んでいってしまう。仲間だと言いながら、二人は守る対象として私を見ている。歯がゆいですよ」
沈んだ声での呟きは、ライアンの本音だろう。
「しかし、酒場では呆れました。なんか馬鹿な真似をしてるじゃないですか。カリンさんはたまに大真面目に馬鹿をやってますけど、ここまで馬鹿だとは思ってませんでした」
「馬鹿って三回も言った!」
「足りませんからね?」
「ひどい!」
遠慮なしの言いたい放題である。おかしい。付き合いたいと言っていたくせに、甘さの欠片も見当たらない。
「でもなんだかんだ世話を焼いてくれて、なんでこの人、こんなに優しいんだろうなあと思って。で、ここで引きとめなかったら、どこの誰とも知れない人と関係するんだなって気付いたら、それなら自分がもらおうかと思ったんです。少なくとも、どこかの見知らぬ誰かより、私のほうがずっとカリンさんを大事にできますから」
右手を掴んだままの手が、ぎゅっと強くなる。
「本当に大馬鹿ですよ。自分で自分を粗末にするなんて。カリンさんはもっと、大事に扱われるべき存在でしょうに」
「う……」
胸が詰まって息苦しい。目蓋が熱くなった。
「カリンさんがカリンさんを大事にしないなら、私がそうします。だから、もうあんな真似、しないでください」
温かな緑の眼差しに、カリンは思わずライアンに抱き着いた。そんなふうに思ってくれていたとは知りもしなかった。
「良い人すぎるんじゃないの? そんなんで私を選ぶなんて、あんたも相当な馬鹿よ」
「傍にいた良い女に気付かなかった大間抜けになるより、ずっといいですよ」
カリンは小さく噴き出した。
「おおまぬけって……古いわよ」
負け惜しみだと分かっているのか、ライアンは笑い返すだけだ。
「カリンさん、順番がめちゃくちゃになりましたが、改めて。私とお付き合いしていただけますか? ――結婚を前提に」
カリンはゆるゆると頷く。涙混じりに微笑んだ。
そうだ。カリンはずっと、誰かにこうして大事にされたかった。
魔法使いなどやめろと言わず、そのままを見てくれる人に。
仲間と友情のその向こうに、確かににじむ愛を感じる。
「よろしくお願いします」
鼻声になって、ずいぶん格好悪い返事になったが、カリンの差し出した右手を、ライアンはしっかりと握り返してくれた。
こうしてカリンの婚活は無事に終わりを告げた。
幸いというべきなのか、妊娠はしていなかったが、ライアンは心変わりすることもなく、むしろ結婚に乗り気になっていた。
ローズマリーと口にするとたいそうビクつくので、しばらくからかうネタに困らなくていいと、カリンはこっそりいじわるに笑うのだった。
――終わり――
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
P.S. 推し活に夢中ですので、返信は不要ですわ
汐瀬うに
恋愛
アルカナ学院に通う伯爵令嬢クラリスは、幼い頃から婚約者である第一王子アルベルトと共に過ごしてきた。しかし彼は言葉を尽くさず、想いはすれ違っていく。噂、距離、役割に心を閉ざしながらも、クラリスは自分の居場所を見つけて前へ進む。迎えたプロムの夜、ようやく言葉を選び、追いかけてきたアルベルトが告げたのは――遅すぎる本心だった。
※こちらの作品はカクヨム・アルファポリス・小説家になろうに並行掲載しています。
王家を追放された落ちこぼれ聖女は、小さな村で鍛冶屋の妻候補になります
cotonoha garden
恋愛
「聖女失格です。王家にも国にも、あなたはもう必要ありません」——そう告げられた日、リーネは王女でいることさえ許されなくなりました。
聖女としても王女としても半人前。婚約者の王太子には冷たく切り捨てられ、居場所を失った彼女がたどり着いたのは、森と鉄の匂いが混ざる辺境の小さな村。
そこで出会ったのは、無骨で無口なくせに、さりげなく怪我の手当てをしてくれる鍛冶屋ユリウス。
村の事情から「書類上の仮妻」として迎えられたリーネは、鍛冶場の雑用や村人の看病をこなしながら、少しずつ「誰かに必要とされる感覚」を取り戻していきます。
かつては「落ちこぼれ聖女」とさげすまれた力が、今度は村の子どもたちの笑顔を守るために使われる。
そんな新しい日々の中で、ぶっきらぼうな鍛冶屋の優しさや、村人たちのさりげない気遣いが、冷え切っていたリーネの心をゆっくりと溶かしていきます。
やがて、国難を前に王都から使者が訪れ、「再び聖女として戻ってこい」と告げられたとき——
リーネが選ぶのは、きらびやかな王宮か、それとも鉄音の響く小さな家か。
理不尽な追放と婚約破棄から始まる物語は、
「大切にされなかった記憶」を持つ読者に寄り添いながら、
自分で選び取った居場所と、静かであたたかな愛へとたどり着く物語です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
愛はリンゴと同じ
turarin
恋愛
学園時代の同級生と結婚し、子供にも恵まれ幸せいっぱいの公爵夫人ナタリー。ところが、ある日夫が平民の少女をつれてきて、別邸に囲うと言う。
夫のナタリーへの愛は減らない。妾の少女メイリンへの愛が、一つ増えるだけだと言う。夫の愛は、まるでリンゴのように幾つもあって、皆に与えられるものなのだそうだ。
ナタリーのことは妻として大切にしてくれる夫。貴族の妻としては当然受け入れるべき。だが、辛くて仕方がない。ナタリーのリンゴは一つだけ。
幾つもあるなど考えられない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる