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13 変態のままで
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王宮に戻ってしばらくはオルランド殿下は大人しくしていた。
やがて「ねえセラフィ」と言ってロープを取り出した。
ベッドルームでナイトウエアを全部脱がしてから、嬉しそうに私の両手を縛る殿下に「こんな所を誰かに見られたら」と聞く。
「大丈夫、この部屋には誰も入って来れない」
「どうして?」
「結界を張った」
「殿下がですか?」
「ああ、私は少し魔法が使えるんだ。回復もね」
そう言えば縛られても、朝起きると痕が全然付いていなかった。
殿下は天井に取り付けた滑車を降ろして、私を縛ったロープを巻き付けた。滑車が上がって行くと私の手も上がる。殿下は滑車とロープを固定させた。私は部屋の真ん中で素裸で両手を上げて突っ立っている。
いつの間にこんな装置を?
殿下はじっと私の周りを回って、顔や身体を舐めるように見る。視線に犯されているような気分になる。
おもむろに羽根を取り出した。
唖然と見ている私の身体を、羽根で触るか触らないかのところで撫でる。
「んああ……や、ん……」
「感じる? もどかしい?」
嬉しそうに笑って言う言葉なのだろうか。
胸やら脇やら股間やらコショコショと擽る。
「濡れているよ、セラフィ。こんなに溢れさせて」
「いやあ……、だめえ……んっ、いやあん」
「セラフィ、私が欲しい?」
「オ―リさまぁ、ひどいです」
「私は可愛いセラフィが好きだな」
「オ―リさま」
「うんと欲しがって、卑猥な事をたくさん言ってくれたら嬉しいな」
「殿下……」
「名前で呼んで。私に可愛がって欲しいんだろ。もっと色々して欲しいだろ」
にっこり爽やかに笑って、そんなことを言うなんて。
ああ、ダメ……。ストッパーとか緊張感とかがぐずぐずに蕩けて、私の理性がゼロになる。
「ああん……オ―リさま愛してます……。わたくしの淫乱なこの割れ目をオ―リさまの長い指で可愛がってぇ」
殿下は羽根を放ると背中から私の身体に舌を這わせながら乳房を揉みしだいた。
「ステキだセラフィ、もっと言って」
「んん……、オ―リさまの剛直が欲しいの、うんとたくさん突き上げてぇ」
殿下の指が私の恥丘をなぞる。物足りなくて腰が指を追いかける。
「欲しいか」
「ああん……、欲しい。ゴリゴリしてぐちゅぐちゅして、子種をたくさん欲しいです──」
ああ、誰だろうこんな恥ずかしいことを、ずらずらと並べ立てるのは。
「もっとたくさん欲しがって、乱れてセラフィ、うんと可愛がってあげる」
彼は滑車に吊られた私の身体を舐めまくって、触りまくって、やっとそれからおもむろに貫く。
「あああん……」
ぐずぐずに蕩けた心と身体に熱い楔が打ち付けられる。あっという間に達してしまう。
「イッたねセラフィ。もっとイクかい」
ゆっくり滑車を降ろして、ロープを足に絡めながら殿下が攻めて来る。
「ああ、オ―リさまの剛直で貫かれているわ。ああん、いい……。ああ奥まで……、奥まで来るっ、来るわ……あああ……死ぬ……」
最後は貫かれたまま殿下の上に下ろされて、自重で彼の杭が身体の奥まで来る。
「くふう……」
ああ……、何かもうダメ……。気持ちが良くて何も考えられない。
このまま死んでもいい……。
夜が明けると殿下の腕の中で眠っていた。
何となく殿下の方向性というようなものが、分かったような気がする。
彼は決して私を傷つけない。
でもそれは危険な間違いかもしれない。
離宮はそのままあるのだし、そこには私の怖いものが沢山置いてあって、私たちを待ち構えているのだから。
「起きた? セラフィ。今日も綺麗だね」
殿下は私を抱き寄せてキスをする。
私は起きようとして、膣から零れ落ちる殿下の子種に「あ……」と、声を上げ、殿下は私を抱き上げてバスルームに向かうのだった。
***
結婚した後、殿下がよく冗談で言う。
「あの飛び蹴りは凄かった。アレが飛んで来るかと思うとおちおち何も出来ないな」
「何がしたいんですか?」
ちょっと睨む真似をすると引き寄せて「私には君だけだ」とキスをする。鼻の頭に一つ。頬に二つ。
「ていうか、あの時見たんですか!?」
オルランド殿下は顔を上に向けて肩を竦める。
「前衛の騎士がドアをそっと開いたら、隙間から様子が見えたんだ。今思い出しても気が気じゃなかった。この腕の中に君がいるのがまだ信じられないよ」
そして極上のキスが降りてきた。
「セラフィ、愛してる」
変態を愛した私も変態なのだろうか。いや、変態にされたのだ。
一年ほど新婚生活を送った後、妊娠した。
生まれた子供は男の子で、殿下は喜んだが子供にはすでに乳母や育児係りが用意されていた。
そして直ちに私専属のエステチームが組織され始動した。
最新の美容科学が導入され、お化粧品の開発や、老化防止の医薬品の開発も王家主導で始められた。
「君がいつもきれいでいられるよう、食べ物から何からプロデュースしよう。君の身体は私のものだ。いつまでも若くいられるよう細心の注意を払おう」
毎日の美容体操までメニューに組み込まれた。
「ああ、セラフィ。私の愛する可愛い妻よ。君が美しくあるために、私は全力を尽くしているのだ。もっともっと愛を注ごう」
化粧品にエステ、美容科学に老化防止、若返りに秘薬、スポーツ医学に健康科学。この国は殿下のお陰で一大美容王国になった。
オルランド殿下と私は広告塔となって、他国に宣伝して回って、美容王国の商品は他国の人気を集め、この国は裕福になった。
そして、いつまでも若くて美しい王様と王妃様は三人の子供に恵まれて、ずっと仲良く幸せに暮らしたそうな。
終
やがて「ねえセラフィ」と言ってロープを取り出した。
ベッドルームでナイトウエアを全部脱がしてから、嬉しそうに私の両手を縛る殿下に「こんな所を誰かに見られたら」と聞く。
「大丈夫、この部屋には誰も入って来れない」
「どうして?」
「結界を張った」
「殿下がですか?」
「ああ、私は少し魔法が使えるんだ。回復もね」
そう言えば縛られても、朝起きると痕が全然付いていなかった。
殿下は天井に取り付けた滑車を降ろして、私を縛ったロープを巻き付けた。滑車が上がって行くと私の手も上がる。殿下は滑車とロープを固定させた。私は部屋の真ん中で素裸で両手を上げて突っ立っている。
いつの間にこんな装置を?
殿下はじっと私の周りを回って、顔や身体を舐めるように見る。視線に犯されているような気分になる。
おもむろに羽根を取り出した。
唖然と見ている私の身体を、羽根で触るか触らないかのところで撫でる。
「んああ……や、ん……」
「感じる? もどかしい?」
嬉しそうに笑って言う言葉なのだろうか。
胸やら脇やら股間やらコショコショと擽る。
「濡れているよ、セラフィ。こんなに溢れさせて」
「いやあ……、だめえ……んっ、いやあん」
「セラフィ、私が欲しい?」
「オ―リさまぁ、ひどいです」
「私は可愛いセラフィが好きだな」
「オ―リさま」
「うんと欲しがって、卑猥な事をたくさん言ってくれたら嬉しいな」
「殿下……」
「名前で呼んで。私に可愛がって欲しいんだろ。もっと色々して欲しいだろ」
にっこり爽やかに笑って、そんなことを言うなんて。
ああ、ダメ……。ストッパーとか緊張感とかがぐずぐずに蕩けて、私の理性がゼロになる。
「ああん……オ―リさま愛してます……。わたくしの淫乱なこの割れ目をオ―リさまの長い指で可愛がってぇ」
殿下は羽根を放ると背中から私の身体に舌を這わせながら乳房を揉みしだいた。
「ステキだセラフィ、もっと言って」
「んん……、オ―リさまの剛直が欲しいの、うんとたくさん突き上げてぇ」
殿下の指が私の恥丘をなぞる。物足りなくて腰が指を追いかける。
「欲しいか」
「ああん……、欲しい。ゴリゴリしてぐちゅぐちゅして、子種をたくさん欲しいです──」
ああ、誰だろうこんな恥ずかしいことを、ずらずらと並べ立てるのは。
「もっとたくさん欲しがって、乱れてセラフィ、うんと可愛がってあげる」
彼は滑車に吊られた私の身体を舐めまくって、触りまくって、やっとそれからおもむろに貫く。
「あああん……」
ぐずぐずに蕩けた心と身体に熱い楔が打ち付けられる。あっという間に達してしまう。
「イッたねセラフィ。もっとイクかい」
ゆっくり滑車を降ろして、ロープを足に絡めながら殿下が攻めて来る。
「ああ、オ―リさまの剛直で貫かれているわ。ああん、いい……。ああ奥まで……、奥まで来るっ、来るわ……あああ……死ぬ……」
最後は貫かれたまま殿下の上に下ろされて、自重で彼の杭が身体の奥まで来る。
「くふう……」
ああ……、何かもうダメ……。気持ちが良くて何も考えられない。
このまま死んでもいい……。
夜が明けると殿下の腕の中で眠っていた。
何となく殿下の方向性というようなものが、分かったような気がする。
彼は決して私を傷つけない。
でもそれは危険な間違いかもしれない。
離宮はそのままあるのだし、そこには私の怖いものが沢山置いてあって、私たちを待ち構えているのだから。
「起きた? セラフィ。今日も綺麗だね」
殿下は私を抱き寄せてキスをする。
私は起きようとして、膣から零れ落ちる殿下の子種に「あ……」と、声を上げ、殿下は私を抱き上げてバスルームに向かうのだった。
***
結婚した後、殿下がよく冗談で言う。
「あの飛び蹴りは凄かった。アレが飛んで来るかと思うとおちおち何も出来ないな」
「何がしたいんですか?」
ちょっと睨む真似をすると引き寄せて「私には君だけだ」とキスをする。鼻の頭に一つ。頬に二つ。
「ていうか、あの時見たんですか!?」
オルランド殿下は顔を上に向けて肩を竦める。
「前衛の騎士がドアをそっと開いたら、隙間から様子が見えたんだ。今思い出しても気が気じゃなかった。この腕の中に君がいるのがまだ信じられないよ」
そして極上のキスが降りてきた。
「セラフィ、愛してる」
変態を愛した私も変態なのだろうか。いや、変態にされたのだ。
一年ほど新婚生活を送った後、妊娠した。
生まれた子供は男の子で、殿下は喜んだが子供にはすでに乳母や育児係りが用意されていた。
そして直ちに私専属のエステチームが組織され始動した。
最新の美容科学が導入され、お化粧品の開発や、老化防止の医薬品の開発も王家主導で始められた。
「君がいつもきれいでいられるよう、食べ物から何からプロデュースしよう。君の身体は私のものだ。いつまでも若くいられるよう細心の注意を払おう」
毎日の美容体操までメニューに組み込まれた。
「ああ、セラフィ。私の愛する可愛い妻よ。君が美しくあるために、私は全力を尽くしているのだ。もっともっと愛を注ごう」
化粧品にエステ、美容科学に老化防止、若返りに秘薬、スポーツ医学に健康科学。この国は殿下のお陰で一大美容王国になった。
オルランド殿下と私は広告塔となって、他国に宣伝して回って、美容王国の商品は他国の人気を集め、この国は裕福になった。
そして、いつまでも若くて美しい王様と王妃様は三人の子供に恵まれて、ずっと仲良く幸せに暮らしたそうな。
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