僕の異世界人生×2

加州清光Sr

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いよいよ祝福の時がやってきた。~3~

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ゴーンゴーン

町には、朝を知らせる第1の鐘が鳴り響いた。俺はというと鐘が鳴ったに気づかず、ユニコーンに起こしてもらっていた。

「キューンキューン」

ゴン!

「いったーい!えっ何?………あ、朝か。おはようユニコーンそしてありがと。」

ユニコーンがなかなか起きない俺をベッドから突き落としたときの音だった。

「よし!準備完了!馬車のところに向かうとするか。」

俺は宿を出て馬車のところに着くと、問題が発生しているようだった。

「おじさん!どうして僕は第3王都行きの馬車に乗れないんですか!!折角ここまで来たのに僕は祝福を受けに行きたいのに!」

「だから!俺に言ったってしょうがないだろ。俺はただの御者なんだから。それに、子供だけで祝福を受けに行くのが禁止になったのは、王の決定だ。」

王の決定。それはきっと大事なことなのだろう祝福に関しては協会の者しか干渉できない。だから、祝福に少しでも干渉しようと第3王都へ来るには子供だけでは禁止にしたのだろう。

「あの、ほんとに子供だけでは禁止なんですか?」

「ああ、ただな【子供だけが禁止】なだけであってお前みたいに従魔が一緒にいるならこの馬車には乗れるぜ」

まじか、俺と御者の会話を聞いていた子供たちの目に何かしらの決意が芽生えたらしい。なんかまずいことになったな。

「おい、お前ら。従魔契約は簡単なことじゃないからな、例えここら辺の森にそこまで危険なモンスターがいないとしても自分のステータスが分からないうちにモンスターを従魔にしようとするのは危険だからな。」

御者からの注意を聞いた子供たちは一気におとなしくなり、また別の手段を考え始めたようだ。そうこうしているうちに第3王都行きの馬車の時間が迫って来た。

ゴーンゴーン

「お、時間だな。よしお前」

「お前じゃなくてジルです。でこちらが俺の従魔のユニコーン」

「すまんすまん、ジルとユニコーン馬車に乗れ、出発する。」

俺とユニコーンは馬車に乗った。そんな俺たちを子供たちは羨ましそうに眺めていた。

「ごめんなお前らさきに第3王都に行ってるからな。」

「うん!まっててよジル俺たちだってすぐに追いつくさ!」

子供たちは思ったより元気そうでよかった。

~~~~~~~~

ユーロンを出て数時間たったとき、馬車が急停止した。

「ちょっとすまねぇが一旦停止する。」

御者のおっちゃんは言うないなやすぐに馬車から降りて馬をはなし森の中に入って行った。

「どういうことだ?何か分かるかユニコーン」

ユニコーンは俺の言葉に反応し、周りに気を配り始めた。ユニコーンが感じ取ったのは無数の人の気配だった、だがこのことをジルに知らせる方法が分からなく困り果てていたところ、それにジルは気づいたのかユニコーンに聞いていた。

「ユニコーン、今俺たちの周りにいるのはモンスターか?」

ユニコーンは首を振った。

「ということは、人間かまさかおっちゃんが連れて来たとか?」

ジルは何にでも対応できるように身構えた。そして、姿を現したのは甲冑をきた人間で、騎士感を醸し出していた。

「この馬車は第三王都行きか?」

「そうですが、あなた方は?」

俺の質問に答えず、騎士っぽい人達は何かを確認したり馬車の中をじっくりと見ていた。

「無事合格できたみたいだな。それじゃ出発する。からしっかり座ってろよ。」

まさかさっきのが第三王都に行きの検問だったとは驚いた。後でおっちゃんに聞いてわかったことだが、馬車に乗っている俺たちのステータスを見て犯罪者かどうかを確認していたらしい。

それから半日たちようやくバーレス第三王都に到着した。
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