異世界召喚鍛冶師

蛇神

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第一章 異世界召喚鍛冶師、爆誕!!

王都②

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「すごい…」

 目の前には現実と思えないような景色が広がっていた。

 目の前に広がるのは教科書で見たような中世ヨーロッパの街並みだった。街道には出店が立ち並び人でごったがえっていた。出店からは、肉を焼く香ばしい香りや、古本だらけの埃っぽい香り、フルーティーな香りなど、たくさんの匂いが溢れていた。それらが人の流れでごっちゃ混ぜになってる。

「今日は祭りなんですか??」

 そう私は尋ねたら、ハハッと笑われた。

「これがこの街の普通だよ。」

 へぁー、普通……。なんだかキラキラしていて、気持ちがフワフワっとした感じになる。

「すごいですね…!!」

 出店の中には、何やら素材屋?のようなものもあり、アルさんはそこにで黒っぽいゴツゴツした岩を購入した。

「それはなんですか??」
「これ?これは研磨石っていって、剣などを研ぐためにあるものなんだよ。」

 なるほどなるほど…。

「アイツのとこによる前に、腹減ったろ?何か食べてから行こうか。」

 やったーー!私は飛び上がって喜んだ。

「俺のお気に入りの出店があるんだ、そこへ行こう。」
「はい!」

 そこからクネクネクネクネと街道を進んでいった。アルさんは平気そうにヒョイヒョイ人を避けクネクネ道を歩いていくが、王都初心者の私は繋がれた手を頼りにアップアップと懸命について行った。
 アルさんが手を繋いでいる意味がよく分かった。

「ここだ。」

 出店の看板には【スルース】と書いてあった。私と同じ背丈ぐらいの少年が、汗をかきながら炎を口から吐き、肉を焼いていた。
 こ、これも魔法なのだろうか…??

「やぁ、アナンタ。特製ダレの黒兎の串焼き2つ。」

 アナンタと呼ばれた少年はバンダナをとき、汗を拭きながら瞳を細め、黄色い目を煌めかせた。

「アルの兄貴じゃないっすか!!お久しぶりです!!」

 アナンタは嬉しそうにそう言いながら、フシュフシュと歯の隙間から炎を吹かせていた。

「ユキ、この子は串焼き屋台の店主のアナンタ。アナンタ、この子は私が預かっている子だ。」

 ほぇー、とアナンタは屋台から出てきてジロジロとユキを見た。

「ユキちゃん可愛いっすね!!めっちゃ好み!!」
「ふぇ!?」

 目がクリクリだし、もう最高!!とアナンタは私の手を掴んでブンブン振った。私は対応に困った。

「えぇー…?」

「コラ、やめなさい。」
 
 アナンタはアルさんにチョップされた。

「いて!!…ひどいなー…」

 アナンタはブスーと頬を膨れさせた。背丈が同じくらいなため、すごく幼く見える。

「ほれ、黒兎の串焼き2本!!」

 渋々といった感じて、アナンタは屋台に戻ってゴソゴソと作業を始めた。慣れた手つきで肉を切り、筋をほぐしていった。サイコロ状にカットして長い串にブスブスさしていった。

「あ、そうだ!兄貴兄貴!!俺に今度新しい筋切り包丁作って!!」
「いいよ、そのかわりおまけしろよな。」
「うへへ、お安い御用さ~!!!!」

 アナンタは2本の串を手に持ち高く掲げた。

「ユキちゃん、危ないから下がっててね。」
「俺への心配はないのかよ。」

 アナンタはスーーっと息を吸いこみ、思い切り息を吹いた。彼の息は赤々と燃ゆる炎へと変わっていた。ジューと、香ばしい匂いが広がった。黒兎の肉は油をはじかせキラキラ宝石のように輝いていた。そして焼きあがった肉に彼はタラーと、タレをかけた。肉の香りとタレの香りが私の鼻腔を刺激した。

「アナンタはレッドドラゴン種で、火の魔法は呼吸するみたいにひょひょいと使ってしまえるほど長けている。」
「え!?ど、ドラゴン!!」
「今は人に化けてるんだ。」
「へ、へぇー…。」

 いきなり、ファンタジー定番モンスターが目の前に現れ私はドギマギした。

「はい、出来上がり!!」

 私たちはそれを受け取り、肉にかじりついた。

「…!!うまい!!柔らかい!!」

 噛むと肉は素直にちぎれ、口の中でジュワーと溶けてしまう。そして、肉の旨みとタレの味が口の中に広がった。

「うまい?ホントに!?じゃあ、俺のこと好き!?」
「なんでそうなるんだよ。」

 すかさずアルさんがツッコンだ。なんか、息の合ったようなやり取りだな~…。

「ちぇー、兄貴の意地悪。」

 食べ終わった私達は、串をアナンタに預け捨ててもらった。

「俺はいつでもここにいるから~!!サービスするからいつでも来てね~!!」
「ホントに!?サービスしてくれるの!?」
「コラ、真に受けるな。」

 これから私達は私を治してくれた人のところへ行く。

 私は初めてあった訳では無いが、会ったときは気絶していたので、実質初対面である。

 私は少し緊張しているようだ。 
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