異世界召喚鍛冶師

蛇神

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第三章 謎の暗殺者

突然の宣言

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「君の成長は本当にめまぐるしいな。…というか、少し頑張りすぎじゃないか?」

 五日目の朝、朝食を食べ終わった頃に突然ナルキスからの呼び出しをくらった。

 私はジャジャ馬な魔力をキチンとコントロール出来るまでに成長することが出来た。簡単な魔法や魔術なら意のままだ。まぁ、ほとんどオベロンやグルード、そしてハクシさんのお陰だけど…。

 だけど、少し…すこ~し、のめり込みすぎているのは認めるけど…どうやらこの呼び出しはそれが原因のようだ。

「お前が前、気絶して起きた時いつの間にか首飾りあったろ。それと一緒に、ここでの服を用意した時、一緒にもう1個首飾りあったろ?それ、どうしてる?」

 え?首飾り…って、もしかして黒い丈夫な皮みたいな紐に菱形の綺麗な翡翠色の宝石?が付いてるやつ…?

「それなら、ここに…」
「それ、例の転移魔法が組み込まれてるやつな。魔力使うと、俺に伝わるんだよ。ちなみに前のやつは、持ってると国家の証として色々融通がきくようになってる物だから転移魔法のやつ同様、絶対に失くすなよ?」

 え!?じゃ、今までの夜の魔力の特訓とかバレバレだったってこと!?

 と叫ぶと、ナルキスはうん、と淡白に頷いた。

「ま、そういう事だ。ハクシは律義に内緒にしてたんだが、俺には関係なかったってことだ。…という訳で、今日は勉強も特訓も禁止ね」
「…へ?」

 突然の宣言に理解が追いつかなかった。私はワタワタと慌てた。

「いや、別に怒ってない。サービスだよサービス。ほら、今日の小遣いだ。街にでも行って息抜きしてこい」
「え!?いいの?一人にして…!?」

 私は嬉しさと不安の半分半分となった感情に戸惑いながらもナルキスに尋ねた。

「問題ない。お前には人に意識かけられないようにする魔法をかける。今日は影の薄い人間になってもらう」

 えっと…?それはどう言う?

「だから、俺がお前に魔法をかけて、お前が話しかけない限り、お前の存在に気づけないようにするってこと!!おわかり?」

 おぉ…すごい、そんなこと出来るんだ…。

「というか、作戦ではお前がおびき寄せて一緒にここの地下へ転移させる予定なんだから、こんなのアルの工房へ行ったら当たり前になるんだからな?それに、そこそこ魔力も使えるようになったし、並の相手には簡単に負けたりなんかしない」

 言ってることはごもっとも。

 …ナルキスさんがくれた袋にはお金が沢山入っていた…。そうだね!息抜きも大切だ!!

「何かお土産買ってきてくれよ~」
「さてはそれが狙いで多めに渡したな!?」

 あ、忘れてた!!と、ナルキスは目の前の机をゴソゴソあさり一つの小さな高そうな短剣を投げ渡してきた。

「うわっと!…何これ?」
「護身用だ。狭いところや人が多いところは魔力が使いにくいからな」

 私は使う機会がありませんように、と願いながら懐にしまった。

「もしなにかあったら、俺の名前をその首飾りに向かって叫べ。分かったな」

 心配するナルキスを見て、私は禁忌の術者の他にも何か心配するような事があるのかもしれないのかな?と勝手に深読みした。

 まぁ、だとしても…久々の城下町だ!!めいいっぱい楽しむぞー!!
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