未完成

スタート。

寒い…



寝たのか……




学校の入口だ、門は入れと言わんばかりに大きく口を開けてそびえ立っている。



とても静かだ。



門の入口は1番危険だ。
誰かに狙われやすい。
すぐに移動しなくてはならない。
秋との集合場所は入口から右に1キロ周辺と決めている。
走らなきゃ。走らなきゃ。


そしてゲームスタートしたプレイヤーには武器が配られる。
今日の武器はグロック18cハンドガンだ。
マガジンをさしたまま走り続けた。
その時目の端で窓の奥に人影が見えたのに気づいた。
本能、というのだろうか咄嗟に伏せた。
その瞬間普通の銃にしては多すぎるほどの銃弾が「パラパラパラパラ」と音を立てて 未知の頭の上を通り抜けた。
「サブマシンガンっっ……」
ハンドガンとサブマシンガンでは力の差がありすぎる。
この場から一旦身を引かなければ。
自分から見て9時の方向に敵3時の方向は壁……
となると走るしかないっ！
かなり遠くからの狙撃なら間に合うっ。
真横にいる敵は動いている物体に、銃弾を当てるのは難しい。だから走りきれる自身はあった。
だがふりむきたい気持ちを必死に抑えて走った。
無我夢中で走ってから、自分が危ない状態にあるのに気づいた。
馬鹿みたいに走ってたら他のプレイヤーに見つかる！。
それから周りを見渡して近くのトイレに隠れた。

「誰もいない……。」


そんな中、未知の思考はなぜそんなに人を殺すことに執着しているのかということだった。
殺すことでなにか得られるメリット……
未知は正当防衛でさえ人を殺したことは無かった。
もし……
未知は考えるのをやめた。
いや、やめたんじゃなくて、停止したの間違いだ。