僕の嫌いな家族と日常。

neo

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第2日 唯一の

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高校には小学校の頃からの友達がクラスにいる。本名は出せないのでネーミングセンスの無い僕が仮に〈 めい〉と呼び名をつけて話を進めます。めいとはあんまり喧嘩はしないですが、喧嘩する時は決まって大喧嘩です。これから話すのは高校に入学して5月の後半頃の話です。雨予報が出てたので、自転車で行くはずだった通学路を諦め電車で行くことにしました。その日がめい一緒に学校に行く最後の日になるなんて知らずに。その日は悪ノリが過ぎて「お前めんどくさ」と吐き捨てられ途中でバラバラに行くことになりました。その日は学校で喋らずめいは女子グループと、自分は頭のおかしい男友達とつるんで、会話なく終わりました。家に帰ると当然100%自分が悪いのでLINEで
「今日は悪かった、もうあんなのやんないから」
と送りしばらく返事を待ちました。なんとも情けない話ですね。既読が付き、めいからはこのような趣旨の内容が送られてきました。
「あの時すぐ謝ってくれればあんなこと知らないで済んだのに」
予想しきれない答えに動揺が隠せないです。
「あんなことって?」
真っ先に打ち送りました。
「とぼけんなよ、あいつらと同じなくせに」
さっぱりです。僕には理解できませんでした。
記憶にない原因で嫌われてしまい、どう対応したらいいか分からないんです。でも説得しようと
「ごめん、ほんとになにしたか覚えてないんだ、どうすれば許してくれる?」
必死に出した答えがこれです。後から思い返せば最低ですよね。こんなの。
「話になんない、もう絶交だから」
だ、そうです。めいと話すのは中々に楽しくって、僕と同じく頭の沸いてる奴だし、小学生の頃にめいに恋をしていた。それなりに本気だったのも覚えてる。でも、信頼を失ってしまった。嫌われてしまった。最低な僕はまた仲良くなれるチャンスを欲しがって、話せるチャンスが欲しくて、一言、聞きたくて………
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