悪役ですが、死にたくないので死ぬ気で頑張ります!!!

モツシャケ太郎

文字の大きさ
24 / 43
第二章 乙女ゲーム?

騎士団の救護室にて。

しおりを挟む
俺は今、強姦男達から守ってくれたエンゼルランプ様に、抱っこされている。
正直言うと恥ずかしい。だがあのまま地面に座り込んでいた方が、迷惑がかかってしまうので抵抗はできない。 



気持ちも落ち着いてきたところで、先程から疑問に思っていた事を聞く。 

「すみません、エンゼルランプ様。
これは何処に向かっているのでしょうか。」


「………騎士団の訓練場だ。あそこなら怪我の手当もできる。
というか君、何処に向かうか分からないのに、こんなに無抵抗だったのか?
もう少し危機感を持った方がいいぞ。」


おや、注意されてしまった。だがそれもエンゼルランプ様の優しさ故なのだろうな。 

「大丈夫ですよ。
あの場で私を助けてくれたエンゼルランプ様だから、こうして身を委ねているのです。」



「…………そうか。」 

俺の言葉にエンゼルランプ様は少しだけ驚いたあと、表情を緩ませた。


「そういえば、名を聞いていなかったな。」


「あ、これは失礼しました。私は、サザンカ──····」 

家名を名乗ろうとして、言葉に詰まってしまった。
俺は多分もうスノーブレーク公爵家から見放されている。あんなことをしてしまった後なのだから。 

どう名乗るべきか。さっき貴族だと言ってしまった手前、家名も名乗った方が良いだろうが、今更公爵家の家名を名乗って良いものなのか。


返答に困っていたら、あっという間に騎士団の訓練場に着いてしまった。 

騎士たちの視線を浴びながら、救護室にたどり着く。 

「君はそこに座っていなさい。
救急箱を取りに行ってくる。」


エンゼルランプ様が救急箱を取りに行っている間、俺は冷静になり、これからの事を考えていた。 




これから平民として生きるのでもいいのではないか。いやでも仕事は?こんな7歳児を雇ってくれるところなどありはしないのだろう。ではいっその事光属性と闇属性を公表して教会に保護してもらうべきか?いや、その場合何をされるのか分からない。



「ほら、手当はこれで終わりだ。」


エンゼルランプ様の声に我に返る。



「───····さて、君に聞きたいことがある。」


やはり、どこの貴族かと問われるのだろうな。その場合、俺はどう答えようか。 

「俺は社交界には疎い。だが、そんな俺でも聞いたことのある、有名な噂がある。」


なんの話だろうか?俺の出身を聞かれると思ったが違うのか 





「───スノーブレーク家の長男である、サザンカ・ディ・スノーブレークはとてつもない人嫌いで、我儘。父親である公爵も、とても手をつけられないほどだ───という噂だ。」
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。 まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!? 悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~

TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】 公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。 しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!? 王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。 これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。 ※別で投稿している作品、 『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。 設定と後半の展開が少し変わっています。 ※後日譚を追加しました。 後日譚① レイチェル視点→メルド視点 後日譚② 王弟→王→ケイ視点 後日譚③ メルド視点

公爵家の次男は北の辺境に帰りたい

あおい林檎
BL
北の辺境騎士団で田舎暮らしをしていた公爵家次男のジェイデン・ロンデナートは15歳になったある日、王都にいる父親から帰還命令を受ける。 8歳で王都から追い出された薄幸の美少年が、ハイスペイケメンになって出戻って来る話です。 序盤はBL要素薄め。

婚約破棄で追放された悪役令息の俺、実はオメガだと隠していたら辺境で出会った無骨な傭兵が隣国の皇太子で運命の番でした

水凪しおん
BL
「今この時をもって、貴様との婚約を破棄する!」 公爵令息レオンは、王子アルベルトとその寵愛する聖女リリアによって、身に覚えのない罪で断罪され、全てを奪われた。 婚約、地位、家族からの愛――そして、痩せ衰えた最果ての辺境地へと追放される。 しかし、それは新たな人生の始まりだった。 前世の知識というチート能力を秘めたレオンは、絶望の地を希望の楽園へと変えていく。 そんな彼の前に現れたのは、ミステリアスな傭兵カイ。 共に困難を乗り越えるうち、二人の間には強い絆が芽生え始める。 だがレオンには、誰にも言えない秘密があった。 彼は、この世界で蔑まれる存在――「オメガ」なのだ。 一方、レオンを追放した王国は、彼の不在によって崩壊の一途を辿っていた。 これは、どん底から這い上がる悪役令息が、運命の番と出会い、真実の愛と幸福を手に入れるまでの物語。 痛快な逆転劇と、とろけるほど甘い溺愛が織りなす、異世界やり直しロマンス!

悪役令息の兄って需要ありますか?

焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。 その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。 これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。

処理中です...