黄昏一番星

更科二八

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序章 新天地と仲間との出会い

83話 励ます

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兵舎に来て7日

俺とエドガーは外出が許された。
エドガーの噂は集まり、情報を追っていける体制もできたそうだ。
エドガーも問題なく動ける状態となり、エドガーの生存は隠しておく必要は無くなった。
ちなみにエドガーの噂はもっぱら仕事を辞めたとかクビになったぐらいしか出なかったようだ。
エドガーの生存に早く気づき動く者はいなかった。

本来だったなら少しずつ生存の噂を流して追っていくのだが、エドガーを囮にすると決まっているので大胆に動く。
というわけで、俺とエドガーはエドガーの勤め先へと向かっていた。

エドガー無断欠勤9日目である。
もうエドガーの心は決まっているようではあるがかなり緊張している。

「はあ、気が重い」
「虚勢も大事だぞ、堂々としてろ。
それに今回は理由もある。
寝坊と違いエドガーは悪くない」
「そうだけど、今の店長獣人嫌いだからなー何を言われるか。すぐに怒鳴るし。俺の正体は知ってたけどこの姿を見せたらクビだとも言われてたからな」
「それこそエドガーは悪くない。
そもそも自分を偽るべきじゃないだろ。
獣人として生まれたのならそれを誇って生きていい。
何も恥じる事はない。
それに俺は普人族のエドガーよりも獣人の姿の方が好ましいと思うぞ」
「そっ、そうか。へへへ」
すげー照れてる。

「配達屋のエドガーとしてじゃなく、エドガーの価値を見出してくれている人たちもいるんだろう。
傭兵や兵士に誘われたと言っていたじゃないか。
配達屋以外にもエドガーの価値はたくさんある。
だから心配するな」
「うん。覚悟は決まってる」
「それとな、その社長とやらは戦える訳ではないのだろ、ならただの立場が少し高いだけの雑魚だ。そんなやつにビビってどうする。気持ちで負けるな、男が廃るぞ」
「分かった!そうだな、タイガなんかと比べたら雑魚だな!」
エドガーの切り替え力はなかなか見どころがある。

しっかりと自信がついて来たようであるから仕上げだ。
「それにエドガーはちんぽもデカいからな!
それも大概の奴は全く及びもしないぐらい特大だ、自分より小せえ奴の言うことなんて気にすんな!」
「なっ!たっタイガの方がデカいじゃないか!」
朝の鍛錬で見せつけてるからちゃんと比べてたようだ
俺と比べりゃ誰でもそうだろう。
その自信は大いにある。

「俺の誇りだからな、誰にも負けん!
ただ、俺が言うんだから間違いない。エドガーだって充分過ぎるほど立派だ。だから堂々としろ。ふさわし男になれ!」
「そうなんだな、俺は誰かのなんてほとんどみた事なかったからな。でもそうか・・」
「俺が街に来る前に捉えた盗賊10人ひん剥いたがエドガーの半分もないぐらいだろう」
「そんなか、へへへ、俺デカいのか!」
めちゃくちゃ嬉しそうだ。
尻尾がぶんぶん振られている。

男なら誰しもデカいと嬉しいもんだ。
憧れるもんだろう。
エドガーとしてもそうであったはずだ。
そしてそういう反応をしている。
もうエドガーの自信は揺るがないだろう。
こいつはいい男になりそうだ。
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