数学の先生が異世界に行ったとしたら

シュガー

文字の大きさ
6 / 19
第1章

第2話

しおりを挟む
 先生が、ドアの向こうから入ってくる。

 取り敢えず、先生に昨日指示されていたようにペンとノートを用意しておいてきちんと座っている。

「こんにちは。では、さっそく始めていこうか。」

 こう、先生に言われて私の初めての授業が始まった。

「そういえば、昨日好きな内容を勉強していいよって言ったと思うんだけれど、少なくてもここまではできてほしいっていうラインがあるのでそこの確認テストをやってもらってもいいかな?」

 確かに、先生の言うことはもっともなことであったから

「じゃあ、受けることにします。」

 と私は言って抜き地うちテストをするのであった。

---------------------------------------------

 少し、難しい問題も入っていたので結構怪しいと思えるようなところはあるが、まあ最近読んでいた本から結構出ていたのと、もともと数学はある程度解けるのでまあ大丈夫だろうと思う。

 採点が終わるまで、待って先生の反応がどうか少し伺いながら待っていると、採点中の先生の顔がとても驚いているように見える。

 私は何かまずいことをしてしまったのだろうかと思って、少し落ち着かない様子になってしまったがまあ入試でも何でもないただの進度確認テストだから大幅に失敗していても大丈夫だろう、そう思って待つことにした。

「凄い、凄いね!アンサール君!俺が思った通りの逸材だったなぁ!」

 と、いきなり物凄い高いテンションで声をかけてきた。

 彼は、満面の笑みだからきっと結果は悪くはないんだろうと思って彼の心が落ち着くのを待つ。

「すまない。少し気持ちが高ぶってしまって、あんな風に少し変なテンションになってしまったよ。ちなみにテストの結果は全部合格ラインを越えていたよ。」

 と言われたので

「いえいえ、先生の素が少し見えてよかったです。ちなみに合格ラインってどうやって決めたのですか?」

 これは、結構重要な話であった。

 例えば、これがとっても簡単な問題で合格ラインも勉強したことが一度もない人向けのものであったら、合格したといわれても結構気持ちが覚める。

 逆に、かなりの難問で合格ラインが高かったとしたらまあ嬉しい。

 自分が前世の記憶を持っていることは抜きにして。

「ああ、合格ラインだね。それは、国営高等魔法学校の入学試験の合格ラインだ。よくできたね、受けさせた自分でもびっくりしちゃうよ。」

と少し冗談交じりに先生は言う。それに対して僕は

「は?はあ?」

と変な声を漏らしてしまった。

---------------------------------------------

それからしばらくして、落ち着いて少し疑問に思ったことがあったので、聞いてみることにした。

「そういえば、さっき俺が思った通りの逸材って言ってたんですけど、いつそう思ったのですか?」

「あれ、そういえば言ってなかったっけ。僕は悪魔族だとは言ったけど、僕は知恵の悪魔で見たものがどれだけ知識があるか分かるんだ。例えば本を読まずに表紙だけ見ても知的な内容が書いてあるかが分かるんだ。もちろん生き物もね。だから君がみんなと違った知識を持っているかが分かったんだ。」

へえ、そんな特殊能力があるのか。

そう感心しながら、話を聞く。

「まあ、それだけじゃなくて、君が書いていた謎の文字も非常に俺の知識欲が沸いてしまってね、しっかりとみてみたら、ものすごい量の知識を感じたんだ。だからかな、これで理由大丈夫?」

「ええ、ありがとう。話を戻すのですが、自分は今から何を勉強したらいいですか?」

 そういえばと合格ラインの話を思い出したので聞いてみることにした。

「そうだね。基本的にできているから、少し苦手な地理・歴史をやりながら得意な数学をやればいいと思うよ。」

 そう言われたので、まあそうしようかと思って少し色々あったが授業が始まるのであった。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

処理中です...