悪魔のカナリア

はるの すみれ

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*外伝 …スピンオフ…*

Episode.my friend 2

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    「本当に言ってるんだな?」


  「はい、本当です」


  「千愛紀と結婚したい…?赤ちゃんが出来た?…それがどういう意味か分かってるのか?」


  「はい、分かってます」


  俺の目の前で頭を地面に擦り付けるように俯く二人に対し、自分でも制御が出来ない怒りに身を震わせていた。


  佐野奏太とは奈津の友人という事で家族ぐるみの付き合いもある。それに奏太は千幸紀や千愛紀の通う高校の教諭でもある、そんな彼が今、一人の男として俺に頭を下げている。


  「千愛紀…自分のした事分かってるな?」


  「はい」


  「奏太も千愛紀も顔を上げろ…この際だから話すけど、俺は施設の職員になったつもりでお前や千幸紀を預かったんじゃない、本気で父親になる決意をして預かったんだ!!それがどういう意味か分かるか?」


  「………」


  俺の言葉に二人は静かに息を飲んだ。
  俺は言葉を続ける。


  「咎愛は俺の心友だ…心からの友人だ…だから俺はお前等に覚悟があるようには思えない、咎愛はもっと命に対して考えてた…俺よりもずっと…」


  「愛美さん…」


  奏太の声に俺は耳を貸すこともなく呟く。


  「お前等が何を考えて行動したのか俺は知らない…何かしらの理由があったのかもしれない…だけどな、行動をしたって事はそれなりの責任がつくって事なんだ、奏太も分かるよな?」


  「はい」


  奏太は小さく頷いた。


  「父親として俺が言えるのはここまでだ…奏太、こっちに来い」


  奏太はゆっくりと立ち上がって俺の方に歩み寄って来た。奏太が目の前に立つのを視界に入れると、俺は右手を強く握りしめ思い切り奏太の頬を殴りつけた。


  「っ…っ!!」


  「奏太君っ!」


  「平さんっ、」
  

  千愛紀と紅花が俺に視線を向ける中、俺は怒気の混じった冷たい声で口を動かした。


  「奏太、父親になるってなこんなんじゃねーんだ、もっと痛ーし、もっと辛くて、訳分かんなくなって逃げ出したり、投げ出したくもなる…それでも千愛紀と腹の中のガキを養ってくのはお前だ!口ではなんとでも言える…覚悟してますとか大切にしますとか…」


  「はい」


  奏太は俺の言葉を噛みしめるように聞いていた。俺はそんな奏太を見つめながら呟く。


  「だから口だけじゃなくて証明してみろ…お前がどんな覚悟で千愛紀と向き合うのか、家族を作るのか、千愛紀の父親として愛美平が出来るのはここまでだ…後はお前等で決めて行動しろ…俺は二人が決めた事ならこれ以上は口出ししねーからな」


   「ありがとうございます…愛美さん!!」


  奏太は俺に向かって頭を下げた。俺はそんな奏太を見て苦笑いしながら呟く。


  「馬鹿奏太、これからはお義父さんだろ…」


  「はい…お義父さん」


         奏太は暫く俯いたまま、小さく震えていた。初めて会った時から表情の少ないやつだなと思っていたけど、奏太は千愛紀とよく似ていて本当は顔に感情を出さない分、心の中では感情が溢れて収集がつかなくなるタイプだって分かっていた。


  だから今日だって涼しい顔をしてるくせに、この場の誰よりも不安だったんだろうな。


  それが今、はっきりと伝わってくる。


  「よしっ、俺は仕事だからもう行くな…色々落ち着いたらまたみんなで飯でも行こうぜ、それと…千幸紀にはお前等からちゃんと話せよ、それと…あいつにもちゃんと報告に行く事は忘れるなよ…んじゃ行くわ」


  俺は紅花に二人を任せて家を飛び出した。言い訳みたいな逃げ方をしたけれど、今日はクライアントとの打ち合わせもあるし、この口実は嘘ではなかった。


  それに少しだけ一人になって考えてみたかった。もし、咎愛だったら…。


  咎愛だったら今日の事をどう思うのか、なんて。


  車に乗ってハンドルに手を掛けて一人で思考を働かせる。


  冬の冷たい空を眺めながら俺は咎愛の事を思い出す。


  だった一人の俺の方心友。



  『平ってばムキになり過ぎだって…二人で考えた結論なんだから僕達は見守るしかないよ…大丈夫、僕等の子だから大丈夫だよ』


  そんな甘い事をいいそうだな…あいつは。


  「俺だって千幸紀と千愛紀の為ならなんでもするさ…幸せになってほしいし…でもさ、順番は守って欲しかったよな…ってそれは俺のエゴか…」


  奏太も千愛紀を心から愛した結果…。
  俺がちゃんと受け止めてやらねーと…。


  「はぁ…来年の今頃はお爺ちゃんか…千愛紀達とは血縁関係がないとはいえ…下のチビはまだ四歳だぞ…お爺ちゃん…か…」
  

  正直まだ実感もないし、まさか自分がこの歳でお爺ちゃんになるなんて…。


  人生は宝箱。なんて言うけど…びっくり箱の方が正しいニュアンスかもしれない。


  当分は大好きなビールもただの苦い水に感じそうだ。


  「やれやれ、俺の人生はびっくり箱だぜ…産まれてきた時に当たりくじ引いたんだよなきっと…まぁ、咎愛と会ったのも普通ならあり得ない話だしな…」


  そんな考えに耽っている間に長年勤務している職場に到着して車を降りる。


  今日は奈津に会いたくないな。
  なんて思っていたら、出社して一番に奈津の顔を視界に捉えてしまった。


  「よ、よう」


  「おはよう平さん…あ、もうこんにちはか」


  「ん」


  「あれ?平さんなんか機嫌悪い?」


 「は?別に」


  明らかに表情を読まれて遊ばれているのを感じてつまらない苛立ちが湧き上がってくる。


  「ふふっ、イケメンが台無しだよ平さん」


  「お前なぁ…揶揄うのはよせよ」


  奈津をかわして歩き去ろうとしている俺に奈津は不気味な笑顔を浮かべながら呟いた。


  「ねぇ平さん…昨日、あの建物の建て壊しに当たって掃除というか資料を整理していたら面白いものが出て来てさ…これ」
  

    「何のディスクだ?」


  奈津は涼しい顔のまま俺に手に持っていたディスクを手渡してきた。


  「さぁね…一枚はとんでもないディスク、二枚目は平さん宛て」


  「俺?」

  
  奈津の言う壊す建物というのは、咎愛達執行人が暮らしていた施設の事で先日、悪魔の鳥籠の改革や施設の整備が決まり、新体制開始とともに工事も始まると聞いていた。


  奈津はあれから憲法や法律を学び、咎愛の為にと警察になり、今は萩野目家という権力も使いあの施設の幹部として働いている。


  そんな奈津が俺の職場にいる事も最近では珍しいが、今日の俺はそんな事を考えている余裕はなかった。だから気が付かなかった。


  奈津がここに居るというのは、何かしらの理由があるはずだという事に。


  そんな俺に構わずに奈津は形の良い唇を動かす。


  「とんでもないっていうのは、兄さんが大活躍する映像…勿論、インモラルな、それも格別に」


  インモラル、格別。


  想像しただけで背筋にぞくりと寒気が走った。まるで百足が背筋を這うような感覚に冷や汗が止まらない。


 「平さん宛てのディスクは大丈夫だよ…血は流れないし、ただ兄さんが話しているだけだから」


  「俺宛てか…」


  「ま、見るか見ないから平さんに任せるよ!じゃあ僕は行くよ、今日は会議もあるし…かなり偉い人も来るから神経使うから…じゃーね」


  奈津はひらひらと右手を振りながら歩き去って行った。俺はその様子を眺めながら自分のデスクに向かって行った。


 「おいおい、奈津…どっちがそのディスクか分からねーじゃねーか…二分の一で外国映画よりグロいやつが当たるのか…怖ぇ」


  この後の俺はクライアントとの打ち合わせも頭に入らないまま、部下に助けられ無事に仕事を終わらせた。


  「愛美さん今日調子悪いっすね大丈夫ですか?いつもならバチっと仕事終わらせてサラッと新しい仕事受けてきたりするのに…あ、もしかして夫婦喧嘩中ですか?」


  部下の戯言に俺は苦笑いをしながら呟いた。


  「夫婦喧嘩なんてした事ねーよ、円満も円満だわ、今日はなんかついてねーだけ…さ、帰ろうぜ」


  「ちょっ、今の自慢っすか!?くーっ、悔しい!!!イケメンで奥様も美人、娘さん達も美形だし、金持ちでなんでも出来る…、俺、産まれ変わったら絶対愛美平になる!!」


  部下の下らない発言に呆れながら、俺は溜息交じりに呟いた。


  「おいおい、俺なんかになっても良い事ねーぞ、今は幸せだけど、苦労もあるからな…なんてな!」
  

  きょとんとする部下を置いて、足早に職場を去り車に乗り込んだ。


  左手の時計を見ると時刻は午後九時を指していて、朝の出来事がまるで昔の事のように思えた。


  部下に手を振りながら駐車場を後にする。
  無心で車を走らせて家に着き、玄関のドアを開けると、末っ子のそらを抱いた紅花が出迎えてくれた。


  「ただいま」


  「おかえりなさい」


  「パパ!!パパ!!」


  例のディスクと今朝の出来事で頭が混乱したままの俺に空の小さな手が伸びてくる。


  「ただいま空!よーし、パパのとこに来い!」


  紅花から空を譲り受けて、抱っこしながらリビングへ向かった。リビングでは長男の藍と純平がテレビゲームの真っ最中だった。
  

    「おいおい、お前達、九時過ぎてんぞ、さっさと寝支度しろ!あれ?千幸紀は?」


  空を抱きながら紅花に尋ねると、紅花はにこりと笑いながら呟いた。


  「ちーちゃんは受験勉強中、悠人君と同じ大学行きたいんだって…夏休みも頑張ってたしこのままいけば受かるって言ってるわ」


  「ふーん、そうか…はぁ、皆デカくなるのはあっという間だな…ん?空?」


  さっきまで抱っこされて嬉しそうにしてた空が、小さな寝息を立て始めて思わず頬が緩んでいく。


  「紅花、空寝ちまったから頼む…ほら、さっさとお前達も寝ろ!!宿題は済んでるのか?」


  「うるせーな、終わってるし」


  「右に同じく」


  空と違ってこいつらは可愛げがなくて困る。
  まったく誰に似たんだか…。


  千幸紀と千愛紀は俺に反抗的になった事はなかったけど、今思えば我慢させていたのかな…。


  本当、俺ってやつは…。


  「よしっ!父さんが勝ったらお前達は寝ろ!父さんが負けたら来週新しいゲーム買ってやる!!どうだ、戦うか?」


  呆れ笑いしている紅花に空を渡して、俺は藍と純平の間に割り込み、コントローラを握りしめる。


  「父さんなんかへぼいし」


  「藍と俺に勝てるわけないじゃん」
  

  「お前達、口より手を動かさなきゃやられちまうぜ、なんたって父さんは元陰キャラだからな…ゲームしか友達がいなかったんだ、負けてたまるか!!」


  *  「平さん入るね…」


  「おう」


  「コーヒー持ってきたよ」


  「サンキュー」


  「藍も純平もあんなに楽しそうなの久しぶりに見た、リベンジするから練習するって」


  「あいつら口程にもないんだから笑えるぜ…なぁ、奏太と千愛紀は大丈夫か?」


  時刻は午後十一時を回り、俺は書斎でパソコンと向き合いながら紅花の淹れてくれたコーヒーに口を付けた。


  熱いものを飲む時、咎愛はいつも時間が経ってからじゃなきゃ飲めなかったな…。なんて事を思い出してしまう。


  「あきちゃんも奏太君も大丈夫だよ、平さんには感謝してるって話してくれた…奏太君嬉しかったって、自分の親からもしっかり向き合って叱られた事ないから、嬉しかったって…」


  「そっか…」


  二口目のコーヒーは紅花の言葉に安心したせいか、一口目のコーヒーよりもコク深く感じた。


  「なぁ、紅花は俺と結婚して後悔してないか?」


  俺の言葉に紅花は首を横に振りながら答える。


  「後悔どころか幸せ過ぎてたまにいいのかなって不安に思うよ」


    「不安?」


  「だって、平さんってば自覚ないけどモテるし、子育てや家事だって協力してくれるし、私なんかが妻で不満がないのかなって心配になるよ」


  俺は紅花の言葉にふっと吹き出した。


  「ふっ、ハハッ、モテるとかいい歳したおじさんが気にするかよ…妻子がいるんだからそこは心配すんなよ…家事と子育ては別に俺がしたくてしてるだけだから気にすんな…」


  「うん、ありがとう」


  俺は紅花の頭を撫でながら、パソコンの画面に視線を移した。


  「なぁ、紅花、あいつらの父さん…咎愛の記録ってかなんつーか、出てきたんだけど見てくれねーか…二枚あってさ、一つはちょっとやばいから見せられねーんだけど、こっちは大丈夫っつーか、」


  「やばい?」


  「あぁ…さっきちらっと見ただけで具合悪くなりそうだった、お前には見せたくない」


  「うん…分かった、じゃあ私も見ていいのを見せて」


  俺は紅花を近くの椅子に座らせると、パソコンの画面をマウスでクリックして、ビデオを再生した。


  暫くの沈黙の後、画面内に俺のよく知った愛らしい童顔の咎愛が映し出される。


  『やぁ、平…これを見ているって事は奈津が計画通りに幹部になって施設が壊されるって運びになったんだよね…嬉しい限りだよ…』


  「この人がちーちゃん達の?」


  「ああ、写真でしか見せた事なかったよな…髪の色とか目の色とか似てるだろ?」


  「う、うん…」


  紅花と俺しかいない部屋に、二度と聞けないと思っていた咎愛の柔らかい声が響き渡る。


  『どうして僕がこのディスクだけ用意しなかったか訳を話すと、僕が殺人鬼だったって事を忘れて欲しくないからってのが一番の理由かな…』


  咎愛は困ったように笑いながら言葉を続ける。


  『平、僕は君を信じて娘達を託すことにした…最期の日にちゃんと話せるか分からないから、こうやって映像に残すよ…』


  俺は一旦、映像を止めて紅花の方を振り返った。


  「あのさ紅花…千幸紀を呼んできてくれないか?千愛紀達にはまた後日見せるけど、千幸紀がどんな顔するか見たいからさ…頼む」


  紅花は俺に笑みを浮かべると、ずっと立ち上がり部屋を後にした。


  「咎愛、左の頬にえくぼあるの気付いてたかな…後、困ったり緊張すると右の眉毛が少しだけ動くのも無自覚だよなきっと…あーあ、懐かしいな、俺だけがどんどんおじさんになっちまう…咎愛、俺はお前のおかげで幸せだよ…ありがとうな」


  俺の独り言が終わる頃、紅花が部屋をノックして千幸紀と共に部屋に訪れた。


 「ちょっとパパ!私、もうすぐ寝ようと思ってたんだけど」


  「ハハッ、タイミング悪かったな…だけどどうしても藍達が寝た後がよかったからさ」


  「何よっ、二人でイチャイチャしてたんでしょう?」


  「おいおい何いじけてんだよ?」


    俺達をチラチラと見てふてくされている千幸紀に座るように命令して、俺は口を開く。


  「千愛紀から話あったか?」


  「うん…」


  「色々悩んだり、大変な事もあるだろうから、お前が助けてやってほしい…」


  「うん、分かってる…あのさ、パパ…パパは自分の子が産まれて私達が邪魔じゃなかったの?本当は五人で暮らしたいとか…なかったのかな…あきちゃんよく言ってたの…千愛紀は寂しいって…だからパパもそうだったのかなって」


  俺は千幸紀に笑みを向けた。今、自分が出来る限りの。


  「馬鹿だなお前ら、俺はお前達のパパだぞ?前にも話しただろ?紅花だってお前達が大好きだし、気にするだけ無駄だよ」


  「パパ…大好き…」


  千幸紀くらい千愛紀も素直ならもっと不安にさせないで済んだかもしれない。


  「千幸紀、見てほしいものがあるんだ…これを見て千幸紀の判断で千愛紀にも見せてほしい…」


  「何?」


  「まぁ、見てくれよ」


  俺は暗転していたパソコンの画面を光らせ、ディスクの続きを再生した。


  咎愛が画面に映し出された瞬間。
  千幸紀は目を見開いて生唾を飲み込んだ。


  「お父さん…」


  画面内の咎愛は笑みを浮かべたまま、ゆっくりと口を動かす。


  『あれから何年が経ったんだろう?娘達は元気かな?僕は平に会えて本当に感謝してるんだ…平は嘘が下手だからきっと娘達に包み隠さず僕の話をしてるんだろうなって思うよ…』


  咎愛は苦笑いしながら言葉を続ける。


  『僕はアリスと平の前では茶トラでない僕でいられたんだ…二人には感謝しかないよ…もし、来世が…こんな僕に来世があるなら平と心友になってアリスとまた恋愛して娘達をちゃんと育てられるような人になりたい…今度はちゃんと幸せになりたい…話が脱線しちゃったね…そろそろ話す事もなくなったし終わりにするね…それじゃあね…』


   プツリと線が切れるように咎愛が画面から消えて、部屋には沈黙が訪れる。


  「ねぇパパ?お父さんってどんな人だった?」


  千幸紀は形の良い唇を動かして俺に呟いた。


  俺は暫く悩んだ後に千幸紀に答えを出した。


  「そうだなぁ、一言で言えば馬鹿だな」


  千幸紀は予想外の回答に目を丸くして俺を見つめる。


  「あいつは馬鹿なんだよ、一人頼る事をしないで一人で悩んで最後には人を殺めてしまった…俺も頼れる人がいなかったからあいつの気持ちは分かる…もっと早くあいつと知り合えればまた違った人生があったかもな」


  「そっか…」
  

    俺は千幸紀に笑みを向けて千幸紀の言葉を待つ。


  「パパ…このディスク、あきちゃんにも見せたいっ!この人がいたから私達はパパに出会えたんだもん、あのねパパ、私、私はパパとママが大好きだよ…私達は間違って産まれてしまったのかもしれないけど、だけど生きててよかったよ!ありがとう…」


  「照れ臭い事言うなよ馬鹿、泣いちまうだろ」


  俺は千幸紀の頭をぐしゃぐしゃになるまで撫で回した。昔、咎愛によくやったように…。


  咎愛、俺は今幸せだよ。

  
  ありがとう。
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