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第39話、ボロニァ帝国の対策を話し合う
しおりを挟む俺がドラゴンのツバキに現状を説明してボロニァ帝国からこの国を守って欲しいと言うとツバキは。
「そんな事か。お安い御用だ。ボロニァ帝国を焼け野原にすれば良いのか」
ツバキにはそれだけの力があるのか、簡単にボロニァ帝国を焼け野原にすると言うが、それでは罪のない住民まで死ぬので。
「ボロニァ帝国を焼け野原にするのは罪のない住民まで死ぬので止めてくれ。ボロニァ帝国軍は海上から船で攻めて来るので海上で船を沈めてくれないか」
「分かった。住民の事を考えるとは貴方は優しいのですね。この世界を守るのが私の仕事なので安心するが良い。その時が来たならボロニァ帝国軍を壊滅させると約束しよう。それまでは私はのんびり待つことにしょう。用事があるときは呼び出してください」
そう言うと、ツバキはドラゴンの姿になり闇夜の中に飛んで行き、俺はその姿を呆然と見送っていたのだ。
ツバキの姿が見えなくなると、俺はドラゴンなどに会い、緊張が解けて腰が抜けたみたいでヘナヘナと崩れ落ちてテラスに座り込んだのだ。
次の日、昨日の続きの話し合いをする為にアネットが迎えに来たので、この世界の守護者のドラゴンを召喚する事に成功してそのドラゴンが、ボロニァ帝国軍を壊滅してくれると約束してくれた事を話すと、アネットが。
「嘘でしょう! 本当なら奇跡ね。でも信じられないわ」
「俺も信じられないが本当だ」
アネットが意外な事を言い。
「マリュウスのお陰でこの国は助かるので安心だけど、皆には直前まで話さない方が良いわ。この国の貴族の中に裏切者がいて自分だけ助かろうとして情報をボロニァ帝国に流している者がいるみたいよ」
「本当か! 」
「そうでなければボロニァ帝国がこの国の動きを知って兵力を増強したり、戦機を早めたり、豊かになったボルトン男爵領に上陸するとは考えられないでしょう」
確かにボロニァ帝国は此の国の状況を知り過ぎているのは内通者がいるかも知れない。
それでなければ短期間で軍を増やしたり、こちらが準備の出来ないように侵略を早めたりするのはおかしい。
昨日のメンバーの他に新たに侯爵以上の5人の貴族が集まり話し合いを始めたが、俺は裏切者がいるかも知れないのでドラゴンを召喚したのは伏せて話さなかった。
陛下を始め出席者からはこれと言った打開策はないので誰も意見を言わなかったが、ジャンナ学園長が。
「サウンド聖国に応援を頼んではどうでしょう」
ブライアン宰相が賛成して。
「ボロニァ帝国は大陸の制覇を狙っているのでサウンド聖国も我が国の次は自分の国なので協力するので使者を送りましょう」
ノーマン将軍も賛成して。
「使者は誰にすれば良いでしょう」
ジャンナ学園長が意外な事を言い。
「サウンド聖国を治めている教皇と親しい婆が適任なので婆が行きます。一緒に行くのはマリュウス男爵にします。ついでにサウンド聖国だけでなく獣人族の集落にも行って協力をしてもらいます」
ジャンナ学園長が俺を同行者に指名したのには驚いたが、陛下もそれしか案が出ないので。
「今はそれが最善の策だろう。マリュウス男爵ご苦労だがジャンナと一緒に行ってくれるか」
俺はこの国以外知らないので良い機会なので。
「はい、分かりました」
大陸を見て回る良い機会なので俺は喜んでいたのだ。
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