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第40話、大陸を見て回る
しおりを挟むジャンナ学園長とアマリア女神の聖地のあるサウンド聖国と獣人族の集落を回ってボロニァ帝国との戦いに協力するように交渉する使者になった。
アネット以外の人にはツバキがボロニァ帝国を壊滅させると言っていないが、ツバキのお陰で余裕をもって見て回る事が出来る。
ジャンナ学園長は準備があるらしく出発は2週間後になり、俺はその間に領地にトンボ帰りをして留守の間は心配している母上にツバキの事と訳を言うと母上が。
「マリュウスがこの国を救うのね。もしかしたなら救世主なので英雄と呼ばれるかも知れないわね」
「救うのはドラゴンで俺じゃないよ」
1週間後に俺専用のトラックを召喚してサウンド聖国に向かった。
いつものようにアンとガルーダも同行している。
サウンド聖国はサンビア王国の東側にあり馬車なら10日かかるがトラックなら半分の5日で着くだろう。
獣人族の集落はガルーダに聞くとボロニァ帝国に近い森の中にあるらしいが、ボロニァ帝国の奴隷狩りにあい、人口は1万人くらいに減ったと言っていた。
道中魔獣や盗賊が出たが、俺の使い魔の鷲魔獣のゴロウとゴーレムのロボコンが蹴散らして俺たちは見ていただけだ。
お陰で旅は快適で雄大なナイアガラ滝に似た滝や大きな湖、グランドキャニオン国立公園に似た雄大な景色などを見ながら旅を続けている。
アンは領地から出るのはキィウ王都に出ただけなので見る物全てが初めてで歓声を上げている。
だが良い事ばかりではなく、空飛ぶ魔獣のワイバーン5匹が出た時は鷲魔獣のゴロウでは倒すのは無理で流石にツバキを召喚したが、ツバキが。
「何かと思ったがワイバーンが出たのですか。私の実力を見せるいい機会だわ」
ツバキがブレスを放ったが、その威力は凄まじく500m先を飛んでいた5匹のワイバーンを一瞬で焼いて灰にしてしまったのだ。
ドラゴンの凄まじいブレスに驚いていると、始めて見るドラゴンにジャンナ学園長が思わず年齢を言い。
「婆は400年以上生きているがドラゴンを見るのは初めてじゃ。もしかしたならマリュウスが召喚したのか? 」
しまった! ドラゴンを召喚したのがバレテしまったので仕方ないので。
「はい、ボロニァ帝国との戦いに備えて召喚しました」
「婆は長い事生きているがドラゴンは伝説の生き物で本当にいるとは思わなかった。だがマリュウスどうして隠しておいたのじゃ」
「アネット王女様が高位の貴族に裏切者がいてボロニァ帝国に情報を流していると聞き隠していました」
「そうなのか。婆にだけでも教えてくれたらわざわざサウンド聖国に行かなくて良かったのに。今から引き返そうか」
俺は大陸を見て回る事が出来なくなるので。
「大陸を見て回る良い機会なので行きましょう」
「それもそうじゃな。それも良いな。遊旅と洒落こもうかのぅ~」
空を飛んでいるドラゴンのツバキは前は闇夜で見えなかったが今見ると、荘厳で神秘的で言葉では表せないくらいだ。
ツバキが地上に降りて来て絶世の妖艶な美女に人化すると、アンは口をアングリとあけて、ガルーダは腰を抜かして驚いている。
人化したツバキが何事もなかったように。
「何処にいくの? 」
俺が訳を話すと。
「それなら私も久し振りに旅を楽しむ為に一緒に行くわ」
こうして俺は大陸を見て回る事になったのである。
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