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第6章 真実
ケントの質問
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ケントが拍子抜けにルグレに聞いた。
ケント「ちょっと聞いていいですか?」
ケントの声は裏返っていた。
ルグレ「何だ?」
ケント「カリアンって、見た目は地球人と同じなんですか?」
ルグレは両手を開いて言った。
ルグレ「まあ、見ての通りだが。」
ケント「不思議だな。違う星で、違う進化を遂げてきたのに、全く同じ姿になるなんて。」
リク「そりゃ、同じ三次元空間に住んでいればだいたい同じになるだろ。眼は2つ無いと遠近感がとれないし、耳は最低2つはないと左右どっちかの音が聞こえづらくなし。もし口が2つもあったらどっちかは無駄になるしな。」
ナオ「何?リクってそんなこと考えてんの?私、リクのそういうところ嫌いだわ。」
ケント「ああ、でも確かに。足一本じゃ歩きずらし、両手がないと身体のバランスがとりづらいよな。そうなると左右対称になるな。」
ナオ「えっ!ケント今の話に共感したの?」
ケント「じゃあさ、左右対称じゃない生き物、あれば言ってみてよ。」
ナオ「何?ケント、まだこの話引っ張る気?」
ケント「そんな生き物ないじゃん?」
ナオ「えーと、ヒラメ?」
ケント「おおーっ!確かにっ!」
ナオ「へへーん!」
ナオは自慢げに胸を張った。
リク「でも、動物の種類って700万種以上あるんだろ?今のところ700万分の1だから、ヒラメだけじゃあ根拠としては弱いかな。」
ナオ「リクも話に乗ってくるんかいっ!?へえー700万種すごいな、じゃないからっ!っていうか私、別に何も反論してないしっ!いいわよっ!生き物は左右対称でいいわよっ。左右対称でっ!」
この3人のやり取りをルグレは眉ひとつ動かさず聞いていた。3人はルグレを怒らせたのではないかと思いルグレのことを見つめた。
ルグレ「まあ、お互いタコやイカみたいな姿にはならなくてよかったな。」
ルグレが怒っていないことを確認した3人はホッと胸をなでおろした。
そのときケントが「はいっ!」と言って手を挙げた。
ケント「アルカリアには未来の秘密の道具なんてあったりするんですか?」
ナオは呆れて言った。
ナオ「あんたにとっては秘密でも、アルカリアの人とっては秘密じゃないでしょ?逆に、これ秘密の道具ですって出してきたら怪しいわ。」
ルグレ「まあ、地球にはない技術でつくった道具はいろいろとあるがな。」
ケント「ひとつ見せてほしいんですけど・・・。」
ナオ「そんな簡単に四次元ポケットから出せる訳ないでしょっ!」
ルグレ「技術の漏洩(ろうえい)は御法度だから、それは無理だな。だけど、この新型タバコは地球上にはないな。だからこれをどこかに落としたらまずいことになる。」
ケント「それが1000年化石になって見つかったりして!そしたらオーパーツ扱いになるじゃん!」
リク「ケント、オーパーツっていう言葉、知ってるんだ?」
ケント「今、オレのこと馬鹿にした?」
ナオ「オーパーツって、その時代には存在しない技術で作られた品のことでしょ?アレって本当に異星人が残していったもんなんですか?」
ルグレ「オレには分からないが、異星人がこうやって地球に来てるんだ。誰かが何かを落として帰ったとしても不思議じゃないな。」
ナオ「えー!そうなんだっ!私、今年で一番驚いたかもっ!」
ケント「じゃあ、別の疑問なんですけど、何で日本語がペラペラなんですか?異星の方は違う言葉を話すと思うのですが・・・。」
ルグレ「そりゃ一生懸命勉強するんだよ。」
ナオ「じゃあアリスも勉強したんだ。」
それを受けてケントはナオに聞いた。
ケント「えっ!何っ!?異星人って頭いいの?」
リク「でも、よくそこまでして地球に来ましたね。なかなか他の星に行くのはハードルが高いような・・・。」
ルグレ「そうか?普通行きたいだろ?」
ケント「えっ!?そうなんですか?」
ルグレ「え?自分の星とは違う星に、自分と同じような人がいるんだ。そこに行ってみたいって思わないのか?」
ケント「そう言われると、確かに行ってみたいかも。まあ、どれくらいお金がかかるかによりますけど。」
ナオ「私は絶対行きたいっ!私は将来、商社に入って世界中を回るんだから!アリスのすごく気持ち分かるよ!」
ルグレ「まあ、好奇心もひとつの理由なんだが、もうひとつの理由があって。」
リク「もうひとつの理由?」
ルグレ「オレたちの星アルカリアは、ペテルギウスの近くを回っている惑星だ。」
リク「ペテルギウス・・・。」
ルグレ「知っているかもしれないが、ペテルギウスの寿命はもうそれほど長くないんだ。」
ナオ「星の寿命って?」
リク「星の寿命が尽きると超新星爆発を起こして、その後、中性子星になる。」
ナオ「するとどうなるの?」
リクはうつむいた。
ルグレ「太陽がなくなるのと同じだ。星から光と温もりが失われ、真っ暗で冷たい宇宙を彷徨うことになる。そうなれば生物は生き残れない。」
ナオ「それ大変っ!」
ルグレ「ペテルギウスが爆発すれば、アルカリアの生物はすべて死滅することになる。この世の終わりって訳だ。」
リク「それで、アルカリアの人は新しく住む場所を探してるって訳ですか?」
ルグレ「まだそこまで深刻な話でもない。ペテルギウスの寿命といっても、あと10万年はあるとされている。」
ナオ「よかったー。まだまだ全然大丈夫じゃん。」
ルグレ「それでもだ。アルカリアの人々にとって、それは外の世界に目を向けるのに十分な動機になった。実際、10万年ももつかどうか分からないし、移住してしまえばそうした心配もなくなる。だから少しくらい大変だったとしても、他の星に移住しておくことに越したことはない。」
そのとき急にリクの脳裏にアリスと会話が蘇った。
ケント「ちょっと聞いていいですか?」
ケントの声は裏返っていた。
ルグレ「何だ?」
ケント「カリアンって、見た目は地球人と同じなんですか?」
ルグレは両手を開いて言った。
ルグレ「まあ、見ての通りだが。」
ケント「不思議だな。違う星で、違う進化を遂げてきたのに、全く同じ姿になるなんて。」
リク「そりゃ、同じ三次元空間に住んでいればだいたい同じになるだろ。眼は2つ無いと遠近感がとれないし、耳は最低2つはないと左右どっちかの音が聞こえづらくなし。もし口が2つもあったらどっちかは無駄になるしな。」
ナオ「何?リクってそんなこと考えてんの?私、リクのそういうところ嫌いだわ。」
ケント「ああ、でも確かに。足一本じゃ歩きずらし、両手がないと身体のバランスがとりづらいよな。そうなると左右対称になるな。」
ナオ「えっ!ケント今の話に共感したの?」
ケント「じゃあさ、左右対称じゃない生き物、あれば言ってみてよ。」
ナオ「何?ケント、まだこの話引っ張る気?」
ケント「そんな生き物ないじゃん?」
ナオ「えーと、ヒラメ?」
ケント「おおーっ!確かにっ!」
ナオ「へへーん!」
ナオは自慢げに胸を張った。
リク「でも、動物の種類って700万種以上あるんだろ?今のところ700万分の1だから、ヒラメだけじゃあ根拠としては弱いかな。」
ナオ「リクも話に乗ってくるんかいっ!?へえー700万種すごいな、じゃないからっ!っていうか私、別に何も反論してないしっ!いいわよっ!生き物は左右対称でいいわよっ。左右対称でっ!」
この3人のやり取りをルグレは眉ひとつ動かさず聞いていた。3人はルグレを怒らせたのではないかと思いルグレのことを見つめた。
ルグレ「まあ、お互いタコやイカみたいな姿にはならなくてよかったな。」
ルグレが怒っていないことを確認した3人はホッと胸をなでおろした。
そのときケントが「はいっ!」と言って手を挙げた。
ケント「アルカリアには未来の秘密の道具なんてあったりするんですか?」
ナオは呆れて言った。
ナオ「あんたにとっては秘密でも、アルカリアの人とっては秘密じゃないでしょ?逆に、これ秘密の道具ですって出してきたら怪しいわ。」
ルグレ「まあ、地球にはない技術でつくった道具はいろいろとあるがな。」
ケント「ひとつ見せてほしいんですけど・・・。」
ナオ「そんな簡単に四次元ポケットから出せる訳ないでしょっ!」
ルグレ「技術の漏洩(ろうえい)は御法度だから、それは無理だな。だけど、この新型タバコは地球上にはないな。だからこれをどこかに落としたらまずいことになる。」
ケント「それが1000年化石になって見つかったりして!そしたらオーパーツ扱いになるじゃん!」
リク「ケント、オーパーツっていう言葉、知ってるんだ?」
ケント「今、オレのこと馬鹿にした?」
ナオ「オーパーツって、その時代には存在しない技術で作られた品のことでしょ?アレって本当に異星人が残していったもんなんですか?」
ルグレ「オレには分からないが、異星人がこうやって地球に来てるんだ。誰かが何かを落として帰ったとしても不思議じゃないな。」
ナオ「えー!そうなんだっ!私、今年で一番驚いたかもっ!」
ケント「じゃあ、別の疑問なんですけど、何で日本語がペラペラなんですか?異星の方は違う言葉を話すと思うのですが・・・。」
ルグレ「そりゃ一生懸命勉強するんだよ。」
ナオ「じゃあアリスも勉強したんだ。」
それを受けてケントはナオに聞いた。
ケント「えっ!何っ!?異星人って頭いいの?」
リク「でも、よくそこまでして地球に来ましたね。なかなか他の星に行くのはハードルが高いような・・・。」
ルグレ「そうか?普通行きたいだろ?」
ケント「えっ!?そうなんですか?」
ルグレ「え?自分の星とは違う星に、自分と同じような人がいるんだ。そこに行ってみたいって思わないのか?」
ケント「そう言われると、確かに行ってみたいかも。まあ、どれくらいお金がかかるかによりますけど。」
ナオ「私は絶対行きたいっ!私は将来、商社に入って世界中を回るんだから!アリスのすごく気持ち分かるよ!」
ルグレ「まあ、好奇心もひとつの理由なんだが、もうひとつの理由があって。」
リク「もうひとつの理由?」
ルグレ「オレたちの星アルカリアは、ペテルギウスの近くを回っている惑星だ。」
リク「ペテルギウス・・・。」
ルグレ「知っているかもしれないが、ペテルギウスの寿命はもうそれほど長くないんだ。」
ナオ「星の寿命って?」
リク「星の寿命が尽きると超新星爆発を起こして、その後、中性子星になる。」
ナオ「するとどうなるの?」
リクはうつむいた。
ルグレ「太陽がなくなるのと同じだ。星から光と温もりが失われ、真っ暗で冷たい宇宙を彷徨うことになる。そうなれば生物は生き残れない。」
ナオ「それ大変っ!」
ルグレ「ペテルギウスが爆発すれば、アルカリアの生物はすべて死滅することになる。この世の終わりって訳だ。」
リク「それで、アルカリアの人は新しく住む場所を探してるって訳ですか?」
ルグレ「まだそこまで深刻な話でもない。ペテルギウスの寿命といっても、あと10万年はあるとされている。」
ナオ「よかったー。まだまだ全然大丈夫じゃん。」
ルグレ「それでもだ。アルカリアの人々にとって、それは外の世界に目を向けるのに十分な動機になった。実際、10万年ももつかどうか分からないし、移住してしまえばそうした心配もなくなる。だから少しくらい大変だったとしても、他の星に移住しておくことに越したことはない。」
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