異世界ファンタジーまとめ【短編集】

テタの工房

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右手の召喚士

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マルコは、ベベル世界の森の中で、でっかいカブトムシを左手で掴んだ。すると、カブトムシは光に包まれ、マルコの左手に吸い込まれていった。「よし、吸収完了!」マルコは、にやりと笑った。

ベベル世界に転生して15年。マルコは、左手で生き物や物を吸収し、右手で召喚する不思議な力を持っていた。神様から「魔王を倒せ」と命じられたものの、「いつかでいいよ」と言われたので、のんびり暮らしていた。

最初の配下は、この巨大カブトムシ。名前は「カブ」。カブは、マルコの命令で、森の果物を集めたり、危険な動物からマルコを守ったり、頼もしい存在だった。

ある日、マルコは、森の中で不思議な光を発見した。近づいてみると、それは魔法の石だった。魔法の石を左手で吸収し、カブと一緒に右手で召喚した。すると、カブは、魔法の石の力で、さらに巨大化し、強くなった。

「お、おう……凄いな、カブ!」マルコは、驚いた。カブは、感謝の気持ちを表すかのように、マルコに頭を擦り付けた。

それからというもの、マルコは、色々な生き物や物を吸収し、配下を増やしていった。小さな妖精や、賢い狐、力持ちの熊、さらには、ちょっと変わった性格のゴブリンまで。それぞれに個性があり、マルコとの絆は深まっていった。

彼らは、マルコの命令で、森の掃除をしたり、畑を耕したり、時には、マルコと一緒に冒険に出かけたりした。彼らは、マルコを「ボス」と呼び、マルコも彼らを「仲間」として大切に思っていた。

ある日、マルコは、学園に入学した。ベベル世界の学園は、魔法使いや戦士を目指す生徒が集まる特別な場所だった。そこで、マルコは、様々な生徒と出会い、友情を育んだ。

しかし、学園には、マルコを快く思わない生徒もいた。彼らは、マルコの不思議な力に嫉妬し、陰で悪口を言ったり、ちょっかいを出したりした。

そんな中、マルコは、学園祭で、自分の配下たちと協力して、素晴らしいショーを披露した。カブは、巨大な体で会場を盛り上げ、妖精たちは、美しい歌声を響かせ、狐は、巧みな手品で観客を魅了した。

ショーは大成功で、マルコは、多くの生徒から賞賛された。それまでマルコを嫌っていた生徒たちも、彼の力と仲間たちとの絆に心を打たれ、改心した。

魔王討伐は、まだ遠い目標だった。でも、マルコは、仲間たちと過ごす毎日が楽しくて仕方がなかった。いつか魔王を倒す日が来ても、その時は、仲間たちと力を合わせて、必ず勝利するだろうと、マルコは確信していた。

ある日のこと、マルコは、森の中で、以前吸収した、少し変わった性格のゴブリンを召喚した。「ゴブリン、最近どうだい?」とマルコが聞くと、ゴブリンは「ボス!新しいアイテムを手に入れました!」と、嬉しそうに小さな箱を見せた。その中には、キラキラと輝く宝石が詰まっていた。

「これは……凄いな!」マルコは、宝石を左手で吸収し、カブに与えた。すると、カブはさらに巨大化し、体からは光が輝き出した。

「よし、これで魔王討伐の準備も少しは進んだな!」マルコは、空を見上げ、満面の笑みを浮かべた。魔王討伐は、まだ遠い道のりだったけれど、マルコには、頼もしい仲間たちがいた。そして、彼らとの絆は、日増しに強くなっていった。

これからも、マルコは、仲間たちと力を合わせ、ベベル世界の平和を守るため、そして、いつか魔王を倒すため、日々を過ごしていくことだろう。異世界での、賑やかな毎日が、これからもずっと続くのだった。
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