幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第六章 始動編

第百九十六話 守りたい者があるから ミュウside

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~エイトがミュウ(の断崖絶壁の胸)を使って寝てから~

ミュウ(…シルフィのお陰でエイトはぐっすりと眠ったわね)

深い眠りに落ちたものの、エイトの事が心配で目を覚ます

エイト「…すぅ…すぅ…」

ぐっすりと眠っており、その姿が愛おしく、抱き寄せてエイトの匂いを嗅ぐ
幸せの気持ちが満たされていき、嗅げば嗅ぐほどその思いが強くなる

ミュウ(こんな時間がずっと続けば良いのに)

でも朝になればその時間も終わる、時が戻って欲しいと、停まって欲しいとどれだけ願おうとも時計の針は動く

ホームシック、例えるとするならばそれが1番当てはまるだろう、家に帰って楽しいひとときを過ごし、いつもの生活に戻る時に

(ああ、家に帰りたい)

と願ってしまうあの感覚だ

ミュウ(でも、エイトはもっとそんな事を思っていたに違いない)

両親は帰ってこない、姉妹達は別の男に、そしていきなり貴族の元での生活、エイトはきっと心の隅で僅かでも思っていたのだろう

勿論エイトの気持ちはもうほとんど未練はない、僅かと言ってもミクロの世界だ、でもそのミクロが様々な悪影響を及ぼして今のエイトを蝕んでいる

ミュウ(ただの18歳の子供が、私達が背負うには重過ぎるよ)

それでも進むのはそこに貴方エイトがいるから、小さい頃の約束を果たそうとしてくれる最愛の人がいるから

ミュウ(例えそれが前世の呪いだとしても、もあの時、恋に落ちたから)

確かに前世の記憶が影響しているのはそうだ、間違ってはいない、それがなければここまで狂った様に愛する事はなかっただろう

でも、それはキッカケに過ぎない、もあの学園で彼と出逢い、彼に惹かれた、その想いは本物だ偽りのものではない

ミュウ(フフッやっぱり私も何処か壊れてるのね)

でも、それが何とも心地いい
好きと言う気持ちが、愛していると言う気持ちが、口で言っても肌を重ねても、まるで無限に続く数のように止まることがない

ミュウ(エイト、貴方はどんな事があっても私が守るから、例え目が潰れても、腕が千切れても、足が砕けても、貴方が隣にいてくれるなら、私は幸せだから)

そんな事を思って、そろそろもう一眠りしようとした時、ミュウはふと思う

ミュウ(…何故私は例えを断定したの?)

目が見えなくても、腕がなくなっても、足がなくても、ならまだわかる

でも潰れる、千切れる、砕ける、そんな事を何故言ったのだろうか?

ミュウ(…いや、いつもの事…か?)

ミュウはエイトの事になると平気であんな事を言う、今回は偶々意識しただけで、いつも言っている事だから気にする事はない筈だ

ミュウ(それでも、気にしているのは、エイトの言う白昼夢のせい?)

どうにもおかしい、エイトの事が好きなのはわかる、けどこんなにも狂気的に愛せるのは前世の記憶の所為だけではない様な気がしてならない

ミュウ(今日のエイトはおかしかった、…私も今少しおかしい、こんな事をいちいち考えるなんて…一体どうしたんだろう)

まるで何かを案じているかの様に
まるで何かを予言しているかの様に
まるで何かを意味しているかの様に
考えても仕方がない筈だが、それでも

ミュウ(…用心に越した事はないわね、こっから先は命をかけた戦いが待っている、予知夢かもしれないし)

外れて欲しい予知夢だが、エイトがこうなるくらいなら自分がなった方が良いと願っているのも事実だ

そんな事を思って色々考えるが、エイトと同様に考えるのをやめる

ミュウ(寝よう、今の私じゃ何も出来ないし)

今はただ、隣で寝ている婚約者エイトをほんの僅かな時間でも眠れる様にするだけだ

…失ったらもう2度とこうする事も出来ないから

——————————————————————
全てがゲームで決まる世界の映画を観て泣いてしまった


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