幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

文字の大きさ
350 / 680
第9章 外伝2 〜英雄〜

第三百四十一話 救う方法

しおりを挟む
世界を敵に回す。
それはつまり、アリアとエルの為だけに、自分達の身分、ランク、権力、全てを捨てる、と言うことだ。

「本気で言っているんですか?兄様?」

「今嘘を言ってどうするんだよ?」

アリアは震えた声でエイトに確認する、エイトは「当たり前だろ?」と言わんばかりに答える。

「ミュウ姉様、公爵家の1人娘なんですよね?次期当主になりたくないんですか?」

「ないわね、エイトと結婚する、お母様に恩返しをする、その為になるだけだから。」

アリアは次にミュウに聞く、ミュウも「興味ない」と答える。

「シルフィ姉様は公爵家のメイドなんですよね?待遇だってとても良いはずです。」

「待遇が良くても、仲間が、家族がいなければ意味はありません。」

アリアは最後にシルフィに聞く、シルフィも「どうでもいい」と答える。

「可笑しいのじゃ…人間は欲望の塊と聞いておったのに…」

「何言ってんだよエルちゃん、俺達にもあるだろ?」

「え?」

エルが驚愕しているとエイトが笑いながらエルに話しかける。

「ミュウ、シルフィ、アリア、エル、皆んなと一緒に暮らして行きたい。その欲望の為に、全てを捨てても良いと思ってるだけだよ。」

「エイトの言う通り、アリア、貴女は私にとって可愛い妹の様なものなのよ、勿論エルちゃんもね?」

「私は常に欲望に忠実です。皆様と共にいたい、だからこそここまでついてきたんです。」

ミュウとシルフィもエイトの様に答える。
アリアとエルは3人の言葉に、言葉を失う。
それはそうだろう、自分達は奴隷で、厄災と暗黒神の一部、普通の人間なら自分達の為にここまでの事はしないだろう。

「本当に…可笑しいですよ…兄様達は…」

「狂っておるのじゃ…たかがワシ達の為に…平気でそんな事を言うなぞ…」

そして、、人間の愚かさ、醜さ、憎たらしさがある、アリアとエルにとって、エイト達の様な人間はごく僅かしかいない、貴重で、ある意味で狂っている者達だ。

「狂ってる?何を変な事を言っているんだ?」

未だに信じられず、驚いている2人にエイトはそう言う。

「これがなんだよ、他の人達は、とか、普通の人はとか、そんなのはどうでもいいんだ。

これからも何度だって言ってやるよ、俺は…俺達は、アリア、エル、お前達が大好きなんだ、大切な仲間で、家族なんだ、だからこそ厄災と暗黒神と言う呪縛をどうにかしたいんだ。」

「呪縛を?」

エイトの言葉にアリアはそう反応する。
"呪縛を"とは、また新しい単語が出てきたものだ。

「ああ、厄災と暗黒神、その肩書き…と言うか、本体?がいる所為で、お前達は消える可能性がある、そうならないようにする為にはさっきも話だけど、女神達に会うか、もう2度蘇らない様にするしかないんだ。」

「エイトの言う通りね、結局の所、アリア達を救って、厄災も倒すとなるとそう言う道しかないもんね。」

「流石に人類が滅びたら生活できませんしね。」

ミュウとシルフィはエイトに便乗して言う。
確かに世界中を敵に回しても良いとは言ったが、厄災を放置すれば自分達にも危害が出るし、生活もままならなくなる。

貴族とか爵位とかはどうでも良いとしても衣食住は必要だ。

「一先ず、厄災討伐の為に旅をする、と言う目的は変更して、アリアとエル、2人を救い、厄災も倒す為に旅をするに変更だな。」

「兄様…本気なんですね?」

「ワシ達を救うとか…英雄っぽい事をするのぅ」

アリアとエルはエイトの言葉に苦笑いをする
つまり言えば厄災は倒す、けどアリアとエルは救うと言う我儘を言っているのだ。

「英雄ぽいって…エイトは英雄でしょ?」

「ま、私達の英雄、で良いんじゃないんですか?」

ミュウとシルフィも苦笑いをしながらそう言う、その姿を見てエイトは少し不貞腐れる。

「全く…旅はまだまだ続くんだから、さっさと寝るぞ。」

——————————————————————
続く。

しおりを挟む
感想 755

あなたにおすすめの小説

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...