幼馴染み達がハーレム勇者に行ったが別にどうでもいい

みっちゃん

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第10章 〜動き始めた歯車〜

第四百三十六話 勝因と人の心

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「なんとか倒せたな…」

「ああ、アミの魔法がなければ、俺達は全滅していただろうな」

エイトはくたびれながらそう言うと地面に座り込む、「冷た!?」と叫ぶと同時に元の雪原に戻った事に気づく。

「アミの魔法?ルクスは何か知っているのか?」

「ああ、エイトが狩虎かりとらにやられそうになった時にアミは咄嗟に全魔力を使って俺達を守ったんだ」

ルクスはエイトにアミの魔法について説明する、

先ほどアミが使った技は「絶対防御の盾」と言うアミが使えるリミット技の様なものだ。

全魔力を使い、文字通り絶対に攻撃を防ぐ盾を作る、それは聖女であるアミなどしか使えない特殊な技だ。

「だから私達は無傷でいられた訳、手負いの私達があんな強敵の攻撃を無傷で防げる訳ないでしょ?」

「確かに…所でさ、1つ頼みたい事があるんだ」

「何?」

エイトはアマギにとある頼み事をする、それは今倒れているアイの事だ。

「アイツの傷を治す事は出来ないか?」

「え?」

「いいのか?アイツはお前の事を嫌っている筈だろ?」

エイトの言葉にアマギとルクスは驚く、それもそうだ、彼女達はエイトの過去を知っている、だからこそ自分の義理の妹とは言え、助ける価値はないはずだ。

「ああ、DDダークデビルについて何か知っているかもしれないからな、助ける価値はある」

「…成る程、確かに魔界三闘将まかいさんとうしょうが憑依していた、となると彼女達がDDダークデビルと繋がりがあると見て間違いないな」

エイトの助ける理由にルクスは納得する、エイトは感情論で動くのではなく、結果論で動くつもりらしい、

感情論で動けば、助ける義理はない為見捨てるのが普通だが、

結果論で動けば、助けた事によるメリットが大きい、だから助けるのだ。

「それなら分かったわ…ちょっと待っててね?」

アマギはそう言うと、アイの所まで行く、杖をアイにかざし「ヒーリング回復」と唱える。

…しかし

「…駄目」

「え?どう言う事ですか師匠?」

アマギは途中で回復魔法をかけるのをやめる、ルクスがアマギに近寄るとアマギは首を振る。

「私の魔法は生きている人間には効果はあるわ…けどには効かないわ、それは回復魔法じゃなくて

「え?…つまり…」

ルクスの問いにアマギは頷く

「そう、彼女はもう死んでいるわ」

「な!?」

アマギの言葉にエイトは驚く、つまり狩虎かりとらは死体に憑依して自分達と戦っていた、と言う事になる。

「ごめんなさい、死者蘇生は禁忌の技、そうホイホイと使えるものじゃないの」

「それが使えたらオワイコット防衛戦で死んでいった仲間達を皆んなを生き返らせるしな」

アマギとルクスはエイトに向かってそう答える、確かにそうだ、更に言えばそれが使えるのなら暗黒神エルガウルだって魔法でどうにかなる、

ならないからDDダークデビルは各地で暗躍しているのだ。

「じゃあ、賢者と聖女も?」

「ええ、聖女の力でも死んだ人間を生き返らせる事は出来ないわ、それに今の私は魔力0、回復すら無理な状態よ」

アミはエイトの問いにそう答える、つまりアイにDDダークデビルについて聞く事が出来ないと言う事だ。

「………そうか、無理…か」

エイトはそう呟くとアイの所へ行ってお姫様抱っこをする。

「エイト?」

「すまんなルクス、例えどんな風になっても、例えどんな風に成り下がってても、…どうでもいいと思ってても…無理なものは無理だ」

エイトはそう言うとアイを連れてアマギ達から離れていく

「エイト君…」

「すいませんアマギさん…少し1人にしてください」

「分かったわ、私達はここにいるから、用が済んだら戻ってきてね」

アマギの言葉にエイトは答えず、林などがある雪原地帯に足を運んだ。

——————————————————————
「…例え家族の絆が消えたとしても…例えその想いが消えたとしても…その思い出は必ず残る…」

胸が痛い、やはり、自分は人間なんだと改めて思う…

人の死は…繋がりがあった者の死は慣れないものだ。

エイトは中等部の頃のアイの姿を思い出す、例えそれが偽りの姿だったとしても、あの頃の彼女はエイトにとってのかけがえのない思い出の1つだから…

アイ•マクラレン…死亡
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