寝取られた幼馴染みがヤンデレとなって帰ってきた

みっちゃん

文字の大きさ
30 / 47
最終章~進み続ける未来~

第28話 逃走か闘争か

しおりを挟む
ルクス「アイリの目的は俺だ、それは間違いないと思う、けど」

そう言ってルクスは頭を抱える

ルクス「もし目的がまたストレス発散のサンドバッグなら、俺は彼女を殺すかもしれない。」

そう言ってルクスは、恐ろしい事を言う、人を殺す、魔物達と違い、人を殺すのは犯罪だ、それがバレれば牢獄に囚われるのは確実だ、しかも彼女は剣聖だ、確実に死刑だろう。

アミ(そもそも、貴方がアイリさんに勝てるとでも?)

ミア(無能の貴方が勝てるわけないじゃん)

2人は言葉に出来ないので心の中で言う、それもそうだろう、彼女は剣聖、普通の魔法使いのルクスに勝てる確率なんてゼロに等しいだろう。

しかしルクスには何故か勝てる自信があるのだ

ルクス(多分それは、この指輪のせいだろうな)

魔王軍との戦いでその指輪は真の力を発揮しルクス達は限界を超えた、そして勇者との共闘だったが、魔王にも勝った。

それが慢心だと分かっていても、アイリに剣聖に勝てる気が彼にはあるのだ

しかし、その言葉に反対する声はなかった、寧ろ

リムル「僕も、」

ルクス「え?」

リムル「僕も、もし大切な人達が傷つけられていたら、僕自身どうなるかわかりません、もしかしたら貴方と同じ事を考え、実行しているかもしれません。」

ルクス「リムル..........」

リムル「確かに貴方の言っている事は人として間違っています、そうならないように僕は協力しますが、もしどうしようもない事態になった場合、覚悟は決めます。」

そう言ってリムルは決心する

今の彼女はおかしい、もし言葉で解決出来ず、自身の大切な人が傷つき、最悪死んでしまうのなら、真っ先に自分が汚れ仕事をやろうと

アマギ「それには同感ね」

ルクス「師匠........」

アマギ「彼女の事は貴方からしか聞いたことしか知らないけどそれでも、婚約者の左腕を躊躇なく斬るほど頭のイカれた女よ、
そんな彼女が貴方でさえも今の状態はイカれていると言う程おかしくなっている、
私も極力傷つけない様にするけど、もしもの時は覚悟を決めるわ」

ルクスの過去は彼からの言葉でしか聞いた事がない、しかし彼が嘘を言っているような感じもなく、身体中に傷があるため、証拠もある、そんな中で最も危険な存在が彼女だ、その彼女が彼に対してどんな事をしようとしているのか分かったものではない、最悪の事態も想定して対処しようと、アマギは考える

アカギ「私は.......元々貴......方......につい.....て行く.......と言っ.....た」

ルクス「アカギ.........」

そう言ってアカギは、ルクスに向かって微笑む

アカギ「私......の.....居場.......所......は...貴方.....の....隣.....だか.....ら」

自分自身の過去を受け入れ、自分を助けてくれた愛する人、そんな人が苦しんでいるのなら例えどんな辛い事でもしようと決める

ルクス「皆んな......ありがとう、でも勘違いはしないで欲しい、あくまでも最悪の場合だ、話し合いで終わるのならそれに越した事はない」

リムル「それもそうですね、僕も人は殺したくありません」

ルクス(ま、アイリの事だ、無事話し合いだけで終わるわけはないと思うが)

話し合いで終わるのなら、ここまで逃げてこないだろう、あの時の彼女を考えると話し合いなんて出来ないだろう

ルクス「とりあえず、選択肢は大きく分けて2つ」

そこで、彼は自分の考えている事をみんなに伝える

ルクス「一つ目は、勿論話し合い、何故俺を狙うのかも含めて話し合って終わらせる、無理な場合は........」

リムル「その時は覚悟を決めましょう」

そうなる可能性が高いが、僅かな希望に賭けてもいいだろう

ルクス「二つ目は、あいつが来れない所まで逃げる事だ」

アカギ「え?......逃げ.......るの?」

アカギの質問にああと答える

ルクス「正直言って、俺はまだあいつが怖い」

そう言って右手をあげる、すると

アマギ「ルクス.......それ」

アマギ達はそれを見て絶句する
プルプル震えているのだ、この部屋は寒くはない、なのにここまで震えているとなると、アイリの話をするだけでトラウマを思い出すのだろう

ルクス「実を言うとな、俺は怖いんだ、アイリが」

アマギ「怖いって、私たちに話してくれた時はそんなことにならなかったじゃない!」

そう、昔彼の傷を見た時に話してくれた時は彼は普通だった、なのに何故今頃になって震えているのだろうか

ルクス「あの時は.......ですよ」

続けて言う

ルクス「あの時はそうですが、今は違います、俺にはアカギと言うかけがえのない存在がいるんです、......だから怖いんですよ、失うのが、この幸せな日々が終わるのが」

リムル「ルクスさん.......」

アカギが彼によって救われたように、彼もまた彼女達によって救われたのだ、それなのにまた逆戻りになってしまうと考えると、恐怖に囚われてしまうのだろう。

アカギ「そん......な......事.......させ......ない....」

ルクス「アカギ.......」

アカギ「大丈.....夫.....貴方.......は.....1人じゃ......ない....」

アマギ「そうね、貴方はもう1人じゃないわ」

リムル「ルクスさんはもう家族みたいなものですからね」

そう言って、アマギ達はルクスを励ます、その言葉を聞いてルクスは

ルクス「......はは、尚更奪われたくなくなったな、でもありがとう、まだ怖いけど、これもケジメだ」

そう言ってルクスはみんなの顔を見てから言う

ルクス「これで終わりにする、アイリとの関係も、自分自身の過去とも!」

アカギ「そう.....ね、.....これ.....で....終わ....りに....しよ.....う」

そうしてルクス達は立ち上がり、魔法陣を展開する

アマギ「ここでぐだぐだしてても意味はないわ、とっとと行くわよ」

リムル「ええ、そうしましょう」

そしてルクスとアカギは手を繋ぎ、お互いの顔を見て頷いた

ルクス「これで、全てを終わらせる」

アカギ「行こ....う......!」

そうして4人は魔法陣で移動する

..........................................................................................................

アミ.ミア((あれ?私達は?))

——————————————————————
王都外~草原地帯~

アマギ「ここなら、祭りの人達にも迷惑はかからないかな?」

アマギ達は王都の外に転移していた、もし話し合いが上手くいかず戦うことになっても、外に出れば、祭りの人達に迷惑はかからないだろう。

ルクス「後はあいつが来るのを待つだけか」

リムル「本当に来るんですかね?」

アカギ「きっ.....と..来る」

そう言って彼等はアイリが来るのを待った、そしてしばらくすると

???「みぃ~つけたぁ」

ルクス達「「「「!?」」」」

空から声が聞こえ上を見上げる、すると空から彼女が落ちてくる、そして地面に綺麗に着地すると、満面の笑みで言う

ルクス「アイリ.....!!」

アイリ「さあ、ルクス?一緒に帰ろ?」


——————————————————————

誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。

後質問等もお願いします。







しおりを挟む
感想 107

あなたにおすすめの小説

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...