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第3部 正義の反対
第二十八話 正義の反対
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シュゥゥゥゥゥゥゥゥ...................
シンが放った光線が、少しずつ薄くなり、音を立てながら小さく消えていった
シン「俺様がここまで本気を出すなんてな、屑のくせにしぶといんだよ」
そう言ってしばらく黙っていると
シン「クゥッ............プッ......アハ......」
必死に笑いを堪えているが、これ以上耐え切れないのか、とても大きな声で笑う
シン「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!馬鹿め!テメーみたいな屑が俺様に勝てるわけがねぇんだよ!死んで学習しろ!!バァーーーカ!!!!ヒャハハハハハハハ!!」
しばらく笑っていると流石に疲れたのか、
フウーとため息をこぼし、そして彼女達を
見た
シン「さあ!マイ!ユキ!シャイン!俺様の胸に飛び込んでごらん!もうあの屑は死んだ!もう何も心配する事なんてないんだよ!」
そう言って両手を広げながら此方に近づく
マイ達はルークがやられたショックで思うように動けないでいた
マイ「ルーク................嘘だ........嘘だ!.......こんなのって........あんまりだよ........」
ユキ「嫌だよぉ.......ルークゥ.......ルークゥ..........」
シャイン「嫌だ、ルーク、俺を、置いていかないでくれ................」
3人ともシンが此方に近づいている事に気づいておらず、ただルークがやられたところをずっと見ていた
——————————————————————
???
ルーク(.......................)
ルークは薄れゆく意識の中で、何かを感じた
ルーク(.........なんだ?一体何が?)
ルーク?「ルーク..................」
同じ声が自分の耳に聞こえてくる...........同じ声?
ルーク?「聞こえているか?ルーク?」
薄れゆく意識を戻し、話しかけている者に意識を向ける
ルーク「お前は?」
ルーク?「俺はお前だ、負の感情によって生まれたもう1人の俺だ」
ルーク「負の...........感情?」
ルーク?「ああ」
そう答えるともう1人のルークは話し始める
ルーク?「お前は魔王にもらった負の感情を集める物、悪意の玉を体に取り込んだな?」
ルーク「ああ、そうだが」
それと一体何が関係するのだろうか?
もしかして、その悪意の玉が自我を持ったとか?
ルーク?「その時にお前の中にある悪意.......負の感情でもいいが、ほかの悪意と協調し新たな俺を作ったんだ、それが」
ルーク「さっきまで俺の体を使ってたお前..........だと?」
ルーク?「そういう事だ、勝手に使ったのは悪かったが、俺達は奴に復讐心がある居ても立っても居られなかったんだ」
そう言ってもう1人のルークは謝った
しかし話を聞いた限りだと、わざとではないので、あまり気にしてはいない
ルーク「まぁ、いいよ...........それでなんで表れたんだ?」
そうこの世界を見るのは2度目だが今回は本当に生死の境目にいるため、一歩動けば確実に死ぬだろう
ルーク?「ああ、それは簡単だ」
そう言うと、もう1人のルークはルークに近づき
ルーク?「お前、いつまで寝ているつもりだ?」
睨みつけながら話す
ルーク?「奴を倒すんじゃなかったのか?このままでいいのか?」
良いわけがない.....ない......けど
ルーク「でも......俺は........もう......」
いくら体を乗っ取られようが、意識はある、その時に見た光景は絶望的だった
全力の技を受け止められ、反撃を喰らい
しにかけているのだ
勝算は......ない
ルーク?「今の力じゃ勝てないから諦める........そんなんで良いのか?」
そう言ってもう1人のルークはルークに語る
ルーク?「マイはお前の事が好きだったんだぞ?そんな両想いになれたのに、こんな所で死んで良いのか?」
ルーク「...................」
頭の中で幼き頃のマイが自分のところに来て抱きついてくる
ルーク?「ユキはお前のその力に気づいて尚、お前を信じて待っているだぞ?」
ルーク「...................」
今度はユキが隣に来てニコッと笑顔を見せる
ルーク?「シャインは最後までお前が勝つことを信じて、今でも信じているだぞ?」
ルーク「...................」
最後にシャインが昔あげたぬいぐるみを抱きながら此方に来てコツンと頭をルークの体に預けている
ルーク?「曲芸師........お前ならその力を使いこなせるはずだ」
ルーク「曲芸師...................」
戦闘向けではなく、必死に努力しても結局彼女達に追いつけなかった、自分自身が呪ってしまうほど憎い曲芸師
それが、今必要な時らしい
理解が出来ないが
ルーク?「それは、お前が立ち上がれば分かるはずだ」
そい言ってもう1人のルークはルークよ体の中に入って行った
ルーク「立ち上がれ.......ば......か」
そうだよな、やっと結ばれたんだ
なのにあんな奴の..........せい.......で
ルーク「そっか......そうだよな、立ち上がらないと、皆んなの無念が、苦しみが救われないよな」
自分の体を乗っ取り戦った時も、自分の体を心配し、意識だって共有出来ていた
彼らはシンによって全てを奪われた者達
ルーク「わかったよ、俺」
そう言うと世界が激し変わっていく
この力は悪ではない
しかし他の人達からすればこれは正義でもない
それでも良い、何故なら
正義の反対は悪ではなく
もう一つの正義だから
例え他の人達に理解されなくても
自分が彼らの無念を
彼らの正義を背負い
シンと言う"人間達にとっての"正義に抗うために、立ち上がろう........
——————————————————————
ドォォォォォォォォォン!!!!!!!!!
ルークが落ちた場所から白い一筋の光が柱のように現れる
シン「な........なんだ!?」
それが至る所で大小関係なく現れる
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
地面が抉れ大気が揺れる
マイ「な.......何!?」
ユキ「わわわ!!た.....体制が!」あた!
シャイン「一体何が!?」
マイ達は突然のことで対応できず
マイは焦り
ユキはバランスを崩して転び
シャインは戸惑いが隠せなかった
~上空~
サキュバス「なになになに!?どうなってんの!?」
リディア「.................まだ諦めてないようだな、ルークよ」
サキュバスも水晶を持ちながら光の柱のようなものを躱しながら、何が起きたのか理解できず、あたふたしていた
しかし魔王リディアは何かを悟ったかのように笑っていた
各々が様々な思いを考えをしながらコロシアムを見ていると
シン「これはいったい.......」
揺れなどが収まり、何が起きたのか状況を把握しようとすると
???「...........まだ」
何処からか声が聞こえる
何処なのか気配を探すと
シン「!?」バッ
慌てて後ろを振り返ると
此方を睨みつける男がいた
???「終わってないぞ?シン」
純白のオーラを纏い、
瞳は黒から黄色と白が混ざったかのような瞳の色をしている
シン「お前は........!!」
ルーク「そう易々と倒せると思うなよ?」
——————————————————————
誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。
後質問等もお願いします。
シンが放った光線が、少しずつ薄くなり、音を立てながら小さく消えていった
シン「俺様がここまで本気を出すなんてな、屑のくせにしぶといんだよ」
そう言ってしばらく黙っていると
シン「クゥッ............プッ......アハ......」
必死に笑いを堪えているが、これ以上耐え切れないのか、とても大きな声で笑う
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そう言って両手を広げながら此方に近づく
マイ達はルークがやられたショックで思うように動けないでいた
マイ「ルーク................嘘だ........嘘だ!.......こんなのって........あんまりだよ........」
ユキ「嫌だよぉ.......ルークゥ.......ルークゥ..........」
シャイン「嫌だ、ルーク、俺を、置いていかないでくれ................」
3人ともシンが此方に近づいている事に気づいておらず、ただルークがやられたところをずっと見ていた
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ルーク(.......................)
ルークは薄れゆく意識の中で、何かを感じた
ルーク(.........なんだ?一体何が?)
ルーク?「ルーク..................」
同じ声が自分の耳に聞こえてくる...........同じ声?
ルーク?「聞こえているか?ルーク?」
薄れゆく意識を戻し、話しかけている者に意識を向ける
ルーク「お前は?」
ルーク?「俺はお前だ、負の感情によって生まれたもう1人の俺だ」
ルーク「負の...........感情?」
ルーク?「ああ」
そう答えるともう1人のルークは話し始める
ルーク?「お前は魔王にもらった負の感情を集める物、悪意の玉を体に取り込んだな?」
ルーク「ああ、そうだが」
それと一体何が関係するのだろうか?
もしかして、その悪意の玉が自我を持ったとか?
ルーク?「その時にお前の中にある悪意.......負の感情でもいいが、ほかの悪意と協調し新たな俺を作ったんだ、それが」
ルーク「さっきまで俺の体を使ってたお前..........だと?」
ルーク?「そういう事だ、勝手に使ったのは悪かったが、俺達は奴に復讐心がある居ても立っても居られなかったんだ」
そう言ってもう1人のルークは謝った
しかし話を聞いた限りだと、わざとではないので、あまり気にしてはいない
ルーク「まぁ、いいよ...........それでなんで表れたんだ?」
そうこの世界を見るのは2度目だが今回は本当に生死の境目にいるため、一歩動けば確実に死ぬだろう
ルーク?「ああ、それは簡単だ」
そう言うと、もう1人のルークはルークに近づき
ルーク?「お前、いつまで寝ているつもりだ?」
睨みつけながら話す
ルーク?「奴を倒すんじゃなかったのか?このままでいいのか?」
良いわけがない.....ない......けど
ルーク「でも......俺は........もう......」
いくら体を乗っ取られようが、意識はある、その時に見た光景は絶望的だった
全力の技を受け止められ、反撃を喰らい
しにかけているのだ
勝算は......ない
ルーク?「今の力じゃ勝てないから諦める........そんなんで良いのか?」
そう言ってもう1人のルークはルークに語る
ルーク?「マイはお前の事が好きだったんだぞ?そんな両想いになれたのに、こんな所で死んで良いのか?」
ルーク「...................」
頭の中で幼き頃のマイが自分のところに来て抱きついてくる
ルーク?「ユキはお前のその力に気づいて尚、お前を信じて待っているだぞ?」
ルーク「...................」
今度はユキが隣に来てニコッと笑顔を見せる
ルーク?「シャインは最後までお前が勝つことを信じて、今でも信じているだぞ?」
ルーク「...................」
最後にシャインが昔あげたぬいぐるみを抱きながら此方に来てコツンと頭をルークの体に預けている
ルーク?「曲芸師........お前ならその力を使いこなせるはずだ」
ルーク「曲芸師...................」
戦闘向けではなく、必死に努力しても結局彼女達に追いつけなかった、自分自身が呪ってしまうほど憎い曲芸師
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ルーク?「それは、お前が立ち上がれば分かるはずだ」
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彼らはシンによって全てを奪われた者達
ルーク「わかったよ、俺」
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この力は悪ではない
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それでも良い、何故なら
正義の反対は悪ではなく
もう一つの正義だから
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
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マイ達は突然のことで対応できず
マイは焦り
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シャインは戸惑いが隠せなかった
~上空~
サキュバス「なになになに!?どうなってんの!?」
リディア「.................まだ諦めてないようだな、ルークよ」
サキュバスも水晶を持ちながら光の柱のようなものを躱しながら、何が起きたのか理解できず、あたふたしていた
しかし魔王リディアは何かを悟ったかのように笑っていた
各々が様々な思いを考えをしながらコロシアムを見ていると
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揺れなどが収まり、何が起きたのか状況を把握しようとすると
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此方を睨みつける男がいた
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純白のオーラを纏い、
瞳は黒から黄色と白が混ざったかのような瞳の色をしている
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