14 / 226
プロローグ 学園編までの生活
第14話 ステータスってあるのかな?
しおりを挟む
~浴場~
朝の約束通り、今日はメイディが自分の身体を洗ってくれる。
最初は滅茶苦茶抵抗したが、した所で意味がない事に気が付いたのでもうやめた。
「それにやって貰うと楽だしなぁ」
「クロウ様は最近勉学のせいで浴場で寝ていると聞いてますよ?」
身体を動かせば眠気も覚めるが、何もしないでボーッとしているとついつい寝てしまう、そのせいで他のメイド達も…いや、そのおかげでなのか、俺の事を愛おしい様に愛でている様だ。
「俺だって男なんだけどなぁ」
「6歳の子供じゃ周りからは可愛い弟止まりですよ」
女性の身体にも目が慣れてきてしまった、男として尊厳がなくなりつつあるが、貴族はこれが普通なのだろう(違う)。
「ですが、今日は寝ませんね、どうしたんですか?」
「ちょっと気になった事があってな」
「気になること?」
自分を抱きしめてメイディは湯船に浸かる、日本で暮らしていた為、湯船があるのは本当に助かる。
「ああ、なぁメイディステータスって知ってる?」
「ステータスですか?」
クロウが気になる事、それは○ろう系でよく使われるナーロッパ式ステータスの事だ。
「ステータスオープン」とかなんかMMOの様なゲームやバーチャルゲームなどでは好きなタイミングでステータスを表示出来たりと「なんで異世界なのに表示が平仮名、片仮名、英語、ローマ字、数字とか日本でよく使われるモノが使用されているの?」
と言うマジで意味がわからないシステムなどがあるが、この世界はゲームが元ネタ、もしかしたらと聞いてみる。
「知ってますよ」
「知ってるの!?」
「ええ、今は見せられませんが、自身の力…ステータスの基準と言いますか、値と言いますか、兎に角自身の力などの数値などが見れますよ」
凄い、ナーロッパ式に近い感じが見える、いや、この仕様はラグナロク•オリジンの方か?もう少し聞いてみる。
「それってステータスプレートの事?」
「はい、ギルドで発行している物です、あくまでも基準ですから、その時の状況などで左右されますから、自分はこれくらいの強さを持っている程度で認識してください」
これに関しては同感だ、ステータスの差が100以上あったら絶対に勝てないとか、そんな事を言われたら「頭おかしくね」と言う所だった。
ステータスの差なんて例えば
1000をSランク冒険者の基本値
900をAランク冒険者の基本値としよう
真っ向から戦えば確かに勝ち目はない
しかし魔法があるのならステータスを上げたり、相手のステータスを下げたり、使える属性魔法で臨機応変に戦う、魔法が使えないなら剣術を学ぶ、素人剣術よりはプロの方が圧倒的に強い
戦いとは卑怯な奴が勝つ、だからこそ頭を使う、だから勝敗なんていくらでも覆るのだ。
「それって俺も使えるの?」
「自身の血をプレートに垂らして染み込ませれば使えますよ、相手のは見えませんが、自分のステータスの確認は出来ます」
「じゃあお風呂上がったら貸して」
「いや上げますよ?一応予備として2つありますから1つ差し上げます」
なんで予備を持っているのかはさておき、これで今の自分の力がよくわかる筈だ。
「なら後もう少ししたら上がろうか」
「何故ですか?私とのお風呂が嫌なんですか?」
そう言ってメイディは強く抱きしめてくる、胸が強く当たって、ふにゅん、と言う音が聞こえてくるようだ。
「今日のお風呂熱くない?」
「熱いですね」
「…のぼせて死にそう」
「すぐに上がりましょうか!と言うか水!あと、早く言ってください!バカ!」
バカは余計だが、子供がのぼせるのはヤバい、軽い脱水症状にもなっているし、視界も少しぼやけている。
「…あー頭がまわる~」
「マジでヤバい方じゃないですか!?」
——————————————————————
30分後、水を飲みながらなんとかいつもの状態に戻った。
「呼吸が苦しかった」
「今日の風呂担当マジで殺す」
「やめてね?」
朝の約束通り、今日はメイディが自分の身体を洗ってくれる。
最初は滅茶苦茶抵抗したが、した所で意味がない事に気が付いたのでもうやめた。
「それにやって貰うと楽だしなぁ」
「クロウ様は最近勉学のせいで浴場で寝ていると聞いてますよ?」
身体を動かせば眠気も覚めるが、何もしないでボーッとしているとついつい寝てしまう、そのせいで他のメイド達も…いや、そのおかげでなのか、俺の事を愛おしい様に愛でている様だ。
「俺だって男なんだけどなぁ」
「6歳の子供じゃ周りからは可愛い弟止まりですよ」
女性の身体にも目が慣れてきてしまった、男として尊厳がなくなりつつあるが、貴族はこれが普通なのだろう(違う)。
「ですが、今日は寝ませんね、どうしたんですか?」
「ちょっと気になった事があってな」
「気になること?」
自分を抱きしめてメイディは湯船に浸かる、日本で暮らしていた為、湯船があるのは本当に助かる。
「ああ、なぁメイディステータスって知ってる?」
「ステータスですか?」
クロウが気になる事、それは○ろう系でよく使われるナーロッパ式ステータスの事だ。
「ステータスオープン」とかなんかMMOの様なゲームやバーチャルゲームなどでは好きなタイミングでステータスを表示出来たりと「なんで異世界なのに表示が平仮名、片仮名、英語、ローマ字、数字とか日本でよく使われるモノが使用されているの?」
と言うマジで意味がわからないシステムなどがあるが、この世界はゲームが元ネタ、もしかしたらと聞いてみる。
「知ってますよ」
「知ってるの!?」
「ええ、今は見せられませんが、自身の力…ステータスの基準と言いますか、値と言いますか、兎に角自身の力などの数値などが見れますよ」
凄い、ナーロッパ式に近い感じが見える、いや、この仕様はラグナロク•オリジンの方か?もう少し聞いてみる。
「それってステータスプレートの事?」
「はい、ギルドで発行している物です、あくまでも基準ですから、その時の状況などで左右されますから、自分はこれくらいの強さを持っている程度で認識してください」
これに関しては同感だ、ステータスの差が100以上あったら絶対に勝てないとか、そんな事を言われたら「頭おかしくね」と言う所だった。
ステータスの差なんて例えば
1000をSランク冒険者の基本値
900をAランク冒険者の基本値としよう
真っ向から戦えば確かに勝ち目はない
しかし魔法があるのならステータスを上げたり、相手のステータスを下げたり、使える属性魔法で臨機応変に戦う、魔法が使えないなら剣術を学ぶ、素人剣術よりはプロの方が圧倒的に強い
戦いとは卑怯な奴が勝つ、だからこそ頭を使う、だから勝敗なんていくらでも覆るのだ。
「それって俺も使えるの?」
「自身の血をプレートに垂らして染み込ませれば使えますよ、相手のは見えませんが、自分のステータスの確認は出来ます」
「じゃあお風呂上がったら貸して」
「いや上げますよ?一応予備として2つありますから1つ差し上げます」
なんで予備を持っているのかはさておき、これで今の自分の力がよくわかる筈だ。
「なら後もう少ししたら上がろうか」
「何故ですか?私とのお風呂が嫌なんですか?」
そう言ってメイディは強く抱きしめてくる、胸が強く当たって、ふにゅん、と言う音が聞こえてくるようだ。
「今日のお風呂熱くない?」
「熱いですね」
「…のぼせて死にそう」
「すぐに上がりましょうか!と言うか水!あと、早く言ってください!バカ!」
バカは余計だが、子供がのぼせるのはヤバい、軽い脱水症状にもなっているし、視界も少しぼやけている。
「…あー頭がまわる~」
「マジでヤバい方じゃないですか!?」
——————————————————————
30分後、水を飲みながらなんとかいつもの状態に戻った。
「呼吸が苦しかった」
「今日の風呂担当マジで殺す」
「やめてね?」
112
あなたにおすすめの小説
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる