剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

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プロローグ 学園編までの生活

第14話 ステータスってあるのかな?

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~浴場~

朝の約束通り、今日はメイディが自分の身体を洗ってくれる。

最初は滅茶苦茶抵抗したが、した所で意味がない事に気が付いたのでもうやめた。

「それにやって貰うと楽だしなぁ」

「クロウ様は最近勉学のせいで浴場で寝ていると聞いてますよ?」

身体を動かせば眠気も覚めるが、何もしないでボーッとしているとついつい寝てしまう、そのせいで他のメイド達も…いや、そのおかげでなのか、俺の事を愛おしい様に愛でている様だ。

「俺だって男なんだけどなぁ」

「6歳の子供じゃ周りからは可愛い弟止まりですよ」

女性の身体にも目が慣れてきてしまった、男として尊厳がなくなりつつあるが、貴族はこれが普通なのだろう(違う)。

「ですが、今日は寝ませんね、どうしたんですか?」

「ちょっと気になった事があってな」

「気になること?」

自分を抱きしめてメイディは湯船に浸かる、日本で暮らしていた為、湯船があるのは本当に助かる。

「ああ、なぁメイディって知ってる?」

「ステータスですか?」

クロウが気になる事、それは○ろう系でよく使われるの事だ。

「ステータスオープン」とかなんかMMOの様なゲームやバーチャルゲームなどでは好きなタイミングでステータスを表示出来たりと「なんで異世界なのに表示が平仮名、片仮名、英語、ローマ字、数字とか日本でよく使われるモノが使用されているの?」

と言うマジで意味がわからないシステムなどがあるが、この世界はゲームが元ネタ、もしかしたらと聞いてみる。

「知ってますよ」

「知ってるの!?」

「ええ、今は見せられませんが、自身の力…ステータスの基準と言いますか、あたいと言いますか、兎に角自身の力などの数値などが見れますよ」

凄い、ナーロッパ式に近い感じが見える、いや、この仕様はラグナロク•オリジンの方か?もう少し聞いてみる。

「それっての事?」

「はい、ギルドで発行している物です、あくまでもですから、その時の状況などで左右されますから、程度で認識してください」

これに関しては同感だ、ステータスの差が100以上あったら絶対に勝てないとか、そんな事を言われたら「頭おかしくね」と言う所だった。

ステータスの差なんて例えば
1000をSランク冒険者の基本値
900をAランク冒険者の基本値としよう
真っ向から戦えば確かに勝ち目はない

しかし魔法があるのならステータスを上げたり、相手のステータスを下げたり、使える属性魔法で臨機応変に戦う、魔法が使えないなら剣術を学ぶ、素人剣術よりはプロの方が圧倒的に強い

戦いとは卑怯な奴が勝つ、だからこそ頭を使う、だから勝敗なんていくらでも覆るのだ。

「それって俺も使えるの?」

「自身の血をプレートに垂らして染み込ませれば使えますよ、相手のは見えませんが、自分のステータスの確認は出来ます」

「じゃあお風呂上がったら貸して」

「いや上げますよ?一応予備として2つありますから1つ差し上げます」

なんで予備を持っているのかはさておき、これで今の自分の力がよくわかる筈だ。

「なら後もう少ししたら上がろうか」

「何故ですか?私とのお風呂が嫌なんですか?」

そう言ってメイディは強く抱きしめてくる、胸が強く当たって、ふにゅん、と言う音が聞こえてくるようだ。

「今日のお風呂熱くない?」

「熱いですね」

「…のぼせて死にそう」

「すぐに上がりましょうか!と言うか水!あと、早く言ってください!バカ!」

バカは余計だが、子供がのぼせるのはヤバい、軽い脱水症状にもなっているし、視界も少しぼやけている。

「…あー頭がまわる~」

「マジでヤバい方じゃないですか!?」

——————————————————————
30分後、水を飲みながらなんとかいつもの状態に戻った。

「呼吸が苦しかった」

「今日の風呂担当マジで殺す」

「やめてね?」
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