剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん

文字の大きさ
111 / 226
第2.5章 崩壊するゲーム

第106話 狂気の世界

しおりを挟む
「…お前、いつそんな物を仕込んだんだ?」

ゲームの世界だと、クロウが自分の事を好きになる様に権力と金を使って闇市場から『自分の体液を飲んだ者はその者の事が好きになる薬』所謂いわゆる惚れ薬を入手して、それをヒロイン達に飲ませようとしたのだ。

しかし、この作戦は失敗に終わる
終わる方法は2つあり、
一つ目はクロウが惚れ薬を入れようとした所をリュークに見つかり阻止されるイベント
二つ目は惚れ薬を入れる事に成功するが、リュークの体液(よだれ)が一番濃く入ってしまい、リュークに皆んな惚れてしまうイベントの2つがある。

「昨日の昼です、皆んなと昼食を取っている時に入れました」

「どうやって、メイド達もいるんだぞ?」

確かに主人公であるリュークはヒロインである彼女達フィオナ達とは距離が近い、その為入れる隙はあるとは思うが、メイド達は常に眼を光らせているはずだ。

だからこそリュークは出来ないと思っていた。(そもそもやるのはクロウ自分だし)

「簡単ですよ、水を持って来ますっと言ったら簡単に行かせてもらいましたよ?」

「メイド達はどうしたんだ?普通彼女達が用意するだろ」

「僕が全部やると言ったらミオ様達が了承してくれたのでメイドの皆さんはシャル様達と話してましたよ?」

流石は主人公だ、ヒロイン達に信頼されているだけはある、しかもメイド達にも信頼されている、コミュニケーション能力が異次元過ぎる。

「てか良いのか?こんな事をアイツらの前で話しても?」

そう言うとクロウは後ろを振り返る、フィオナ達ヒロインもそうだがメイドである彼女達もいるのだ、普通に考えればヤバい状況だが…

「大丈夫ですよ、別に僕は毒を入れた訳ではありませんし、メイドの皆さんも了承しているみたいですし」

「は?」

「そもそもミオ様達の耳には届いてませんよ?貴方の事で頭がいっぱいだと思いますし」

よくある彼以外視界に入らないと言うやつか?彼女達の異様性はその説明だけでも十分に説得力がある。

「…ちょっと良いか?」

「どうぞ?」

「…なぁお前らはそれで本当に良いのか?惚れ薬を盛られたんだぞ?自分の主人がこんな風になっても何も思わないのか?」

リュークの話を一旦終わらせてメイド達に質問する、可笑しいにも程がある、ご都合展開過ぎる小説を読んでいるかの様な気味の悪さだ。

「ワタシは気にしておりません、元々フィオナ様はクロウ様にご興味がありまし、薬というものは効果が切れるもの、永遠なんてないのですからある程度は許容範囲です」

そう言ったのはフィオナの専属メイドのソフィ、幼馴染みでもあるフィオナに対してその言い方はあまりにも酷い。

「許容範囲ってアンタはメイドだろ!?なんでそんなに平気なんだよ!?」

ぼくも平気です、シャル様は貴方と親しい関係になりたいと思っていましたし」

今度はシャルの専属メイドハクアがそんな事を言う、狂い過ぎて頭が痛くなる。

「…お前もそうなのか?」

「わたしはミオ様が幸せならそれで構いません、もしこれが不幸になるキッカケとなるのなら容赦はしません」

と、リュークの行いに対して否定こそしなかったが、否定に近い肯定をしている。

「…マジかよ」

「どうですか?これで何も問題はありませんよ?」

「あるわ!こんなの聞いた事ないぞ!?」

リュークが惚れ薬を盛り、その行為に気付きながらも『主人のため』とか言いながらこの行為に賛成すると言う狂気の沙汰とも言える事をしている。

「聞いた事がないとはどう言う事ですか?」

「平民が貴族や王族に薬を盛り、それを肯定するメイド達の事だよ!」

不敬罪どころが国家転覆を狙っている反乱軍と思われても仕方ない事を彼はしているのだがそれを理解していない様だ。

——————————————————————

誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。

後質問等もお願いします。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

処理中です...