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第2.5章 崩壊するゲーム
第106話 狂気の世界
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「…お前、いつそんな物を仕込んだんだ?」
ゲームの世界だと、クロウが自分の事を好きになる様に権力と金を使って闇市場から『自分の体液を飲んだ者はその者の事が好きになる薬』所謂惚れ薬を入手して、それをヒロイン達に飲ませようとしたのだ。
しかし、この作戦は失敗に終わる
終わる方法は2つあり、
一つ目はクロウが惚れ薬を入れようとした所をリュークに見つかり阻止されるイベント
二つ目は惚れ薬を入れる事に成功するが、リュークの体液(よだれ)が一番濃く入ってしまい、リュークに皆んな惚れてしまうイベントの2つがある。
「昨日の昼です、皆んなと昼食を取っている時に入れました」
「どうやって、メイド達もいるんだぞ?」
確かに主人公であるリュークはヒロインである彼女達とは距離が近い、その為入れる隙はあるとは思うが、メイド達は常に眼を光らせているはずだ。
だからこそリュークは出来ないと思っていた。(そもそもやるのはクロウだし)
「簡単ですよ、水を持って来ますっと言ったら簡単に行かせてもらいましたよ?」
「メイド達はどうしたんだ?普通彼女達が用意するだろ」
「僕が全部やると言ったらミオ様達が了承してくれたのでメイドの皆さんはシャル様達と話してましたよ?」
流石は主人公だ、ヒロイン達に信頼されているだけはある、しかもメイド達にも信頼されている、コミュニケーション能力が異次元過ぎる。
「てか良いのか?こんな事をアイツらの前で話しても?」
そう言うとクロウは後ろを振り返る、フィオナ達ヒロインもそうだがメイドである彼女達もいるのだ、普通に考えればヤバい状況だが…
「大丈夫ですよ、別に僕は毒を入れた訳ではありませんし、メイドの皆さんも了承しているみたいですし」
「は?」
「そもそもミオ様達の耳には届いてませんよ?貴方の事で頭がいっぱいだと思いますし」
よくある彼以外視界に入らないと言うやつか?彼女達の異様性はその説明だけでも十分に説得力がある。
「…ちょっと良いか?」
「どうぞ?」
「…なぁお前らはそれで本当に良いのか?惚れ薬を盛られたんだぞ?自分の主人がこんな風になっても何も思わないのか?」
リュークの話を一旦終わらせてメイド達に質問する、可笑しいにも程がある、ご都合展開過ぎる小説を読んでいるかの様な気味の悪さだ。
「ワタシは気にしておりません、元々フィオナ様はクロウ様にご興味がありまし、薬というものは効果が切れるもの、永遠なんてないのですからある程度は許容範囲です」
そう言ったのはフィオナの専属メイドのソフィ、幼馴染みでもあるフィオナに対してその言い方はあまりにも酷い。
「許容範囲ってアンタはメイドだろ!?なんでそんなに平気なんだよ!?」
「僕も平気です、シャル様は貴方と親しい関係になりたいと思っていましたし」
今度はシャルの専属メイドハクアがそんな事を言う、狂い過ぎて頭が痛くなる。
「…お前もそうなのか?」
「わたしはミオ様が幸せならそれで構いません、もしこれが不幸になるキッカケとなるのなら容赦はしません」
と、リュークの行いに対して否定こそしなかったが、否定に近い肯定をしている。
「…マジかよ」
「どうですか?これで何も問題はありませんよ?」
「あるわ!こんなの聞いた事ないぞ!?」
リュークが惚れ薬を盛り、その行為に気付きながらも『主人のため』とか言いながらこの行為に賛成すると言う狂気の沙汰とも言える事をしている。
「聞いた事がないとはどう言う事ですか?」
「平民が貴族や王族に薬を盛り、それを肯定するメイド達の事だよ!」
不敬罪どころが国家転覆を狙っている反乱軍と思われても仕方ない事を彼はしているのだがそれを理解していない様だ。
——————————————————————
誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。
後質問等もお願いします。
ゲームの世界だと、クロウが自分の事を好きになる様に権力と金を使って闇市場から『自分の体液を飲んだ者はその者の事が好きになる薬』所謂惚れ薬を入手して、それをヒロイン達に飲ませようとしたのだ。
しかし、この作戦は失敗に終わる
終わる方法は2つあり、
一つ目はクロウが惚れ薬を入れようとした所をリュークに見つかり阻止されるイベント
二つ目は惚れ薬を入れる事に成功するが、リュークの体液(よだれ)が一番濃く入ってしまい、リュークに皆んな惚れてしまうイベントの2つがある。
「昨日の昼です、皆んなと昼食を取っている時に入れました」
「どうやって、メイド達もいるんだぞ?」
確かに主人公であるリュークはヒロインである彼女達とは距離が近い、その為入れる隙はあるとは思うが、メイド達は常に眼を光らせているはずだ。
だからこそリュークは出来ないと思っていた。(そもそもやるのはクロウだし)
「簡単ですよ、水を持って来ますっと言ったら簡単に行かせてもらいましたよ?」
「メイド達はどうしたんだ?普通彼女達が用意するだろ」
「僕が全部やると言ったらミオ様達が了承してくれたのでメイドの皆さんはシャル様達と話してましたよ?」
流石は主人公だ、ヒロイン達に信頼されているだけはある、しかもメイド達にも信頼されている、コミュニケーション能力が異次元過ぎる。
「てか良いのか?こんな事をアイツらの前で話しても?」
そう言うとクロウは後ろを振り返る、フィオナ達ヒロインもそうだがメイドである彼女達もいるのだ、普通に考えればヤバい状況だが…
「大丈夫ですよ、別に僕は毒を入れた訳ではありませんし、メイドの皆さんも了承しているみたいですし」
「は?」
「そもそもミオ様達の耳には届いてませんよ?貴方の事で頭がいっぱいだと思いますし」
よくある彼以外視界に入らないと言うやつか?彼女達の異様性はその説明だけでも十分に説得力がある。
「…ちょっと良いか?」
「どうぞ?」
「…なぁお前らはそれで本当に良いのか?惚れ薬を盛られたんだぞ?自分の主人がこんな風になっても何も思わないのか?」
リュークの話を一旦終わらせてメイド達に質問する、可笑しいにも程がある、ご都合展開過ぎる小説を読んでいるかの様な気味の悪さだ。
「ワタシは気にしておりません、元々フィオナ様はクロウ様にご興味がありまし、薬というものは効果が切れるもの、永遠なんてないのですからある程度は許容範囲です」
そう言ったのはフィオナの専属メイドのソフィ、幼馴染みでもあるフィオナに対してその言い方はあまりにも酷い。
「許容範囲ってアンタはメイドだろ!?なんでそんなに平気なんだよ!?」
「僕も平気です、シャル様は貴方と親しい関係になりたいと思っていましたし」
今度はシャルの専属メイドハクアがそんな事を言う、狂い過ぎて頭が痛くなる。
「…お前もそうなのか?」
「わたしはミオ様が幸せならそれで構いません、もしこれが不幸になるキッカケとなるのなら容赦はしません」
と、リュークの行いに対して否定こそしなかったが、否定に近い肯定をしている。
「…マジかよ」
「どうですか?これで何も問題はありませんよ?」
「あるわ!こんなの聞いた事ないぞ!?」
リュークが惚れ薬を盛り、その行為に気付きながらも『主人のため』とか言いながらこの行為に賛成すると言う狂気の沙汰とも言える事をしている。
「聞いた事がないとはどう言う事ですか?」
「平民が貴族や王族に薬を盛り、それを肯定するメイド達の事だよ!」
不敬罪どころが国家転覆を狙っている反乱軍と思われても仕方ない事を彼はしているのだがそれを理解していない様だ。
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誤字脱字がございましたらコメント等をよろしくお願いします。
後質問等もお願いします。
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