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第4章~魔王討伐~
第190話 魔王の扉 リュークside
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~魔王城最奥部~
人類連合軍との戦い、クロウ達の足止め、それらのおかげでリューク達は魔物達との戦いを(足止め以降)する事なく進む事が出来た。
「中は意外にも静かだな」
「はい、やはりゲームと違って音もないですからね」
「そうね、プレイ中は緊迫感を出させる為に作られた演出だけど、ここではそんな必要ないからね」
転生者であるエムル、リューク、メジーナはミオ達には聞こえない様に3人でそう話す。
仮に聞こえたとしてもメイディ達には理解出来ない内容な為、『緊張しすぎて頭がおかしくなった』くらいにしか見えないだろう。
「この先に魔王がいるのかしら?」
「ここが人間の王城と同じ作りならそうですね」
ミオの問いにメイディはそう答える、魔王城の中なんてこの世界の人間達が知るわけがない、メイディは憶測として話しているだけだ。
(ここがゲームと同じ作りならこのまま行けば魔王に会える)
(魔王の強さは恋愛シュミレーションとしては規格外、RPGとしては妥当な強さ…だけど)
リュークとエムルはメジーナにはまだ話していない…と言うか忘れていた事が2つあり、それはこの世界が『ゲームに近い別の世界』と言う事、そして『人々の想像が創造となり生まれし世界』と言う事だ。
つまり…
((魔王の強さがゲーム通りとは限らない))
例を挙げるとするならば、間違いなく『クロウ•チューリア』だ。
彼は本来物語を進める為のヘイトキャラクターであり、皆から嫌われ、断罪され、惨めな末路を送る自業自得な屑人間だった。
しかし天城剣介が悪役貴族に転生してしまった為、その未来は変わり、今は主人公達の為に魔王城で魔物達と戦っている。
(…僕は強くなった、それは確かだ、けど……)
何度も何度も否定して考えない様にして、勝つ事だけを考えていても思ってしまう。
…『本当に魔王に勝てるのか?』と
けど、その都度覚悟を決める、『やるしかない』のだと…『勝つしかない』のだと…!!!!!
「リューク、大丈夫ですか?」
「え?」
「いえ、魔王と思わしき気配が強くなって来ました、緊張してませんか?」
フィオナはリュークに心配そうに声をかける、リュークはそれを聞きながら首を振る。
「いえ、緊張はしてませんよ、したとしても戦いが始まれば吹き飛びますよ」
「そうですか…」
「ボクもそう思います」
フィオナは安心したかの様なため息をこぼし、シャルはリュークの言葉を賛同する。
「…と、着きましたよ」
そんな事を話しているとついに魔王のいる部屋まで来る事が出来た。
高さ10m、横幅5m程の大きさの扉で
黒塗りで塗装されており、『魔王の前』と言う感じが出ている。
「ここが魔王のいる部屋ですか?」
「おそらく…禍々しい気配を感じます」
メイディの質問にフィオナはそう答える、魔王が本当にいるのかはさておき、他の魔物達とは違う気配を感じるのは確かな事だ。
「あたくし達の戦いもこれが最後ですわね」
「ボクもそう思います」
ミオとシャルも扉を開ける覚悟を決めて、扉に触る。
「お前達が開けるのかよ」
「普通そこは勇者であるリュークでしょ?」
エムルとメジーナはそうツッコミながらミオ達が開けるのを待つ、本来ならリュークが開けるはずだが、そんな些細な事で言い争う必要はない。
「まぁまぁ、倒せば良いんですから、誰が開けようと関係ありませんよ」
「そう言う事ですね…開きましたね」
リュークとフィオナはそう言いながら2人が開けてくれるのを待っていた、やはり扉が大きいだけもあり2人で片方の扉を開けるのだけで精一杯だ。
「さぁ、行きますわよ」
「魔王を倒してクロウに褒めてもらおう!」
「クロウ…相変わらずのハーレム野郎だな…(俺も撫でてもらおう)」
「わたしはリュークで」
ミオが1番最初に入り、シャルは倒した後の事を考えながらその次に入る。
その後エムル、メジーナの順番で入り、リュークとフィオナはその後に入って行った。
———————————————————————
「…やっと来ましたか」
人類連合軍との戦い、クロウ達の足止め、それらのおかげでリューク達は魔物達との戦いを(足止め以降)する事なく進む事が出来た。
「中は意外にも静かだな」
「はい、やはりゲームと違って音もないですからね」
「そうね、プレイ中は緊迫感を出させる為に作られた演出だけど、ここではそんな必要ないからね」
転生者であるエムル、リューク、メジーナはミオ達には聞こえない様に3人でそう話す。
仮に聞こえたとしてもメイディ達には理解出来ない内容な為、『緊張しすぎて頭がおかしくなった』くらいにしか見えないだろう。
「この先に魔王がいるのかしら?」
「ここが人間の王城と同じ作りならそうですね」
ミオの問いにメイディはそう答える、魔王城の中なんてこの世界の人間達が知るわけがない、メイディは憶測として話しているだけだ。
(ここがゲームと同じ作りならこのまま行けば魔王に会える)
(魔王の強さは恋愛シュミレーションとしては規格外、RPGとしては妥当な強さ…だけど)
リュークとエムルはメジーナにはまだ話していない…と言うか忘れていた事が2つあり、それはこの世界が『ゲームに近い別の世界』と言う事、そして『人々の想像が創造となり生まれし世界』と言う事だ。
つまり…
((魔王の強さがゲーム通りとは限らない))
例を挙げるとするならば、間違いなく『クロウ•チューリア』だ。
彼は本来物語を進める為のヘイトキャラクターであり、皆から嫌われ、断罪され、惨めな末路を送る自業自得な屑人間だった。
しかし天城剣介が悪役貴族に転生してしまった為、その未来は変わり、今は主人公達の為に魔王城で魔物達と戦っている。
(…僕は強くなった、それは確かだ、けど……)
何度も何度も否定して考えない様にして、勝つ事だけを考えていても思ってしまう。
…『本当に魔王に勝てるのか?』と
けど、その都度覚悟を決める、『やるしかない』のだと…『勝つしかない』のだと…!!!!!
「リューク、大丈夫ですか?」
「え?」
「いえ、魔王と思わしき気配が強くなって来ました、緊張してませんか?」
フィオナはリュークに心配そうに声をかける、リュークはそれを聞きながら首を振る。
「いえ、緊張はしてませんよ、したとしても戦いが始まれば吹き飛びますよ」
「そうですか…」
「ボクもそう思います」
フィオナは安心したかの様なため息をこぼし、シャルはリュークの言葉を賛同する。
「…と、着きましたよ」
そんな事を話しているとついに魔王のいる部屋まで来る事が出来た。
高さ10m、横幅5m程の大きさの扉で
黒塗りで塗装されており、『魔王の前』と言う感じが出ている。
「ここが魔王のいる部屋ですか?」
「おそらく…禍々しい気配を感じます」
メイディの質問にフィオナはそう答える、魔王が本当にいるのかはさておき、他の魔物達とは違う気配を感じるのは確かな事だ。
「あたくし達の戦いもこれが最後ですわね」
「ボクもそう思います」
ミオとシャルも扉を開ける覚悟を決めて、扉に触る。
「お前達が開けるのかよ」
「普通そこは勇者であるリュークでしょ?」
エムルとメジーナはそうツッコミながらミオ達が開けるのを待つ、本来ならリュークが開けるはずだが、そんな些細な事で言い争う必要はない。
「まぁまぁ、倒せば良いんですから、誰が開けようと関係ありませんよ」
「そう言う事ですね…開きましたね」
リュークとフィオナはそう言いながら2人が開けてくれるのを待っていた、やはり扉が大きいだけもあり2人で片方の扉を開けるのだけで精一杯だ。
「さぁ、行きますわよ」
「魔王を倒してクロウに褒めてもらおう!」
「クロウ…相変わらずのハーレム野郎だな…(俺も撫でてもらおう)」
「わたしはリュークで」
ミオが1番最初に入り、シャルは倒した後の事を考えながらその次に入る。
その後エムル、メジーナの順番で入り、リュークとフィオナはその後に入って行った。
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「…やっと来ましたか」
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