2 / 63
1章
2.
ミーナは自分の置かれた状況を整理した。
確か馬車で賊に襲われて隠れて卵に魔力を取られて、、、
そうだ、あの卵の子は?
あっ、影に入ってスヤスヤ寝てる。
アレ、従魔契約してないのになんでここに入れるの?魔力あげたから?種族は???
こそっと影を覗くとさっきの卵の子、種族名を検索すると黒竜、、、!!!
うわ、ドラゴンだ。
てことは、違法に手にいれてた?確かドラゴンの卵は所持するだけで犯罪のハズ。知らなかったでは通らない位に当たり前のことだし。
どうしよう。目の前の人にこの事伝えるべき。
でもそうすると、私に疑いがかかるかも。
それはヤバい。
かといって役人に説明するにもあの馬車はペストリア領主が運営するものだからそれはそれで卵の行方を追求され、この子を取られちゃう。
それも嫌だし。
どうしよう…
自分の考えに沈み混んでいたら、頭の上から声がした。
「どうした。大丈夫か。何処か具合が悪いか。随分な顔色してるが。」
この人を信用していいものかどうか悩んでいると
「俺はBランクパーティ【疾風の刃】リーダーのアルトだ。襲われてた馬車を助けに入ったが生憎生存者の賊には逃げられた。今、仲間がペストリア領マース街まで後処理の役人を呼びに行っているから、そいつが戻ったら知っている事を役人と俺たちに説明してくれるか。一応、通りすがりの成行だか、王都のギルドには報告したいし。どうだ。出来るか。その後、あんたは役人と共にマース街に行く事になると思うが。だいたい、そんな歳で一人か。何処に行く予定だった。保護者も一緒だったのか。」
矢継ぎに色々聞いてくるがとりあえずはこの人が助けてくれてこの後、私は役人に引き渡され、この人は仲間と王都に向かうと言うことか。
あぁ、まだ頭がフラフラする。
でも、役人は不味いかな。この人にお願いしてみようか。
「助けてくれてありがとうございます。私はミーナ。一応冒険者で王都に向かう為馬車に乗っていました。さっき何が起きたか説明は出来るけど役人に話すのはちょっと躊躇う事情があるので、、、もしこのまま王都に向かうなら私も一緒に連れて行ってもらえませんか。王都の知人を訪ねる予定でその人に会えたら今回の事ちゃんと説明するので。」
お礼と挨拶とお願いをまとめて話してみた。
少し思案顔でアルトと名乗った青年は
「役人に説明できないのはどうしてだ。そんな事を言われたら尚更怪しいし、、、その、王都の知人は信用出来る人か。もし、何か企んで隠し事してるだけなら容赦しないぞ。どうなんだ。」
「お、王都の知人はギルド職員なんで信用出来ると思います。さっき王都のギルドに報告するって言うからそれならそっちのが良いかと思って。役人には貴方の知り合いと言う事にしてもらえたら変に探られないかなと。ダメですか。」
もう一度お願いしてみたら、渋々ながらアルトさんは了解してくれた。
「但し、役人が信用してくれたらだけどな。」
嫌な一言と共に。
そんなやり取りをしていると、馬が近づいてきた。
「ロトだ。あれが一応仲間だ。
おい、どうだった。」
「あぁ、もう少ししたら役人達がこっちに到着する。
そしたら引渡して終了だ。で、ガキはどうするんだ。」
アルトはロトに先程の話を説明し、此方を向いた。
「わかった。お前がそれで良いのなら。
ガキよ、ミーナと言ったか。とりあえず王都までは連れて行ってやるからこれから役人と話している間は声を出さずに大人しくしとけ。わかったな。」
私は無言で頷いた。
役人が到着し、粗方の引き継ぎが終わった後、私達は馬で出発する事となった。
「では、アルトさんがこの子供を王都まで送り届けるとの事でよろしいのですね。」
「あぁ、たまたま知り合いの子だったので一緒に王都へ戻ろうと思う。もし、この子に何か訪ねたい事があるなら、ギルドを通して連絡してくれ」
それだけ言い残してその場を離れた。
「今から馬で走れば夕方門が閉まるまでには王都に到着するだろう。少しスピードを出すから馬上から掘り出されない様しっかり捕まってろ。」
アルトさんの前に乗せてもらい、念のためいのち綱を繋がれた。
「はーい。よろしくお願いします。」
二匹と三人は走り出した。
しばらくは慣れない二人乗りにソワソワしていたが30分もするとすっかり気持ちも落ち着き、気がついたら睡魔に襲われ寝息を立てていたミーナ。
中々の神経の持ち主だ。
それから走る事数時間。
王都の門が見えて来た。
「おい、着いたぞ。身分証がいるから起きろ」
ロトの怒鳴り声でミーナは強制的に現実に引き戻された。
門は何の問題もなく通り抜け、少し開けた所で二匹の馬は脚を止める。
「俺は拠点に先に帰るから後は頼む。アルトお前の馬はどうする。連れて行くか。」
「いや、預けるのも厄介だし、家に戻してくれ。」
「わかった。じゃあ後はよろしく。」
ロトはとっととこの場から離れていった。
「さぁ、ミーナ。ギルドに行くぞ。仮眠して少しはマシになったか。」
アルトさんは一応私の事を気遣ってくれている様で少し嬉しいのだが、何故か馬から下ろしてもらう時抱っこされたまま下ろして貰えない。恥ずかしい。
「アルトさん、自分で歩くから下ろして。こんな人が沢山いるとことかで抱っこなんではずかしいよぉ。」
さっきから何回となくお願いしても人が多くてどうせ歩いていてもすぐに人混みに揉まれるだけとかで下ろして貰えない。
こんな終わりのないやり取りをしているとギルドらしい建物に到着した。
「ここが王都の冒険者ギルドだ。ますはギルマスの所だ。そこにミーナの知人を呼んでもらって話を聞かせてもらう事にするよ。良いね」
私は無言で頷いた。
但し抱っこのまんまで。
確か馬車で賊に襲われて隠れて卵に魔力を取られて、、、
そうだ、あの卵の子は?
あっ、影に入ってスヤスヤ寝てる。
アレ、従魔契約してないのになんでここに入れるの?魔力あげたから?種族は???
こそっと影を覗くとさっきの卵の子、種族名を検索すると黒竜、、、!!!
うわ、ドラゴンだ。
てことは、違法に手にいれてた?確かドラゴンの卵は所持するだけで犯罪のハズ。知らなかったでは通らない位に当たり前のことだし。
どうしよう。目の前の人にこの事伝えるべき。
でもそうすると、私に疑いがかかるかも。
それはヤバい。
かといって役人に説明するにもあの馬車はペストリア領主が運営するものだからそれはそれで卵の行方を追求され、この子を取られちゃう。
それも嫌だし。
どうしよう…
自分の考えに沈み混んでいたら、頭の上から声がした。
「どうした。大丈夫か。何処か具合が悪いか。随分な顔色してるが。」
この人を信用していいものかどうか悩んでいると
「俺はBランクパーティ【疾風の刃】リーダーのアルトだ。襲われてた馬車を助けに入ったが生憎生存者の賊には逃げられた。今、仲間がペストリア領マース街まで後処理の役人を呼びに行っているから、そいつが戻ったら知っている事を役人と俺たちに説明してくれるか。一応、通りすがりの成行だか、王都のギルドには報告したいし。どうだ。出来るか。その後、あんたは役人と共にマース街に行く事になると思うが。だいたい、そんな歳で一人か。何処に行く予定だった。保護者も一緒だったのか。」
矢継ぎに色々聞いてくるがとりあえずはこの人が助けてくれてこの後、私は役人に引き渡され、この人は仲間と王都に向かうと言うことか。
あぁ、まだ頭がフラフラする。
でも、役人は不味いかな。この人にお願いしてみようか。
「助けてくれてありがとうございます。私はミーナ。一応冒険者で王都に向かう為馬車に乗っていました。さっき何が起きたか説明は出来るけど役人に話すのはちょっと躊躇う事情があるので、、、もしこのまま王都に向かうなら私も一緒に連れて行ってもらえませんか。王都の知人を訪ねる予定でその人に会えたら今回の事ちゃんと説明するので。」
お礼と挨拶とお願いをまとめて話してみた。
少し思案顔でアルトと名乗った青年は
「役人に説明できないのはどうしてだ。そんな事を言われたら尚更怪しいし、、、その、王都の知人は信用出来る人か。もし、何か企んで隠し事してるだけなら容赦しないぞ。どうなんだ。」
「お、王都の知人はギルド職員なんで信用出来ると思います。さっき王都のギルドに報告するって言うからそれならそっちのが良いかと思って。役人には貴方の知り合いと言う事にしてもらえたら変に探られないかなと。ダメですか。」
もう一度お願いしてみたら、渋々ながらアルトさんは了解してくれた。
「但し、役人が信用してくれたらだけどな。」
嫌な一言と共に。
そんなやり取りをしていると、馬が近づいてきた。
「ロトだ。あれが一応仲間だ。
おい、どうだった。」
「あぁ、もう少ししたら役人達がこっちに到着する。
そしたら引渡して終了だ。で、ガキはどうするんだ。」
アルトはロトに先程の話を説明し、此方を向いた。
「わかった。お前がそれで良いのなら。
ガキよ、ミーナと言ったか。とりあえず王都までは連れて行ってやるからこれから役人と話している間は声を出さずに大人しくしとけ。わかったな。」
私は無言で頷いた。
役人が到着し、粗方の引き継ぎが終わった後、私達は馬で出発する事となった。
「では、アルトさんがこの子供を王都まで送り届けるとの事でよろしいのですね。」
「あぁ、たまたま知り合いの子だったので一緒に王都へ戻ろうと思う。もし、この子に何か訪ねたい事があるなら、ギルドを通して連絡してくれ」
それだけ言い残してその場を離れた。
「今から馬で走れば夕方門が閉まるまでには王都に到着するだろう。少しスピードを出すから馬上から掘り出されない様しっかり捕まってろ。」
アルトさんの前に乗せてもらい、念のためいのち綱を繋がれた。
「はーい。よろしくお願いします。」
二匹と三人は走り出した。
しばらくは慣れない二人乗りにソワソワしていたが30分もするとすっかり気持ちも落ち着き、気がついたら睡魔に襲われ寝息を立てていたミーナ。
中々の神経の持ち主だ。
それから走る事数時間。
王都の門が見えて来た。
「おい、着いたぞ。身分証がいるから起きろ」
ロトの怒鳴り声でミーナは強制的に現実に引き戻された。
門は何の問題もなく通り抜け、少し開けた所で二匹の馬は脚を止める。
「俺は拠点に先に帰るから後は頼む。アルトお前の馬はどうする。連れて行くか。」
「いや、預けるのも厄介だし、家に戻してくれ。」
「わかった。じゃあ後はよろしく。」
ロトはとっととこの場から離れていった。
「さぁ、ミーナ。ギルドに行くぞ。仮眠して少しはマシになったか。」
アルトさんは一応私の事を気遣ってくれている様で少し嬉しいのだが、何故か馬から下ろしてもらう時抱っこされたまま下ろして貰えない。恥ずかしい。
「アルトさん、自分で歩くから下ろして。こんな人が沢山いるとことかで抱っこなんではずかしいよぉ。」
さっきから何回となくお願いしても人が多くてどうせ歩いていてもすぐに人混みに揉まれるだけとかで下ろして貰えない。
こんな終わりのないやり取りをしているとギルドらしい建物に到着した。
「ここが王都の冒険者ギルドだ。ますはギルマスの所だ。そこにミーナの知人を呼んでもらって話を聞かせてもらう事にするよ。良いね」
私は無言で頷いた。
但し抱っこのまんまで。
あなたにおすすめの小説
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
《完結》悪役聖女
ヴァンドール
ファンタジー
聖女になり、王妃となるため十年間も教育を受けて来たのに蓋を開ければ妹が聖女の力を持っていて私はには聖女の力が無かった。そのため祖国を追放されて隣国へと旅立ったがそこで……
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。