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1章
9.
ジンが近づいてきた一匹の方へ歩いていく。すると足元に子供達が群がった。可愛い。触りたくてうずうずしているとその中の毛色が他に比べて赤味が勝っている子が此方に寄ってきた。
「可愛い‼︎触っても大丈夫?」
「その子が異変種らしきやつだ。ずいぶんミーナがお気に入りみたいだな。尾尻が嬉しそうだ」
ジンが心配していた子が私の近くに来た様で抱き上げてみた。
また、幼い為、毛がふわふわでとっても気持ちの良い触り心地だ。
「その毛色だとおそらくは属性が火だろ。普通シルバーウルフは水属性の為少しブルーががった色味をしている。ジンは黄色味が強いから異変種が産まれたのかもしれないな。」
アルトは子供を撫でながら説明してくれた。
と言うことは他の子達と真逆の属性という事になる。このまま群で生活でくるのか。
「もう少し大きくなるに連れて子供同士の喧嘩が起こるとするだろ。その時必ず一対他になるんじゃないかな。水相手に火はかなり不利になる。除け者にされるかもしれない。上手くいくかもしれない。今の段階では判断が難しい様に思うな。」
「除け者にされたら可哀想。」
『ミーナ、此奴を群から連れ出してくれんか。そいつの言う通り除け者にされてしまえば生きて行くのが難しくなる。それでは余りにも不憫だ。1人でも生きていける様になったら好きにさせようとは思うが今のままでは無駄死にするだけだ。』
こんなに小さくては本人の意思尊重ともいかない。でも、従魔でも無いのに連れていては間違って攻撃されたり珍しいからと攫われたりトラブルに巻き込まれてしまいそうだ。どうしたら良いものか。アルトの様子を伺う。
「ジンの眷属で契約したらどうだ。ギルドへは従魔登録になるがもし、今後独り立ちする時に眷属の方が簡単に契約が切れるはずだ。眷属契約でどの程度意思疎通が出来るか分からないがジンがいるから教育も含め特に問題もないだろう。」
なるほど、その手があった。
「ねぇ、チビちゃん、私やジン父さんと一緒にくる?それともこのまま群にいたい?来たいのなら喜んで連れて行くよ」
顔の前まで持ち上げて聞いてみた。
『とーちゃんといっちょ、いきたい』
急に頭に言葉が入ってきた。同時に身体が薄く光り輝いた。
どうやら契約されたみたいだ。名前がないのも不便なのでウルと名付けた。
やり取りの間静かに見守っていた他の仲間達。ウルを連れて行く事に反対はない様だ。母親の側にいき、この子を預かる事、改めて伝えると了承したのか、頭を腹に擦り付けてきた。
「ウル、これからよろしくね。一人前になるまでしっかり面倒見るから。此処へは中々来れないし、しっかり仲間にお別れの挨拶して。それが済んだら出発するよ」
ウルは仲間の元へ歩み寄り、頭を擦り付けて挨拶する。群の大人から顔を舐めてもらい別れを惜しんでいる様にも見えた。やがて気が済んだのか此方に寄ってきたので街へと戻る事にした。とりあえず影に来た森を駆け抜けた。
日がオレンジに染まる頃街の近くまで到着したのでジンを影にいれ、アルトの馬に乗り換え門を潜る。
その足でギルドに向かいウルの従魔登録を済ませた。約束の時間ぎ迫っていたので急いで宿に戻ると丁度入口でロト達と合流となった。
4人で夕食を済ませ、部屋に集まる。
今日の報告会だ。
「こっちは結局ジンの子供を引き取ってきた。名前はウルだ。マリア、オモチャにするなよ。」
ヨダレの垂れそうな緩んだ顔つきでウルを抱き上げて頬擦りしている。ウルは嫌がらず、マリアに甘えているようだ。
「こっちの収穫はまず、地下への入口だが二件隣の空き家の裏の倉庫に隠し階段があるを見つけた。他に入口があるかまでは調べがつかなかったが入ることは出来る。人気が無かったから少し中を除いてきたが、集会所の三倍程の広さがあった。後は酒場で周りの話を聞いているとどうやらこの取引は一年程前から二ヶ月に一回行われていて闇オークションと違法奴隷の販売と2ブームに分かれて行っているそうだ。昼の12時から、数時間、その日の仕入れ状況に応じて多いときなら夜の7時頃までかかるとのこと。
今月の取引量はそこまで多くもないらしい。以上が今日仕入れた情報だ。」
今日一日でよくそこまで調べられたものだ。流石はBランク冒険者。少し見直した。
当日、どの様な作戦でいくかは明後日の騎士達との打ち合わせどきに考える事となった。
明後日まで特にやる事も無くなったので明日はダンジョンに潜るみたいだ。
「明日、朝早くに出発し、5階層までアタックする。街での問題が解決したら王都に戻る前に残りの階層にチャレンジするならしでも良いが今の段階ではとりあえず未定だな。5階までなら一日有れば充分だろう。翌日午前中に街まで戻っていたら問題ないからな。」
そんな事で明日の予定は決まった。日帰りないし、一泊なので食料以外も特に準備もない。朝、屋台で購入して行くとの事なので今日はそうそうに就寝だ。
私は従魔クッションに4匹を置いて一緒にゴロゴロ戯れた。みんな触り心地が良いのでうっとりしているとそのままね落ちたら風邪を引くからベットに入る様、アルトに注意された。名残惜しいが体調を崩しても迷惑をかけるので早々にベットへ移動した。ウルとスカイはジンの身体に蹲り、ガイヤは私のベットに潜り込んできて、就寝した。
早朝、ダンジョンに向かって出発だ。
簡単に朝食を済ませ、屋台で食料を調達。そのまま馬でダンジョン入口まで向かった。
入口にあるアタック手続きを済ませ、馬を預けて中にはいる。
初めての事にワクワクしてきた。
「可愛い‼︎触っても大丈夫?」
「その子が異変種らしきやつだ。ずいぶんミーナがお気に入りみたいだな。尾尻が嬉しそうだ」
ジンが心配していた子が私の近くに来た様で抱き上げてみた。
また、幼い為、毛がふわふわでとっても気持ちの良い触り心地だ。
「その毛色だとおそらくは属性が火だろ。普通シルバーウルフは水属性の為少しブルーががった色味をしている。ジンは黄色味が強いから異変種が産まれたのかもしれないな。」
アルトは子供を撫でながら説明してくれた。
と言うことは他の子達と真逆の属性という事になる。このまま群で生活でくるのか。
「もう少し大きくなるに連れて子供同士の喧嘩が起こるとするだろ。その時必ず一対他になるんじゃないかな。水相手に火はかなり不利になる。除け者にされるかもしれない。上手くいくかもしれない。今の段階では判断が難しい様に思うな。」
「除け者にされたら可哀想。」
『ミーナ、此奴を群から連れ出してくれんか。そいつの言う通り除け者にされてしまえば生きて行くのが難しくなる。それでは余りにも不憫だ。1人でも生きていける様になったら好きにさせようとは思うが今のままでは無駄死にするだけだ。』
こんなに小さくては本人の意思尊重ともいかない。でも、従魔でも無いのに連れていては間違って攻撃されたり珍しいからと攫われたりトラブルに巻き込まれてしまいそうだ。どうしたら良いものか。アルトの様子を伺う。
「ジンの眷属で契約したらどうだ。ギルドへは従魔登録になるがもし、今後独り立ちする時に眷属の方が簡単に契約が切れるはずだ。眷属契約でどの程度意思疎通が出来るか分からないがジンがいるから教育も含め特に問題もないだろう。」
なるほど、その手があった。
「ねぇ、チビちゃん、私やジン父さんと一緒にくる?それともこのまま群にいたい?来たいのなら喜んで連れて行くよ」
顔の前まで持ち上げて聞いてみた。
『とーちゃんといっちょ、いきたい』
急に頭に言葉が入ってきた。同時に身体が薄く光り輝いた。
どうやら契約されたみたいだ。名前がないのも不便なのでウルと名付けた。
やり取りの間静かに見守っていた他の仲間達。ウルを連れて行く事に反対はない様だ。母親の側にいき、この子を預かる事、改めて伝えると了承したのか、頭を腹に擦り付けてきた。
「ウル、これからよろしくね。一人前になるまでしっかり面倒見るから。此処へは中々来れないし、しっかり仲間にお別れの挨拶して。それが済んだら出発するよ」
ウルは仲間の元へ歩み寄り、頭を擦り付けて挨拶する。群の大人から顔を舐めてもらい別れを惜しんでいる様にも見えた。やがて気が済んだのか此方に寄ってきたので街へと戻る事にした。とりあえず影に来た森を駆け抜けた。
日がオレンジに染まる頃街の近くまで到着したのでジンを影にいれ、アルトの馬に乗り換え門を潜る。
その足でギルドに向かいウルの従魔登録を済ませた。約束の時間ぎ迫っていたので急いで宿に戻ると丁度入口でロト達と合流となった。
4人で夕食を済ませ、部屋に集まる。
今日の報告会だ。
「こっちは結局ジンの子供を引き取ってきた。名前はウルだ。マリア、オモチャにするなよ。」
ヨダレの垂れそうな緩んだ顔つきでウルを抱き上げて頬擦りしている。ウルは嫌がらず、マリアに甘えているようだ。
「こっちの収穫はまず、地下への入口だが二件隣の空き家の裏の倉庫に隠し階段があるを見つけた。他に入口があるかまでは調べがつかなかったが入ることは出来る。人気が無かったから少し中を除いてきたが、集会所の三倍程の広さがあった。後は酒場で周りの話を聞いているとどうやらこの取引は一年程前から二ヶ月に一回行われていて闇オークションと違法奴隷の販売と2ブームに分かれて行っているそうだ。昼の12時から、数時間、その日の仕入れ状況に応じて多いときなら夜の7時頃までかかるとのこと。
今月の取引量はそこまで多くもないらしい。以上が今日仕入れた情報だ。」
今日一日でよくそこまで調べられたものだ。流石はBランク冒険者。少し見直した。
当日、どの様な作戦でいくかは明後日の騎士達との打ち合わせどきに考える事となった。
明後日まで特にやる事も無くなったので明日はダンジョンに潜るみたいだ。
「明日、朝早くに出発し、5階層までアタックする。街での問題が解決したら王都に戻る前に残りの階層にチャレンジするならしでも良いが今の段階ではとりあえず未定だな。5階までなら一日有れば充分だろう。翌日午前中に街まで戻っていたら問題ないからな。」
そんな事で明日の予定は決まった。日帰りないし、一泊なので食料以外も特に準備もない。朝、屋台で購入して行くとの事なので今日はそうそうに就寝だ。
私は従魔クッションに4匹を置いて一緒にゴロゴロ戯れた。みんな触り心地が良いのでうっとりしているとそのままね落ちたら風邪を引くからベットに入る様、アルトに注意された。名残惜しいが体調を崩しても迷惑をかけるので早々にベットへ移動した。ウルとスカイはジンの身体に蹲り、ガイヤは私のベットに潜り込んできて、就寝した。
早朝、ダンジョンに向かって出発だ。
簡単に朝食を済ませ、屋台で食料を調達。そのまま馬でダンジョン入口まで向かった。
入口にあるアタック手続きを済ませ、馬を預けて中にはいる。
初めての事にワクワクしてきた。
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