領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。

さっちさん

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1章

10.

此処のダンジョンは1階が草原、2階が森、3階が岩場、4階が洞窟、5階はボス部屋となり6階以降は草原、森、岩場、洞窟とパターンが決まっているとの事。
各階に最低一つのセフティーゾーンと下に降りる階段がある様だ。
5階迄はフロアごとの広さもさほどみたいでセフティーゾーンも一箇所との事。
10階以降がフロアが広くなる為、セフティーゾーンも2.3箇所に増えるとか。
隠し部屋の宝箱も初回のみ、稀にレアアイテムが出る事があるらしく、他のメンバーは何回か攻略しているので私が開ける事になった。
ダンジョン入口通路よりフロアに入ったところでジンとガイヤを影から呼んだ。
「ジン、あんまり勝手にウロウロしたらダメだよ。ちゃんとガイヤの事も守ってね。こっちは連携の確認しながらだから戦闘に急に割って入らないでね。ドロップアイテムはとりあえず、バックを預かるからそこにまとめて入れておいて。他の冒険者に間違って攻撃されない様、二匹共首にバンダナ巻くからこっちにおいで。」
ジンにはオレンジの、ガイヤには赤色のバンダナを首にまく。とても可愛らしい。二匹ふ嬉しそうだ。
どうやら移動はジンの背中にガイヤが鎮座した形で行くらしい。好きにすれば良いと思う。
「アルトさん、二匹が先頭を行くみたいだけど良いかな?ジンは久しぶりに運動できるって張り切ってしまって。大丈夫だとは思うけど、、、」
多分、片っ端から魔物を攻撃しそうだか。危険はないだろう。
「あぁ、かまわない。こいつらの実力も見たいし、1階はそれで行こう。ジン、セフティーゾーンを見つけたら立ち寄ってくれ。階段を先に見つける様ならこの階は休憩無しでもかまわない。階段は勝手に降りずに全員揃うまで待つ事。わかったか。」
チラッと横目で首を縦に動かしたから了解らしい。
前を歩き出した。
3階迄は隠し部屋もないそうなのでジンに続いてロト、私、マリア、アルトの順番で進んで行く。
魔物が出てきてもジンが一人サクサク倒している。ガイヤも時々、攻撃しているがドロップアイテム拾いに忙しそうだ。ちゃんと役割分担できている。
こちらはジンの所為で全く戦闘も無く、ただついて歩いているだけ。退屈だ。
間もなくして、階段が見えた。横にセフティーゾーンがある。
特に疲れていないのでそのまま下の階へと進んだ。
階段を降りたところで一度立ち止まる。
「ジン、さっきの様子ではこちらの連携の確認もできない。このフロアはロトが先頭でお前は1番後ろからついて来い。横道に気を取られてはぐれない様にな。わかったか。」
やっぱりと言うが予想通り、この配列では、ジンが全て魔物を倒してしまう為、意味がない。アルトの申し出に従ってジンが後方に下がった。今度はロトが先頭でどんどん森を進んでいく。すると前方の茂みから魔物が5体現れた。図体のデカいオークだ。
「よし、いくぞ。ミーナ、まずは魔法で相手を怯ませろ。それに合わせてロト、頼んだ。マリアは支援を。」
無言で頷き魔法を放つ。
「サンダーLv5」
直撃した三体が倒れ、他ニ体も一瞬足が止まる。その隙に左右に別れロトとアルトが攻撃する。あっと言う間に倒した。
マリアがドロップを回収して終了。
呆気なく終わってしまった。
「ミーナちゃん、レベルの割に魔法の威力が大きいわね。当たったオーク、一瞬にして消えていたわよ。この感じだったらある程度のレベルまでそんなに気にしなくても大丈夫そうね。そうおもわない。二人とも」
「そうだな。さっきのサンダー、こないだロトに放ったのより威力が大きく感じたがもしかして模擬戦の時は加減してたのか?」
「一応、こないだは込める魔力を怪我しない程度に加減してたの。今のは全く手加減しなかったらやりすぎちゃった。」
可愛らしく、舌を出してみたが三人が呆れている。
「お前の加減が怖いわ俺は。アルト、こいつにしっかりそこを教育しないと大惨事になるんじゃないか。」
ロトはやっぱり随分ないい様だ。
「まぁ、大丈夫だろう。ミーナも相手を見て戦い方を考えるだろうし、問題が起こりそうな時は注意する様にする。」
やっぱりアルトは優しい。ニコニコ顔で二人の会話を眺めていると、後方で戦闘の音がする。振り返るとジンが楽しそうに魔物を攻撃している。そっと目を離した。
「アイツがあれだけ強ければ多少の事ではビクともしないな。」
ロトは呆れ気味に此方を向いた。
後方の戦闘も終わった様でそのまま前に進む。階段が見えて来たので下に降りた。
次のフロアは岩場で私の子供体型では足場が不利なところもあるためジンに乗せてもらい先へと進んだ。
ジンの背中からでも攻撃に参加できる様、武器を弓に持ち替え、襲ってくる魔物に対応する。ドロップアイテムはガイヤが飛んで拾って来てくれるので便利だ。それを見ていたアルトが次のフロアはそのまま、先頭に行く様にとの事。従魔と私の連携も見ときたいらしい。了承し、階段を先に降りた。
「此処のフロアには隠し部屋が有るのよね?場所はわかっているの?」
アルトに訪ねると階段近くにあるとこ事なのでとりあえず階段を目指す事になった。洞窟にはなっているがある程度の明るさは保っている為、周りが見えにくい事も無く先へと進む。階段より、セフティーゾーンが先に見つかった為、此処で一度休憩、昼食を取る事にした。
他にも休憩している冒険者もいるがお互い特に干渉するわけでも無く、少し離れたところで腰を下ろした。
「ミーナ、もう少し行くと階段がある。次に降りたらボス戦となるが従魔と一緒にお前たちで戦ってみるか?見ている感じだと問題は無さそうだし、もし危なかったら途中でも助けに入るから。」
アルトの申し出を受ける事にした。
ボスの種類はオークとオークの上位種で3から5体位らしい。特に問題が有るとは思わないので今まで通り、ジン、スカイとの連携で挑む事にした。
食事も終わり、先に進む。階段が見えてきた。アルトが私のところまできて、隠し部屋に案内してくれるみたいだからついて行った。
突き当たりの様に見える壁の横に何かボタンの様な物があるところでアルトに呼ばれた。
「ここの隠し部屋はボタンを押した者に応じて宝箱の中身が決まる。だからミーナが押したら良いよ。」
と言うことらしいのでさっくりボタンを押してみた。すると壁だったところに通路が現れ、その先に宝箱がみえる。
前まで行き、宝箱を開けてみた。
オリハルコンのインゴットと編み上げのブーツ、お揃いの小手が入っていた。
「中々、良さそうなブーツと小手だよ。私が貰ってもよいの?」
三人とも良いといってくれたので早速装備してみる。サイズ自動調整が付加されているみたいでピッタリと身体に沿った。オリハルコンも貰って良いとの事で有り難くいただいた。
それから階段まで戻り、下の階へと降りた。
いよいよボス戦だ。
感想 15

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