領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。

さっちさん

文字の大きさ
40 / 63
1章

40.

グルトのギルドに到着した。
すぐにギルマスの所へ報告する。
「ご苦労だったな。王都へは此方から報告しておくから今日はゆっくり休んでくれ。報奨金は明日準備しておく。出発前にでも立ち寄ってくれ。しかしそのタントスとかいう奴、傍迷惑にも程がある。お前達に怪我が無いから良いものの下手したら街まで危険に晒すとこだぞ。」
ギルマスもかなり御立腹の様で今後、タントスのギルドの使用を制限するとかなんとか。正直同情の余地もない。

翌日、報酬を受け取って王都に戻った。

「ただいま戻りました」
ギルマス室の扉を開ける
「ご苦労様。報告をたのむ」
アルトがことの次第を説明した。
私とロトは黙って聞いている
グルドからの報告と特に可笑しな所もない様で報告会は終了した。
「昨日実はタントスが訪ねてきた。自分の不甲斐なさが身に染みた様だ。お前らにも謝ってたと伝えてくれとの事だ」

アルトが無言で頷き部屋を後にした。
それから拠点に戻り今日はゆっくりすることに。
また明日と2人とも別れ自室に入る。
ベットにダイブしてそのまま寝入ってしまった

「ふぁ~」
外が薄っすら明るい。
そのまま朝まで寝てたみたい。
私は起き出して朝食の準備をした。
暫くしたら2人とも起き出して来たので揃ってテーブルに着いた。

「アルトさん、私学園の試験まで屋敷に居ようと思うの。いい加減真面目に勉強しないとトーマスにお小言頂きそう」

試験までひと月もない今とりあえず勉強に励む事にした。
「試験ご終わったら入学までダンジョンに潜りたいな。召喚術師カンストしてしまいたいし」

もうすぐカンストしそうなので早く薬師にジョブチェンジしたいのだ。

「構わないぞ。そんなに勉強しないと通らないのか」
ニヤニヤ顔でロトがこちらに話して来た
「合格は大丈夫。なるべく上のクラスに入りたいから。下のクラスだと専門課程の授業3年からだし飛び級クラスを目指す予定なんだ」
普通だと7年かかる授業を飛び級クラスだと5年で終了する。
成人したら一応は領主を引き継ぐ予定なので7年学園に通ってしまったら卒業と同時に領主になる。
そんな自由の無い人生設計はしたく無いので飛び級を目指しているわけ。
「成る程な。まあ頑張れ」
飛び級は一学年20人足らずしか入れない。
要するに20番以内で合格しないと普通課程になる。
入学時しか選択出来ないので最初で最後のチャンスとなるわけ。
もし飛び級無理なら一年待ってもう一度しけを受ける手も有るけど時間の無駄である。
「とりあえず全力で頑張るし応援よろしく」
午後には屋敷に帰って今日は休息日。
アルトとロトに挨拶し、用事がある時は森を抜けて通れる様結界の調整をしてある旨伝える。
「ミーナ、試験が終わってからで良いので実家が顔を出して欲しいそうだ。また、よろしくな」

それから黒白に乗って従魔達と森を駆け抜ける。
「ジン、今度から森で遊んでも良いよ。もし、王都の外に出たいなら一箇所使用制限のついた外への出入り口が有るから使用者登録しとく?」
『それは良い。お願いできるか』
森の一番奥に有る緊急用の抜け穴に向かう。そこでジン、ウル、ガイア、一応スカイも登録した。
その後両親のお墓に新年の挨拶を済ませ
屋敷に帰った。
ゴンドラが出迎えてくれる。
「おかえりなさいませ。ミーナ様。エドワード様から伺っておりましたが随分大変だったご様子で。本日はごゆっくりお過ごしくださいませ」
「ただいま戻りました。そうさせて貰います」
抜け穴に従魔の登録をした事、森をアルト達が通れる様に調整をかけた事を伝えた。
それからしばらくゆっくり過ごした。
夕食に呼ばれたのでリビングに向かう。
明日、トーマス達がマースに帰るとの事でヤックルも呼んで一緒に食事をする事になった。
ヤックル達はリリアの合格発表までは此方に滞在しているとの事。
明日からはトーマスに代わってゴンドラが勉強を見てくれる。
楽しく食事を取り、各々邸に帰る事になった。
「ミーナ様、試験迄残りの時間気を引き締めて勉強に励んでください。私も応援しております。リリアさんも悔いのない様頑張って下さいね」
「ありがとう。最善を尽くします。また結果を報告しますね。マイクも元気でね」
トーマスと挨拶を済ませ次はヤックルだ。
「試験の朝此方に迎えに上がります。リリアは、引き続き勉強を見ていただきますのでお邪魔させていただきますのでどうぞよろしくお願いします。ミーナ様も頑張って下さいね」
「はい、当日はよろしくお願いします」
試験当日、貴族枠では無く一般枠で試験を受けるのに公爵家の馬車で向かうと目立つのでヤックルに送ってもらう予定だ。
此方も挨拶を済ませ見送りをした。
翌日より午前中のリリアが来ている時間は主に復習にあて、午後から実技の稽古に当てた。
二日おき位にロトやアルトが相手になってくれているのでとても助かった。
そうしてあっと言う間に試験の当日を迎えた。
感想 15

あなたにおすすめの小説

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

心が折れた日に神の声を聞く

木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。 どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。 何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。 絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。 没ネタ供養、第二弾の短編です。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの
ファンタジー
 15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。 加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。 また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。 長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。 リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

繰り返しのその先は

みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、 私は悪女と呼ばれるようになった。 私が声を上げると、彼女は涙を流す。 そのたびに私の居場所はなくなっていく。 そして、とうとう命を落とした。 そう、死んでしまったはずだった。 なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。 婚約が決まったあの日の朝に。

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~

伽羅
ファンタジー
 物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

逆行転生、一度目の人生で婚姻を誓い合った王子は私を陥れた双子の妹を選んだので、二度目は最初から妹へ王子を譲りたいと思います。

みゅー
恋愛
アリエルは幼い頃に婚姻の約束をした王太子殿下に舞踏会で会えることを誰よりも待ち望んでいた。 ところが久しぶりに会った王太子殿下はなぜかアリエルを邪険に扱った挙げ句、双子の妹であるアラベルを選んだのだった。 失意のうちに過ごしているアリエルをさらに災難が襲う。思いもよらぬ人物に陥れられ国宝である『ティアドロップ・オブ・ザ・ムーン』の窃盗の罪を着せられアリエルは疑いを晴らすことができずに処刑されてしまうのだった。 ところが、気がつけば自分の部屋のベッドの上にいた。 こうして逆行転生したアリエルは、自身の処刑回避のため王太子殿下との婚約を避けることに決めたのだが、なぜか王太子殿下はアリエルに関心をよせ……。 二人が一度は失った信頼を取り戻し、心を近づけてゆく恋愛ストーリー。

醜いと虐げられていた私を本当の家族が迎えに来ました

マチバリ
恋愛
家族とひとりだけ姿が違うことで醜いと虐げられていた女の子が本当の家族に見つけてもらう物語