領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。

さっちさん

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2章

45.

「ホームルームをはじめます」
今日からのオリエンテーションの説明と専門課程の説明だ。このクラスは一般の授業が二科目だけになる。一般常識と剣術、魔術、護身術のうちの一つだ。それ以外は専門課程で卒業に必要な単位は最低12個。そのうち一つ以上が上級を取らなくてはいけないとか。一般クラスだとステータスに合わせて剣術、魔術、護身術から振り分けになるそうだかSクラスは自分で選べるらしい。
専門については前期と後期に一回づつ認可試験が行われて合格したらクリア。一斉に受けてもよいのが4つまで。
3日間のうちに学びたい課程を選んで申し込みをする。来週からは講義が始まるらしい。
「今日は必須の課程を決めてもらって午後からは校内見学になります」
と言うことでさっそく振り分けが始まった。
「レイラちゃんはどうするの」
隣に座る彼女に聞いてみる
「私は護身術かな。剣術はあまり得意じやないし魔術を選択してしまうと他の授業のときに魔力不足になりそうだから」
成る程。じゃあ私はどうしようかな。追々竜騎士はとりたいから専門に騎士を入れる予定。スキルさえでればジョブ設定しなくても伸びてはいく。となると剣術かな。双刀剣は使えるけど普通の剣術はあまり身についてないし。
「私は剣術かな。」
決めた。そうしよう。
結局他を見ているとほぼ均等に3つに分かれたようだ。この必須にかんしては他の一年生も一緒に行うらしい。
あっと言う間に午前の授業が終わった。
レイラと食堂に向かおうとすると担任に呼ばれた
「ミーナさん、申し訳なあのですが食事が終わったら僕の執務室にきてもらえますか」
なんとなく内容は予測がつくので了解の挨拶をして食堂に向かう。リリアはすでに到着していた。
ある程度の学年で食堂が分かれているらしく、ここは1、2年生用だ。
メニューは3種類から選べてさらに日替わりらしい。
三人で別々の物を選び席についた。
「「「いただきます」」」
なかなか美味しい食事だ。
量が多かったので少なくしてもらっても食べ切るのに一苦労。明日からはもう少し少なくしてもらおうと。
早々と食事を済ませて2人には担任のところに行くのでと先に食堂をでた。
急いで担任の執務室に向かう。
「すいません。ミーナです。ガイザック先生に呼ばれて来ました」
職員棟の受付で伝えると担任が迎えに来てくれた
「悪かったね。お昼休みなのに急に呼び立てて」
一室に到着してなかに入ると開口謝罪された。
「気にしないでください。で、何かありましたか」
お茶を用意してくれたのでソファに座り本題を促す
担任曰く、学園長から話は聞いてますとの事。何かあれば相談して欲しいと。あと、外出許可証を渡された
「この許可証があればいつでも寮から出る事が出来るし学園の外に出る事も出来る。勿論前もって教えて貰える方が良いのですが緊急時もあるかも思いますのでお渡ししておきますね。事後報告でも良いので必ずお知らせください」
この許可証は学園の外に出ると発行した人に通知がいく様だ。担任のみが発行を許可されているとの事で準備してくれたとか。
「お気遣いありがとうございます。何かありましたら相談させてもらいます」
お礼を言って退室しようとしてふと思い出す
「近々行われる野外講義の護衛依頼ですが私も参加となりますので授業はお休みさせてもらいますね。今のところ決まっているのはこの件だけだと思います」
「了解いたしました。此方で手続きしておきますね。」
今度こそお礼を伝えて退室した。
教室に戻るとレイラもいたので残りの休み時間を過ごした
午後から専門課程の説明を聞きにまわりながら校内を見学した。
私は騎士、薬師、召喚、園芸を申し込んだ。レイラは裁縫、機織り、礼儀作法を申し込んだ様だ。
「レイラちゃんはどうして礼儀作法を?」
疑問に思い聞いてみると貴族相手に商売するなら必ず取得する様にと親に言われていたらしい。
成る程。納得した
午後の授業も終わったので寮に帰る事にした。レイラちゃんと別れて従魔棟に向かう。入口までたどり着くと昨日の歓迎会の時鑑定して来た人とその取り巻きの様な人達がいた。
軽く会釈をして通り過ぎようとしたら声をかけられた
「スライムごときでわざわざ従魔棟に来るなんて図々しいな」
なんとなく嫌味を言いたい様だがいちいち反応するのも面倒なので聞こえないフリをして横を通りすぎた。
「ちょっ」
まだ何か言いたそうだがとっとと建物の中に逃げ込んだ。
多分、新年の夜会で顔を見た様な気もするがちゃんとは覚えていない。でも貴族に間違いはないだろう。そういえば寮長も見かけた様な気がする。
ぼんやり考えながら部屋に帰り、週末の事を考える。
「あー、ハルトに会うのが面倒くさい」
本心ダダ漏れでひとりぼやきつつ明日の準備をした。

それからは特に何もなく週末を迎えることになった。
朝食を済まし、レイラ、リリアと一緒に屋敷に向かう。
到着すると会議室に案内されたので大人しくついていく。
部屋に入ると数名が先に到着していた。
三人で固まって座るとレイラがキョロキョロしている。
「領主様のお屋敷だけあってすごく広いね。2人は入学前にきた事あるのよね。」
レイラのテンションが高い。リリアと苦笑いしつつ相槌を打つと扉の外が騒がしい。其方に顔を向けるとハルトほか数名が入室してきた。
此方に気が付いて近づいてくる。
「お前、あの時の失礼なガキじゃないか。此処で何してる。部外者が来て良いところではないぞ。さっさと出ていけ」
失礼なのはお前だ。と言いかけて我慢した。叔父が近づいて来ている気配があったので黙ってハルトを睨んでいると扉が開いた。
「チッ」
舌打ちされた。コイツ、嫌いだやっぱり
「そこ何かあったか。ないなら席につきなさい」
叔父に促されたので大人しく座る。
ハルトも席についた。
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