領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。

さっちさん

文字の大きさ
48 / 63
2章

48.

「えーっとですね、先ずその前にワグリア先生は近衛騎士団ですよね。以前お会いしてますよ。覚えてませんか」
「なんで、それを。何処であった?」
「はい、陛下との謁見の際にお顔をお見かけしましたが」

しばらく考え込むワグリア先生。
「分からん。教えてくれ」
「先日Aランクパーティへの昇級として呼ばれてた時に。」

ここまで話すと3人が顔を見合わせた
「はい、改めてご挨拶させてください。Aランクパーティ【紫】のミーナです。あまり騒がれるのは好きじゃないのでよろしくお願いしますね」
「「成る程」」
ワグリア先生以外は納得言ったようだ
当の本人は難しい顔をして考え混んでいる
「ん、ミーナ?もしかしてお、」
要らんことまで思い出した様なので黙れと睨みつけた
「だから騒がれるのは嫌だと言いましたけど。それ、今口にしようとした事口外禁止令出てたよ。告げ口しようか。」
「わ、すまん。つい」
ガバッと頭を下げるので今回は見逃しておいた。
「ご理解いただけましたか」
「事情はわかった。今日来てない者にも伝えておくよ。今度の郊外演習は参加するのかい」
「はい、指名依頼が入ってるのでそのつもりです」
「そうか。私達も引率で参加する予定なのでよろしくお願いしますね」
その後、少し話をして退室した。

余談だが、実はワグリア先生は近衛副団長だ。ちょっと発言が軽率だったので内密に陛下に報告。後程呼び出されてコッテリ絞られたとか。


明日は午前中に薬師の授業だ。午後は授業がないので部屋でゆっくりしてよう。選び方が良かったか週中に1日休みがある。因みに1週間は月の日、火の日、水の日、土の日、風の日、太陽の日、精霊の日の七日間、五週間で一ヶ月、10ヶ月で一年だ。
で、水の日が授業がないのでソロで依頼を受けようかと思う。明日夕方にでも拠点に顔を出してみよう。
翌日、薬師の授業である。今日は初日という事である程度の授業の進め方の説明だった。毎回課題が出される様で次までに準備しなくてはいけない。街に買いに行ったり自分で採取に行ったりとお金と時間が必要になる。薬師については初級、中級、上級と順調に取得しても一年半はかかる。これだけは誰かに弟子入りするか学園で取得するしか手立てが無いので仕方がない。ジョブセットしておくと熟練度の上がりが早いので殆どの人が冒険者登録し、ジョブが現れたらセットしているようだ。
ジョブが現れない人は薬師にはなれないので初級で諦めていくとか。
中々のレア職の為、カンストするといいところに就職出来るとか。私には関係の無い話だが。
その後錬金術師を目指すとなるとカンストまでは同じ様に一年半掛かる。此方は上級ジョブのなかでレアに含まれるので在学中に極める人はかなり少ないとか。
とりあえず道のりは長そうだ。
そんなこんなで本日の授業は終了。来週までの課題は街でも購入できる薬草を集めてくる事。集めたら傷まない様に保管出来る箱の置いてある部屋を教えてもらい解散した。
部屋に帰って着替える。収納からお昼ご飯を出さしてサッサとすませ、のんびり街に繰り出す事にした。
職員室で担任に明日の夕方まで戻らない旨を伝えて出掛ける。

街をぶらぶらしながら今日は拠点に行く事にした。
「ただいま」
中に人の気配があるので玄関で声をあげると二階からアルトが顔を覗かす
「おかえり。あれ、授業は良いのか」

応接室でお茶を飲みながら入学からの事を話す。
「明日が休みなら今からちょっと付き合えるか。実家にほら、入学までに連れて行く予定がさ、、、」
そういえばそうだった。
「大丈夫。明日も近場まで薬草の採取に行くだけだし、急に行ったりして迷惑かけないかな」
「問題ないな。たまたま今日は親父に呼ばれてたから早目に帰ってくるはずだしむしろ都合が良いかも」
どうやらわたしは、盾にされるようだ。

夕食の時間に合わせてアルトの実家にむかった。
「こんばんは。ベル父様、ユリ母様」
「あらあら、ミーナちゃん、よく来てくれたわ」
バァと華やかな笑顔でユリ母様が出迎えてくれる。
「学園はどうだい」
此方も満面の笑みだ。
「二人とも、こんな何処で立ち話もどうかと思うが、移動しないか」
アルトが長くなりそうだと先に手を打ってくれた。
そのまま4人で食堂に向かい、夕食をいただきながら学園の事を報告した。

食後、応接室にてお茶を頂く。男二人はワインを片手に今日の元々の用件を話している様だ。
どうやら今回の学園の遠征にナタリア領の初級ダンジョンを使用するらしく、偵察隊からの報告をアルトに伝えているみたいだ。
特に問題もないとの事で安心した。
「ねぇ、アルト、私薬師のままで護衛依頼行っても良いかな。下手にジョブチェンジしたらまわりが鬱陶しいし」
「別に問題ないだろう。一応連携は確認したいから明日の採取は俺も付いて行く。それで大丈夫だろう」

それから4人で楽しくおしゃべり。そこそこの時間になったので拠点に帰った。

翌日、とりあえずギルドにより、ついでにできそうな依頼をうける
二人でサクッと森に行き、私の課題用の薬草を優先で揃えた。
その後は適当に採取をしながら依頼の討伐をすすめる。アルトとあれこれ連携についで確認しつつ進んだ。
少し早めに王都に戻りギルドに寄ったあと、寮へと帰宅した。
感想 15

あなたにおすすめの小説

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

心が折れた日に神の声を聞く

木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。 どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。 何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。 絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。 没ネタ供養、第二弾の短編です。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの
ファンタジー
 15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。 加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。 また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。 長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。 リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

繰り返しのその先は

みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、 私は悪女と呼ばれるようになった。 私が声を上げると、彼女は涙を流す。 そのたびに私の居場所はなくなっていく。 そして、とうとう命を落とした。 そう、死んでしまったはずだった。 なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。 婚約が決まったあの日の朝に。

捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~

伽羅
ファンタジー
 物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。

逆行転生、一度目の人生で婚姻を誓い合った王子は私を陥れた双子の妹を選んだので、二度目は最初から妹へ王子を譲りたいと思います。

みゅー
恋愛
アリエルは幼い頃に婚姻の約束をした王太子殿下に舞踏会で会えることを誰よりも待ち望んでいた。 ところが久しぶりに会った王太子殿下はなぜかアリエルを邪険に扱った挙げ句、双子の妹であるアラベルを選んだのだった。 失意のうちに過ごしているアリエルをさらに災難が襲う。思いもよらぬ人物に陥れられ国宝である『ティアドロップ・オブ・ザ・ムーン』の窃盗の罪を着せられアリエルは疑いを晴らすことができずに処刑されてしまうのだった。 ところが、気がつけば自分の部屋のベッドの上にいた。 こうして逆行転生したアリエルは、自身の処刑回避のため王太子殿下との婚約を避けることに決めたのだが、なぜか王太子殿下はアリエルに関心をよせ……。 二人が一度は失った信頼を取り戻し、心を近づけてゆく恋愛ストーリー。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革

うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。 優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。 家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。 主人公は、魔法・知識チートは持っていません。 加筆修正しました。 お手に取って頂けたら嬉しいです。

醜いと虐げられていた私を本当の家族が迎えに来ました

マチバリ
恋愛
家族とひとりだけ姿が違うことで醜いと虐げられていた女の子が本当の家族に見つけてもらう物語