53 / 63
2章
53.
今日は園芸と騎士の授業だ。
ひたすら土いじりをしているとライムが腕輪から出てきた。
『アルジ、ココウエル』
可愛らしい子供の声。
「ん?」
『アルジ、コレ』
『ライム、お話できる様になったんだ。その種使うんだね』
どうやら念話を覚えたらしい。触手に種を抱え?此方に差し出すので受け取った。
何の種かよくわからないが折角なので植えてみる。
するとライムが種を植えたスペースにびろーんと伸びた。
暫く見学していると元に戻ってなんとなく満足そうだ。
『エイヨウタクサン』
どうやら今の作業で肥料が与えられた様だ。
「ミーナさん、グリーンスライム持ちだったのね。今の動きは成長促進の肥料よ。来週楽しみですね」
先生が教えてくれた。
中々便利だ。先週植えた所にも水をまく。
園芸の授業が終了したので食堂に移動した。
「リリア、レイラお待たせ」
今日は3人でお昼を食べる。
各々授業の事やクラスの事、大いに盛り上がった。ふと、呼ぶ声がしたのでそちらを向く。ヤンザンがいた。
「すいません。ちょっと、、、」
どうやら何かあったみたいだ。2人に席を立つ旨伝えてヤンザンと移動する
適当なところで話を聞く事にした。
「すいません。お食事中に」
ヤンザンによるとハルトの行動がエスカレートしてるとか。なんでもアズベリーの子供を自分の従事にする為無理矢理引き込んでいるとか。それも身分をかざして。
「面倒な奴」
ヤンザンのところにも来たらしいがゴンドラに確認すると言えば文句を言いながらもとりあえず引き下がったとか。
私は仕方が無いのでヤンザンを連れて先ずは担任を訪ねた。
事情を説明し、2人で屋敷に向かう旨伝えて学園を後にする。
私の行動を見越して家の馬車を呼んでくれていたのでそれに乗り込み屋敷ではなく叔父のいるギルドに向かった。
カウンターでギルマスの面会をお願いするがどうやら新人らしく、子供と侮ってまともに話を聞いてくれない。
面倒なので無視して執務室に向かうと受付の新人に止められた。
「勝手にウロウロするな」
大声で怒られた。腹が立つので言い返そうとすると後から声がする。
「ミーナ、こんな時間にどうした?」
アルトが現れた。
「ギルマスの面会を断られたし強行突破しようかと思ってたらコイツに怒鳴られた」
「あ、アルト様。こんにちは。すいません不躾な子供で。直ぐに追い出しますので」
私の腕を掴もうとするのでヒラリとかわす。
「お前、新人か、ミーナの事を言っているのか。子供とは」
「はい、急にギルドマスターに面会をといいますが忙しいお方ですので子供の相手などとても。言い聞かないので追い出すところでした」
「そのまま、ギルマスに伝えてこい。この子はミーナというから。わかったらさっさと聞いてこい」
新人は訳も分からずとりあえず執務室へ向かった。
受付前で待っていると青白い顔で先程の新人が戻ってきた。
「ご案内します」
恐らく怒られたのだろう。
大人しく後をついていく。何故かアルトも。
「し、失礼いたします。お連れいたしました」
「忙しいときにすいません。急ぎの用が」
私の方を見た叔父はヤンザンがいるのに一瞬びっくりした様だが直ぐに取り繕った。
「お前が追い出そうとしたミーナはアルトのパーティメンバーだ。見た目で仕事する奴はギルドでは勤まらん。」
新人が更に蒼くなった。
その後、叔父に言われて出て行く。
私達はとりあえず腰を下ろし、学園での出来事を伝えた。
「面倒くさい奴だ。明日、見習い達には通達する。他の子達はとりあえずそのままにして、早いとこ片付けるか。」
方向性は決まったのであとは叔父に任せる。
一度学園に戻りファストと合流。
拠点に向かいながらハルトの事を伝える。気をつけますと言ってくれた。
到着したので中にいるであろうアルトを呼ぶ。
「初めまして、ファストと言います。どうぞよろしくお願いします」
「リーダーのアルトだ。よろしく」
とりあえずリビングで一息入れながら今回の護衛の訓練について話をする。
明日は先ず初めにお互いの実力を見てもらう事になった。今はサントスとロトで依頼に行っているらしく明日は3人で行動するとの事。一番近場のダンジョンにいき、実施での指導をすることになった。
「まぁ、ミーナの護衛は骨が折れる作業だが頑張って」
ちょっと言い回しが気になるがよしとしよう。
ある程度打ち合わせが終わったので明日に備えて就寝した。
翌日、一泊の予定でダンジョンに向かう。
到着後、ファストが5階までは攻略していたので6階からスタートする事にした。
3人でアレコレ相談しながら進む。
アルトから護衛の仕方を教わるファストは真剣だ。
私の場合は護衛してもらうと言うよりは連携が取れる様にする方がしっくりくる様な感じに教えられている。
特に危険もなくダンジョン攻略は10階のボスで終了となった。
王都にかえりギルドにて叔父に報告する。ついでにハルトの件について報告を受けた。
どうやら自分より上の学年には声をかけていない様でなんとも中途半端な事になっているみたいだ。
呆れながらも学園にかえる事にした。
ひたすら土いじりをしているとライムが腕輪から出てきた。
『アルジ、ココウエル』
可愛らしい子供の声。
「ん?」
『アルジ、コレ』
『ライム、お話できる様になったんだ。その種使うんだね』
どうやら念話を覚えたらしい。触手に種を抱え?此方に差し出すので受け取った。
何の種かよくわからないが折角なので植えてみる。
するとライムが種を植えたスペースにびろーんと伸びた。
暫く見学していると元に戻ってなんとなく満足そうだ。
『エイヨウタクサン』
どうやら今の作業で肥料が与えられた様だ。
「ミーナさん、グリーンスライム持ちだったのね。今の動きは成長促進の肥料よ。来週楽しみですね」
先生が教えてくれた。
中々便利だ。先週植えた所にも水をまく。
園芸の授業が終了したので食堂に移動した。
「リリア、レイラお待たせ」
今日は3人でお昼を食べる。
各々授業の事やクラスの事、大いに盛り上がった。ふと、呼ぶ声がしたのでそちらを向く。ヤンザンがいた。
「すいません。ちょっと、、、」
どうやら何かあったみたいだ。2人に席を立つ旨伝えてヤンザンと移動する
適当なところで話を聞く事にした。
「すいません。お食事中に」
ヤンザンによるとハルトの行動がエスカレートしてるとか。なんでもアズベリーの子供を自分の従事にする為無理矢理引き込んでいるとか。それも身分をかざして。
「面倒な奴」
ヤンザンのところにも来たらしいがゴンドラに確認すると言えば文句を言いながらもとりあえず引き下がったとか。
私は仕方が無いのでヤンザンを連れて先ずは担任を訪ねた。
事情を説明し、2人で屋敷に向かう旨伝えて学園を後にする。
私の行動を見越して家の馬車を呼んでくれていたのでそれに乗り込み屋敷ではなく叔父のいるギルドに向かった。
カウンターでギルマスの面会をお願いするがどうやら新人らしく、子供と侮ってまともに話を聞いてくれない。
面倒なので無視して執務室に向かうと受付の新人に止められた。
「勝手にウロウロするな」
大声で怒られた。腹が立つので言い返そうとすると後から声がする。
「ミーナ、こんな時間にどうした?」
アルトが現れた。
「ギルマスの面会を断られたし強行突破しようかと思ってたらコイツに怒鳴られた」
「あ、アルト様。こんにちは。すいません不躾な子供で。直ぐに追い出しますので」
私の腕を掴もうとするのでヒラリとかわす。
「お前、新人か、ミーナの事を言っているのか。子供とは」
「はい、急にギルドマスターに面会をといいますが忙しいお方ですので子供の相手などとても。言い聞かないので追い出すところでした」
「そのまま、ギルマスに伝えてこい。この子はミーナというから。わかったらさっさと聞いてこい」
新人は訳も分からずとりあえず執務室へ向かった。
受付前で待っていると青白い顔で先程の新人が戻ってきた。
「ご案内します」
恐らく怒られたのだろう。
大人しく後をついていく。何故かアルトも。
「し、失礼いたします。お連れいたしました」
「忙しいときにすいません。急ぎの用が」
私の方を見た叔父はヤンザンがいるのに一瞬びっくりした様だが直ぐに取り繕った。
「お前が追い出そうとしたミーナはアルトのパーティメンバーだ。見た目で仕事する奴はギルドでは勤まらん。」
新人が更に蒼くなった。
その後、叔父に言われて出て行く。
私達はとりあえず腰を下ろし、学園での出来事を伝えた。
「面倒くさい奴だ。明日、見習い達には通達する。他の子達はとりあえずそのままにして、早いとこ片付けるか。」
方向性は決まったのであとは叔父に任せる。
一度学園に戻りファストと合流。
拠点に向かいながらハルトの事を伝える。気をつけますと言ってくれた。
到着したので中にいるであろうアルトを呼ぶ。
「初めまして、ファストと言います。どうぞよろしくお願いします」
「リーダーのアルトだ。よろしく」
とりあえずリビングで一息入れながら今回の護衛の訓練について話をする。
明日は先ず初めにお互いの実力を見てもらう事になった。今はサントスとロトで依頼に行っているらしく明日は3人で行動するとの事。一番近場のダンジョンにいき、実施での指導をすることになった。
「まぁ、ミーナの護衛は骨が折れる作業だが頑張って」
ちょっと言い回しが気になるがよしとしよう。
ある程度打ち合わせが終わったので明日に備えて就寝した。
翌日、一泊の予定でダンジョンに向かう。
到着後、ファストが5階までは攻略していたので6階からスタートする事にした。
3人でアレコレ相談しながら進む。
アルトから護衛の仕方を教わるファストは真剣だ。
私の場合は護衛してもらうと言うよりは連携が取れる様にする方がしっくりくる様な感じに教えられている。
特に危険もなくダンジョン攻略は10階のボスで終了となった。
王都にかえりギルドにて叔父に報告する。ついでにハルトの件について報告を受けた。
どうやら自分より上の学年には声をかけていない様でなんとも中途半端な事になっているみたいだ。
呆れながらも学園にかえる事にした。
あなたにおすすめの小説
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
逆行転生、一度目の人生で婚姻を誓い合った王子は私を陥れた双子の妹を選んだので、二度目は最初から妹へ王子を譲りたいと思います。
みゅー
恋愛
アリエルは幼い頃に婚姻の約束をした王太子殿下に舞踏会で会えることを誰よりも待ち望んでいた。
ところが久しぶりに会った王太子殿下はなぜかアリエルを邪険に扱った挙げ句、双子の妹であるアラベルを選んだのだった。
失意のうちに過ごしているアリエルをさらに災難が襲う。思いもよらぬ人物に陥れられ国宝である『ティアドロップ・オブ・ザ・ムーン』の窃盗の罪を着せられアリエルは疑いを晴らすことができずに処刑されてしまうのだった。
ところが、気がつけば自分の部屋のベッドの上にいた。
こうして逆行転生したアリエルは、自身の処刑回避のため王太子殿下との婚約を避けることに決めたのだが、なぜか王太子殿下はアリエルに関心をよせ……。
二人が一度は失った信頼を取り戻し、心を近づけてゆく恋愛ストーリー。