53 / 207
ダンジョン攻略 第一領
53.
しおりを挟む
この国には全部で17のダンジョンがある。私は妖精の石を集める為にダンジョンの攻略をする事にした。
アイザックと相談して王都を中心に第一領から回る事にした。
おじいちゃんが王都のルーズベルト邸を好きに使ったら良いとわざわざ王都の屋敷にまで連絡してくれてる。
折角なので拠点として使うことにした。
先ずは王都を目指して旅をすすめる。
「アイザック、ルーズベルト邸の場所はわかるの?」
「公爵様から大体の場所は聞いてあるから大丈夫だ。王都に着いたら先ずは青のギルドからだな。こないだのポーションの件が片付いていないだろ」
「そう言えばそうだね」
とりあえず王都までは3日かかるのでのんびり進む事にした。
森の中、薬草の採取を中心に進む。ガルとファルは適当なサイズで先行し快適に走りまわっている様だ。
2晩の野営を挟んで3日目の昼前、王都の入口が見えてきた。
並んで門を通過する。そんなに日は経ってないのにすごく久しぶりの様に感じた。
そこからはアイザックについて行ってルーズベルト邸に向かった。
貴族街の中腹辺りで「多分ここかな」とアイザックも半信半疑ながらに門番にたずねる。
「お待ちしておりました。ククル様、アイザック様。どうぞお入り下さい」
どうやらここで正解の様で中に通された。レンガ作りの落ち着いた雰囲気の建物だ。
中から使用人らしき男性があらわれる。
「ようこそおいで下さいました。ククル様、アイザック様。私この屋敷の執事でノスタジアと申します。どうぞ中にお入り下さい」
「ありがとうございます。アイザックと申します。お世話になります」
「こんにちは。ククルです」
話しながら屋敷に入る。
応接室に通されてお茶を頂くことになった。
「改めまして、長旅お疲れ様でした。旦那様よりお話はお伺いしております。」
そこからノスタジアの話によると屋敷を好きな様に使っても良いのだが二人とも気遣うだろうと少し離れたところにあるルーズベルト公爵本人の持家をどうやら私にくれる事になっているらしい。2、3日で生活できる様に整うから後はそちらに移ってもここに居ても良いとのだ。
ノスタジアは事情を全て把握している様で家の準備が整ったら案内しますと言ってくれた。
家を貰うなんてと恐縮したがそんなことを聞き入れて貰える訳でもなく鍵を後日受け取ることになった。
部屋はアイザックと一緒にしてもらい食事まではゆっくりする事にした。
夕食時、使用人が呼びに来たので食堂に向かう。
豪華な食事にはしゃぎながらもお腹いっぱい食べた。
お風呂を済ませて部屋で寛いでいるとアイザックが部屋に戻ってきた。
「ククル、家の場所は大体聞いてきた。明日一度確認しにいこうか。」
「そうする。他に何かあった?」
「なんでも公爵が使用人も複数連れて行く様に手配されていた様で断るのが大変だったよ」
「そうなんだ。先がおもいやられるね。全部断れたの?」
「一応、最終は見てから返事することにはなったけどな」
そんな話をしながら今日の調合を済ませる。
「おじいちゃんにこれ以上何か与えようとしない様に手紙かいとくよ。」
翌日、おじいちゃんから貰った家を見に行く。
「ここみたいだな」
「そうなの?誰かいるよ?」
「なんでも長いこと使ってなかったとかで痛んでないか職人に確認させてるらしいぞ」
シックな家で大き過ぎないから良さそうだ。
「ここなら気兼ねなく使えそうだね。折角だしありがたく使わせてもらうよ」
「使用人はどうする?」
「毎日家にいる訳ではないからいらないかな。たまに掃除に来てくれるくらいで良いや。」
「そうか、留守も多いし警備だけお願いしとくか」
結局、泥棒避けはお願いする事にした。元々、警備にあたってた人が居る様なので引き続きお願いする事になった。
その後マーサスのところに行き青のギルドの事を確認する。
あれからちゃんとポーションを返しに来たらしくそれを一旦受け取った。
「しばらく王都にいるのか」
「そのつもりだ。暫くと言うか拠点を王都にしたからちょくちょく滞在してると思うぞ」
マーサスに家の場所を教える。
「そんなとこにワグリアナの屋敷なんてあったか?」
そこで私の事情を説明した。
「はぁ、相変わらず飽きないなお前は。それなら大体場所が解るし近々お邪魔するか」
マーサスと別れて屋敷に戻る。
数日ゆっくりして家に移動が完了したら旅の予定を立てるつもりだ。
2日後、家の準備が出来たとの事で屋敷を出た。使用人達がいつでも来てくださいねと笑顔で見送ってくれる。
家に到着し、中に入ろうとすると見た事のある女性が入口に立っていた。
「ククル様、アイザック様おかえりなさいませ。」
「あー、ハナ!なんでこんなとこにいるの?」
「親父に頼んでハナを此方に来て貰える様にしたんだ。知らない人だとククルが気疲れするだろう。だからって誰も居ないのは少々都合が悪いからな」
こうしてお世話役としてハナが滞在してくれることになったのだ。
アイザックと相談して王都を中心に第一領から回る事にした。
おじいちゃんが王都のルーズベルト邸を好きに使ったら良いとわざわざ王都の屋敷にまで連絡してくれてる。
折角なので拠点として使うことにした。
先ずは王都を目指して旅をすすめる。
「アイザック、ルーズベルト邸の場所はわかるの?」
「公爵様から大体の場所は聞いてあるから大丈夫だ。王都に着いたら先ずは青のギルドからだな。こないだのポーションの件が片付いていないだろ」
「そう言えばそうだね」
とりあえず王都までは3日かかるのでのんびり進む事にした。
森の中、薬草の採取を中心に進む。ガルとファルは適当なサイズで先行し快適に走りまわっている様だ。
2晩の野営を挟んで3日目の昼前、王都の入口が見えてきた。
並んで門を通過する。そんなに日は経ってないのにすごく久しぶりの様に感じた。
そこからはアイザックについて行ってルーズベルト邸に向かった。
貴族街の中腹辺りで「多分ここかな」とアイザックも半信半疑ながらに門番にたずねる。
「お待ちしておりました。ククル様、アイザック様。どうぞお入り下さい」
どうやらここで正解の様で中に通された。レンガ作りの落ち着いた雰囲気の建物だ。
中から使用人らしき男性があらわれる。
「ようこそおいで下さいました。ククル様、アイザック様。私この屋敷の執事でノスタジアと申します。どうぞ中にお入り下さい」
「ありがとうございます。アイザックと申します。お世話になります」
「こんにちは。ククルです」
話しながら屋敷に入る。
応接室に通されてお茶を頂くことになった。
「改めまして、長旅お疲れ様でした。旦那様よりお話はお伺いしております。」
そこからノスタジアの話によると屋敷を好きな様に使っても良いのだが二人とも気遣うだろうと少し離れたところにあるルーズベルト公爵本人の持家をどうやら私にくれる事になっているらしい。2、3日で生活できる様に整うから後はそちらに移ってもここに居ても良いとのだ。
ノスタジアは事情を全て把握している様で家の準備が整ったら案内しますと言ってくれた。
家を貰うなんてと恐縮したがそんなことを聞き入れて貰える訳でもなく鍵を後日受け取ることになった。
部屋はアイザックと一緒にしてもらい食事まではゆっくりする事にした。
夕食時、使用人が呼びに来たので食堂に向かう。
豪華な食事にはしゃぎながらもお腹いっぱい食べた。
お風呂を済ませて部屋で寛いでいるとアイザックが部屋に戻ってきた。
「ククル、家の場所は大体聞いてきた。明日一度確認しにいこうか。」
「そうする。他に何かあった?」
「なんでも公爵が使用人も複数連れて行く様に手配されていた様で断るのが大変だったよ」
「そうなんだ。先がおもいやられるね。全部断れたの?」
「一応、最終は見てから返事することにはなったけどな」
そんな話をしながら今日の調合を済ませる。
「おじいちゃんにこれ以上何か与えようとしない様に手紙かいとくよ。」
翌日、おじいちゃんから貰った家を見に行く。
「ここみたいだな」
「そうなの?誰かいるよ?」
「なんでも長いこと使ってなかったとかで痛んでないか職人に確認させてるらしいぞ」
シックな家で大き過ぎないから良さそうだ。
「ここなら気兼ねなく使えそうだね。折角だしありがたく使わせてもらうよ」
「使用人はどうする?」
「毎日家にいる訳ではないからいらないかな。たまに掃除に来てくれるくらいで良いや。」
「そうか、留守も多いし警備だけお願いしとくか」
結局、泥棒避けはお願いする事にした。元々、警備にあたってた人が居る様なので引き続きお願いする事になった。
その後マーサスのところに行き青のギルドの事を確認する。
あれからちゃんとポーションを返しに来たらしくそれを一旦受け取った。
「しばらく王都にいるのか」
「そのつもりだ。暫くと言うか拠点を王都にしたからちょくちょく滞在してると思うぞ」
マーサスに家の場所を教える。
「そんなとこにワグリアナの屋敷なんてあったか?」
そこで私の事情を説明した。
「はぁ、相変わらず飽きないなお前は。それなら大体場所が解るし近々お邪魔するか」
マーサスと別れて屋敷に戻る。
数日ゆっくりして家に移動が完了したら旅の予定を立てるつもりだ。
2日後、家の準備が出来たとの事で屋敷を出た。使用人達がいつでも来てくださいねと笑顔で見送ってくれる。
家に到着し、中に入ろうとすると見た事のある女性が入口に立っていた。
「ククル様、アイザック様おかえりなさいませ。」
「あー、ハナ!なんでこんなとこにいるの?」
「親父に頼んでハナを此方に来て貰える様にしたんだ。知らない人だとククルが気疲れするだろう。だからって誰も居ないのは少々都合が悪いからな」
こうしてお世話役としてハナが滞在してくれることになったのだ。
493
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~
あかる
ファンタジー
私、異世界から転生してきたみたい?
とある田舎町にダンジョンが出来、そこに入った美優は、かつて魔法学校で教師をしていた自分を思い出した。
犬と猫、それと鶏のペットと一緒にダンジョンと、世界の謎に挑みます!
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる