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街に戻ってから兎にも角にも棚作りに没頭した。
今持ってる棚の倍くらいは容量が欲しいので作業場目一杯に広げて作る。
今まで使っていた棚は手を加えて店先の商品置き場にする予定だ。
保管の魔法陣を外して店先に移動しようと一旦収納に片付ける。
後で取り出そう。
とりあえず、新しい棚をせっせと組み立ていく。
魔法を駆使して半日後、漸く仕上がった。
先程外した保管の魔法陣を設置したら完成だと棚の裏側に回り、作業をする。
「さて、魔法陣を起動しますか」
魔力を流して仕上がりのチェックをしていると、入口のベルがなった。
仕方がないのでそちらの対応に向かう。
「お嬢、俺だ。ダンだ。」
「はいはい、今開けます」
扉を開けると荷物を持ったダンさんが立っていた。
「あれ?どしたの?」
「おう、こないだの奴が丁度街に着いた見たいでな。まあまあな大荷物だったから手伝いで運んできたのさ」
「そうなの?ありがとう。で本人は?」
「先にギルドで売却終わらせてから来るってさ」
とりあえず中に入ってもらい、作業場に荷物を下ろしてもらう。
作業中の棚を見つけ、手ぶらになったところでそちらに寄って行った。
「こないだのやつだな。もう出来たのか?」
「さっき仕上がったところ。今、魔法陣の動作確認中」
言いながら棚を見てみるとちょっと魔法の範囲が狭い様だ。
「あー、やっぱりダメか。めんどくさいなぁ」
棚が大きくなったから魔法陣の威力が足りないのではと思ったが案の定、足りてない。
魔法陣の描き直しは然程時間は掛からないけど、書き上げる魔法ペンかない。
基本的に魔法陣は見本さえあれば誰でもかける物だ。
しかし、魔法ペンは作り方が特殊で専門店でしか取り扱いが出来ない事になっている。
ペンのランクによって魔法陣の質が変わる様な仕組みで魔力を流しながら使うのだが消耗品で値段も高めだ。
この街には取り扱い店舗が無いので買い求めに領都まで行かなくてはならない。
「あー、やっぱり無理か」
ブツブツ独り言を罵っているとまた、ベルが鳴ったので対応に向かった。
扉を開けるとアッシュさんが立っていた。
「こんにちは、早速お邪魔するよ」
「わざわざありがとうございます。中にどうぞ」
店に招き入れ、とりあえず作業場に案内した。
ついでにコレ以上誰か来てもややこしいので看板をcloseにした。
「あ、ダンさん、荷物ありがとうございます」
「おうよ。気にするな。で、お嬢どう言う事だ?」
「ああ、棚の魔法陣が力不足で思った様になってないの。で、魔法ペンがなくて嘆いてるだけ」
「なるほどな」
「とりあえず使えない事はないからアッシュさんの依頼は大丈夫よ」
「そうですか。じゃあ早速お願いします」
そこからどの魔道具をどうするのか聞き取り、見積書を作成していく。
修理に必要そうな素材は足りるので納期を決めて説明した。
持ち込みのあった魔道具、全ての作業が終了するのに約5日程かかる。
その間、アッシュさんは村に戻らず街に滞在し、買い付けを行うそうだ。
「数ヶ月に一度は街まで出てきていつも買い付けしてるので5日くらいなら大丈夫ですよ。引き取れる様になったら宿に連絡して貰えたら伺います」
そう言い残して帰っていった。
「で、お嬢ペンはどうするんだ?」
「アッシュさんの仕事が終わったら領都まで買いに行くしか無いかな」
「だな。じゃあまた着いていくか?」
「うーむ、1人で問題無いけど」
「よし、出発は7日目くらいな」
結局、2人で行く事になったのだった。
今持ってる棚の倍くらいは容量が欲しいので作業場目一杯に広げて作る。
今まで使っていた棚は手を加えて店先の商品置き場にする予定だ。
保管の魔法陣を外して店先に移動しようと一旦収納に片付ける。
後で取り出そう。
とりあえず、新しい棚をせっせと組み立ていく。
魔法を駆使して半日後、漸く仕上がった。
先程外した保管の魔法陣を設置したら完成だと棚の裏側に回り、作業をする。
「さて、魔法陣を起動しますか」
魔力を流して仕上がりのチェックをしていると、入口のベルがなった。
仕方がないのでそちらの対応に向かう。
「お嬢、俺だ。ダンだ。」
「はいはい、今開けます」
扉を開けると荷物を持ったダンさんが立っていた。
「あれ?どしたの?」
「おう、こないだの奴が丁度街に着いた見たいでな。まあまあな大荷物だったから手伝いで運んできたのさ」
「そうなの?ありがとう。で本人は?」
「先にギルドで売却終わらせてから来るってさ」
とりあえず中に入ってもらい、作業場に荷物を下ろしてもらう。
作業中の棚を見つけ、手ぶらになったところでそちらに寄って行った。
「こないだのやつだな。もう出来たのか?」
「さっき仕上がったところ。今、魔法陣の動作確認中」
言いながら棚を見てみるとちょっと魔法の範囲が狭い様だ。
「あー、やっぱりダメか。めんどくさいなぁ」
棚が大きくなったから魔法陣の威力が足りないのではと思ったが案の定、足りてない。
魔法陣の描き直しは然程時間は掛からないけど、書き上げる魔法ペンかない。
基本的に魔法陣は見本さえあれば誰でもかける物だ。
しかし、魔法ペンは作り方が特殊で専門店でしか取り扱いが出来ない事になっている。
ペンのランクによって魔法陣の質が変わる様な仕組みで魔力を流しながら使うのだが消耗品で値段も高めだ。
この街には取り扱い店舗が無いので買い求めに領都まで行かなくてはならない。
「あー、やっぱり無理か」
ブツブツ独り言を罵っているとまた、ベルが鳴ったので対応に向かった。
扉を開けるとアッシュさんが立っていた。
「こんにちは、早速お邪魔するよ」
「わざわざありがとうございます。中にどうぞ」
店に招き入れ、とりあえず作業場に案内した。
ついでにコレ以上誰か来てもややこしいので看板をcloseにした。
「あ、ダンさん、荷物ありがとうございます」
「おうよ。気にするな。で、お嬢どう言う事だ?」
「ああ、棚の魔法陣が力不足で思った様になってないの。で、魔法ペンがなくて嘆いてるだけ」
「なるほどな」
「とりあえず使えない事はないからアッシュさんの依頼は大丈夫よ」
「そうですか。じゃあ早速お願いします」
そこからどの魔道具をどうするのか聞き取り、見積書を作成していく。
修理に必要そうな素材は足りるので納期を決めて説明した。
持ち込みのあった魔道具、全ての作業が終了するのに約5日程かかる。
その間、アッシュさんは村に戻らず街に滞在し、買い付けを行うそうだ。
「数ヶ月に一度は街まで出てきていつも買い付けしてるので5日くらいなら大丈夫ですよ。引き取れる様になったら宿に連絡して貰えたら伺います」
そう言い残して帰っていった。
「で、お嬢ペンはどうするんだ?」
「アッシュさんの仕事が終わったら領都まで買いに行くしか無いかな」
「だな。じゃあまた着いていくか?」
「うーむ、1人で問題無いけど」
「よし、出発は7日目くらいな」
結局、2人で行く事になったのだった。
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