6 / 30
6
お姉様の婚約も決まり、次は私の番になった。
「レイモンドから、レオンかエドワードを婚約者にどうかと言ってきている。
シンシアは、誰か気になる人は居るのか?
ワイス家以外でも縁談が来ているから、他の家の令息との婚約を考えても良いが…」
「私は好きな人は居ませんので、伯爵家の為になる方と婚約が出来れば思います。」
「家の事は気にしないで良いから、ゆっくり考えてみてはどうだ?
急がなくても良いからなっ!」
「分かりました。ありがとうございます、お父様」
***
ワイス侯爵との食事会が有り、食べ終えて紅茶を飲んでいると
「シンシア 話が有るのだけれど、ちょっと良いかな?」
「どうしたの?エド兄様。話って何?」
「あのさぁー兄じゃなくて、1人の男として見て欲しいと言ったら、シンシアは困る?」
「えっ?」
「俺と付き合って欲しい。無理かな?」
「エド兄様は、お姉様が好きなんだよね?
お姉様がサイード王子と婚約したから、私なの?
そんなの酷いよ!!」
「ちょっと待って!アリシアの事を好きだった事は有るけれど もう4年も前の事だよ。
今は何とも思ってないし、あの頃だって、俺はシンシアが好きだったのに、アリシアからシンシアはレオンの事が好きだと聞いて…。ショックで悲しんでいたらアリシアが慰めてくれて、好きだと告白されたんだ…」
「うそ…私はエド兄様が好きだったから、お姉様が協力してくれるという言葉を信じて…」
「そうなの!?じゃあ俺達、両想いだったんじゃん!もう俺を好きじゃない?嫌いになっちゃった?」
「嫌いじゃあないけれど…」
「じゃあお試しで良いから付き合ってみない?
3ヶ月付き合って駄目なら諦めるから!!」
「・・・」
「シンシアお願い!」
「・・・分かった」
「やったー!!シンシア大切にするからね!
よろしくね♪」
「あぁあーレオンお兄様がノロノロしているからエドワードお兄様に先を越されちゃったじゃん!」
「・・・シンシアがエドワードと付き合うと決めたんだからしょうがない…」
「僕は、エドワードお兄様よりレオンお兄様と一緒になった方がシンシアは幸せになれると思うよ!」
まったくレオンお兄様は、腑抜け出し、シンシアは見る目が無いんだから…。とサイモンは溜め息を吐いた。
***
告白して来てからのエド兄様は、とても紳士的で優しかった。
元々、好きだった人だけに、優しくされていれば好きにならないはずもない。
3ヶ月を迎える前にシンシアから
「エド兄様が好き!」
「本当に?やったー!」
「シンシア、俺と婚約して下さい!」
「私で良ければ喜んでお受け致します。」
「すぐにお父様達に話に行こう!」
両家のお父様、お母様は、とても喜んでくれた。
私達は婚約をし、エドワードの学園卒業後に結婚する事が決まった。
私としては学園を卒業したかったけれど、エドワードが早く一緒になりたい!と言うので、エドワードに従う事にした。
浮かれていた私は、お姉様が睨み付ける事に気が付いてはいなかった。
あなたにおすすめの小説
(完)貴女は私の全てを奪う妹のふりをする他人ですよね?
青空一夏
恋愛
公爵令嬢の私は婚約者の王太子殿下と優しい家族に、気の合う親友に囲まれ充実した生活を送っていた。それは完璧なバランスがとれた幸せな世界。
けれど、それは一人の女のせいで歪んだ世界になっていくのだった。なぜ私がこんな思いをしなければならないの?
中世ヨーロッパ風異世界。魔道具使用により現代文明のような便利さが普通仕様になっている異世界です。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
[完結]裏切りの果てに……
青空一夏
恋愛
王都に本邸を構える大商会、アルマード男爵家の一人娘リリアは、父の勧めで王立近衛騎士団から引き抜かれた青年カイルと婚約する。
彼は公爵家の分家筋の出身で、政争で没落したものの、誇り高く優秀な騎士だった。
穏やかで誠実な彼に惹かれていくリリア。
だが、学園の同級生レオンのささやいた一言が、彼女の心を揺らす。
「カイルは優しい人なんだろ? 君が望めば、何でもしてくれるはずさ。
でも、それは――仕事だからだよ。結婚も仕事のうちさ。
だって、雇い主の命令に逆らえないでしょ?
君に好意がなくても、義務でそうするんだ」
その言葉が頭から離れないリリアは、カイルの同僚たちに聞き込み、彼に病気の家族がいると知った。「治療費のために自分と結婚するの?」 そう思い込んだリリアに、父母がそろって事故死するという不幸が襲う。
レオンはリリアを惑わし、孤立させ、莫大な持参金を持って自分の元へ嫁ぐように仕向けるのだった。
だが、待っていたのは愛ではなく、孤独と裏切り。
日差しの差さない部屋に閉じ込められ、心身を衰弱させていくリリア。
「……カイル、助けて……」
そう呟いたとき。動き出したのは、かつて彼女を守ると誓った男――カイル・グランベルだった。そしてリリアも自らここを抜けだし、レオンを懲らしめてやろうと決意するようになり……
今、失われた愛と誇りを取り戻す物語が始まる。
完結 貴方が忘れたと言うのなら私も全て忘却しましょう
音爽(ネソウ)
恋愛
商談に出立した恋人で婚約者、だが出向いた地で事故が発生。
幸い大怪我は負わなかったが頭を強打したせいで記憶を失ったという。
事故前はあれほど愛しいと言っていた容姿までバカにしてくる恋人に深く傷つく。
しかし、それはすべて大嘘だった。商談の失敗を隠蔽し、愛人を侍らせる為に偽りを語ったのだ。
己の事も婚約者の事も忘れ去った振りをして彼は甲斐甲斐しく世話をする愛人に愛を囁く。
修復不可能と判断した恋人は別れを決断した。
(完)なにも死ぬことないでしょう?
青空一夏
恋愛
ジュリエットはイリスィオス・ケビン公爵に一目惚れされて子爵家から嫁いできた美しい娘。イリスィオスは初めこそ優しかったものの、二人の愛人を離れに住まわせるようになった。
悩むジュリエットは悲しみのあまり湖に身を投げて死のうとしたが死にきれず昏睡状態になる。前世を昏睡状態で思い出したジュリエットは自分が日本という国で生きていたことを思い出す。還暦手前まで生きた記憶が不意に蘇ったのだ。
若い頃はいろいろな趣味を持ち、男性からもモテた彼女の名は真理。結婚もし子供も産み、いろいろな経験もしてきた真理は知っている。
『亭主、元気で留守がいい』ということを。
だったらこの状況って超ラッキーだわ♪ イケてるおばさん真理(外見は20代前半のジュリエット)がくりひろげるはちゃめちゃコメディー。
ゆるふわ設定ご都合主義。気分転換にどうぞ。初めはシリアス?ですが、途中からコメディーになります。中世ヨーロッパ風ですが和のテイストも混じり合う異世界。
昭和の懐かしい世界が広がります。懐かしい言葉あり。解説付き。
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
私の愛した婚約者は死にました〜過去は捨てましたので自由に生きます〜
みおな
恋愛
大好きだった人。
一目惚れだった。だから、あの人が婚約者になって、本当に嬉しかった。
なのに、私の友人と愛を交わしていたなんて。
もう誰も信じられない。