【完結】他の人が好きな人を好きになる姉に愛する夫を奪われてしまいました。

山葵

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 お姉様が戻ってきてから、モルト家は大変な事になっている。
お母様も、心労から体調を崩されてしまった。

「エドワード、お母様の具合が悪いようなので、お見舞いに行ってもよろしいですか?」

「それは心配だね!是非、行ってきなさい」

「ありがとうございます!」

***

「アルフレッドお母様の具合は、どう?」

「シンシアお姉様、おかえりなさい。
アリシアお姉様のせいで、体調を悪くしたんだよ。
あの人、うちの疫病神だよ!」

「そんな事を言っては駄目よ。
お姉様をあの人だなんて…」

「だって本当の事じゃん」

「お姉様は、部屋でおとなしくしているの?」

「お父様に言われたんだから自粛してるでしょう?」

お姉様の部屋を訪れ、ノックするが返事がない。
侍女に聞くと挙動不審になり、アルフレッドがドアを開ける。

「居ないじゃん!何処に行ったのさっ!」

侍女は、青ざめて

「申し訳ありません。1時間程前に、何処へ行くかは告げずにお出掛けになりました。実は、今回が初めてではございません。申し訳ありません!!」

「はぁーあの人、反省してないじゃん!
お父様に言って、早く修道院に入れて貰わないと。
何か問題を起こされてからじゃあ遅いよ!」

「待ってアルフレッド!私が、お姉様と話をしてみるから…修道院なんて言わないで…」

「シンシアお姉様、優しすぎ!!
モルト伯爵家存続に関わる問題でも起こされたら…」

「そうならない様に注意するから」

「分かった!でも次、言うことを聞かなかったら…」

「その時は、アルフレッドに任せるわ!」

***

「エドワード~!」

「アリシア、呼び出したりして何のようだ?」

「随分と冷たいのね…」

「俺を捨てたのは君だろ?」

「捨ててないわ!私の心は貴方の物と言ったじゃない?!」

「止めてくれ!俺にはシンシアが居る。
用が無いなら、これで失礼する。」

「待って!!私…お父様達に誤解されて、修道院に行かされそうなの…お願い!助けて!!」

「誤解されているなら、誤解を解けば良いだろう?
なぜ誤解が解けないんだ?」

「私、貶められてしまったの…お願い!エドワードは、信じて!」

「はぁー分かったから話してみろっ!」

「サイード王子に真実の愛に目覚めた。運命の相手だと言ってリンドという平民を愛人にしたの。私は、庭師のカイドに相談相手になって貰っていて、仲良くなりたかったリンドをお茶に誘って2人を会わせてしまったの。いつの間にか恋仲になっていたのね…彼女は、サイード王子に無理矢理、愛人された。それを知ったカイドは、リンドと駆け落ちをしてしまったの…。
私の侍女のアニタは、カイドの事が好きだったから、2人を会わせた私を恨んでいたんだと思う。
だからサイード王子に嘘の証言を…」

エドワードは、黙って聞いていた。


 アリシアの話は本当なのか?本当だとしたら修道院なんて可哀想だ。
大体にして、俺からアリシアを奪っておいて、何が真実の愛だ!ふざけるなっ!!


 エドワード 信じているわねぇ~!相変わらずチョロいのかしら?もう少し人を疑った方が良くてよ♪


アリシアは、エドワードの前に、以前、自分に好意を抱いていた男達に会っていた。
だが、皆アリシアの話しを聞いて断わっていた。
皆、勘違いだけで、王族が離縁するとは思わない。
それを口実に、離縁をしたのならば、アリシアに愛想を尽きたか、問題ありの女だったかだと判断したのだ。

「分かった!君を修道院に行かせないように、モルト伯爵を説得しよう!」

「ありがとう♪でも、いきなり行っても無理だと思うの…納得して貰えるように、良く考えて…。
何回か打ち合わせしましょう♪
皆には内緒にしてね、私、部屋で自粛してないといけないのに、バレたら話を聞いて貰える処じゃなくなってしまうわ」

「うーん、そうだなっ!分かった」


 うふふ♪やっぱり馬鹿ね!

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