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ガルス侯爵家の令嬢である わたくしミモルザには、婚約者がいる。
この国の宰相である父を持つ、リブルート侯爵家嫡男レイライン様。
父同様、優秀…と期待されたが、残念な事に顔は良いが頭は普通…嫌、それより下かも。
顔が良いから、女性にモテる。
レイラインの周りには、いつも令嬢達が取り巻いている。
わたくしはと言えば、頭は、まぁ優秀な方になるけれど、顔は中の上くらい?
そんな わたくしがレイライン様の婚約者になれたのは、リブルート侯爵家の未来を心配した侯爵が、優秀であるミモルザなら執務を任せられるとミモルザの父に頼んだから…。
そんな事を知らないレイラインは、ガルス侯爵が、娘の将来を心配して、自分の父に頼んだと誤解している様だ。
彼のプライドを傷付けてはと、ミモルザも本当の事は黙っていた。
だが…レイラインは、知らなかった。
ミモルザが、婚約解消を望んでいる事を…。
いつもの様に、レイラインは、ミモルザが見ているのに気が付きながら、男爵令嬢の肩を抱き耳元で何かを囁いている。
「もぉ~レイライン様ったらぁ~♡あっ、ミモルザ様がぁ~見てますよぉ~!うふふ♪」
「あんなの向こうが頼みの込んで来たから、婚約したんだ。俺が何をしても何も言えないさっ!それより…」
ミモルザは、その光景を気にする事なく通り過ぎようとした。
「あれ、放っておいて良いのか?!」
突然の声に、振り向くと学園一優秀で、次期宰相になると言われているザイラス侯爵家嫡男ギブソン様が居た。
「ギブソン様、ご機嫌麗しゅうございます。…いつもの事ですわ。もう、気にもしておりません」
「君は、それで良いのか?」
「ええ」
「なんか悲しいなぁ。私だったら、婚約者に そんな風に思われたら…泣いてしまうかも?」
「なぜ疑問系ですの?うふふ、そうですね…わたくしもギブソン様が浮気をされたら泣いてすがってしまうかも?ですわ」
ギブソン様は、びっくりした様な顔をし「本当だったら嬉しい…私なら…」と何か聞こえない声でブツブツと言っている。
「ミモルザ!!何を話しているんだっ!?」
怒鳴り声に驚きレイラインの方を見ると、怒った顔をして、ミモルザの元に歩いてきた。
「お前は、俺という婚約者が居ながら、他の男と仲良くしてっ!浮気かっ!?婚約を破棄しても良いのだぞっ!!」
婚約破棄して下さるのですか!?
大歓迎ですが!
「レイライン、何を勘違いしているのか分からないが、少し話をしていただけだ。それに浮気と言うのなら、お前の方だろう?」
「なっ、ミモルザ行くぞっ!」
「は、はい。ギブソン様、失礼…「挨拶なんて良いから、早く来い!!」
ギブソン様に、会釈だけし、わたくしは、レイライン様の後を追った。
はぁー全く自分勝手なのだから…。
そろそろお父様にお話しして、婚約解消して貰わないと…。
来年は学園最後の年。
卒業後に結婚式を挙げる為、来年にはその準備に入る。
その前に、何としても婚約解消をしないと…。
彼の女癖が結婚したら直るとは思えない。
この先、浮気で悩まされるなんて冗談じゃないわ。
前を歩くレイラインを見ながら、「婚約が失くなって本当に困るのは貴方なのよ」と呟いた。
この国の宰相である父を持つ、リブルート侯爵家嫡男レイライン様。
父同様、優秀…と期待されたが、残念な事に顔は良いが頭は普通…嫌、それより下かも。
顔が良いから、女性にモテる。
レイラインの周りには、いつも令嬢達が取り巻いている。
わたくしはと言えば、頭は、まぁ優秀な方になるけれど、顔は中の上くらい?
そんな わたくしがレイライン様の婚約者になれたのは、リブルート侯爵家の未来を心配した侯爵が、優秀であるミモルザなら執務を任せられるとミモルザの父に頼んだから…。
そんな事を知らないレイラインは、ガルス侯爵が、娘の将来を心配して、自分の父に頼んだと誤解している様だ。
彼のプライドを傷付けてはと、ミモルザも本当の事は黙っていた。
だが…レイラインは、知らなかった。
ミモルザが、婚約解消を望んでいる事を…。
いつもの様に、レイラインは、ミモルザが見ているのに気が付きながら、男爵令嬢の肩を抱き耳元で何かを囁いている。
「もぉ~レイライン様ったらぁ~♡あっ、ミモルザ様がぁ~見てますよぉ~!うふふ♪」
「あんなの向こうが頼みの込んで来たから、婚約したんだ。俺が何をしても何も言えないさっ!それより…」
ミモルザは、その光景を気にする事なく通り過ぎようとした。
「あれ、放っておいて良いのか?!」
突然の声に、振り向くと学園一優秀で、次期宰相になると言われているザイラス侯爵家嫡男ギブソン様が居た。
「ギブソン様、ご機嫌麗しゅうございます。…いつもの事ですわ。もう、気にもしておりません」
「君は、それで良いのか?」
「ええ」
「なんか悲しいなぁ。私だったら、婚約者に そんな風に思われたら…泣いてしまうかも?」
「なぜ疑問系ですの?うふふ、そうですね…わたくしもギブソン様が浮気をされたら泣いてすがってしまうかも?ですわ」
ギブソン様は、びっくりした様な顔をし「本当だったら嬉しい…私なら…」と何か聞こえない声でブツブツと言っている。
「ミモルザ!!何を話しているんだっ!?」
怒鳴り声に驚きレイラインの方を見ると、怒った顔をして、ミモルザの元に歩いてきた。
「お前は、俺という婚約者が居ながら、他の男と仲良くしてっ!浮気かっ!?婚約を破棄しても良いのだぞっ!!」
婚約破棄して下さるのですか!?
大歓迎ですが!
「レイライン、何を勘違いしているのか分からないが、少し話をしていただけだ。それに浮気と言うのなら、お前の方だろう?」
「なっ、ミモルザ行くぞっ!」
「は、はい。ギブソン様、失礼…「挨拶なんて良いから、早く来い!!」
ギブソン様に、会釈だけし、わたくしは、レイライン様の後を追った。
はぁー全く自分勝手なのだから…。
そろそろお父様にお話しして、婚約解消して貰わないと…。
来年は学園最後の年。
卒業後に結婚式を挙げる為、来年にはその準備に入る。
その前に、何としても婚約解消をしないと…。
彼の女癖が結婚したら直るとは思えない。
この先、浮気で悩まされるなんて冗談じゃないわ。
前を歩くレイラインを見ながら、「婚約が失くなって本当に困るのは貴方なのよ」と呟いた。
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