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アーバンと結婚して半年が過ぎた。
政略結婚だったが、愛の無い夫婦には成りたくなかった私は、アーバンに逆らわずに彼を立て、彼の言う通りにして来た。
アーバンは、とても優しくて、私を好きだと言ってくれる。
今では私もアーバンの事を好きになりかけている。
これからも、そんな日々が続き、アーバンを好きになり、いつか愛に変わるのだと疑わなかった。
アーバンが領地視察3日ほど留守にしている間に、彼の誕生日プレゼントを用意しようと宝石商を屋敷に呼んだ。
「アーバンに似合うタイリングを購入したいのだけれど、どの宝石が良いかしら…」
宝石商が並べたタイリングは、ルビー、アメジスト、ガーネット、エメラルド、サファイア。
アーバンの瞳の色は青色。
サファイアが良いだろうか?
私の瞳の色は、緑色。
エメラルドを選んだら、独占欲出しすぎかしら?
宝石商は、私がエメラルドのタイリングを手に取ると微笑んだ。
「奥様も、アーバン様と御一緒で、自分の瞳の色の宝石を贈るのですね」
えっ?
「この前のサファイアのネックレスは、アーバン様自らデザインを考えられた特注品…」
「ごめんなさい。少し気分が悪くて…今日は、失礼させて貰うわ」
私は、ソファーから立ち上がると応接室を出た。
侍女に、直ぐに執事を呼んでくる様に伝える。
執事は慌ててやって来た。
「……アーバンは、浮気をしているのかしら?」
「私の口からは何も言えません」
「何も言えない。つまり浮気をしているという事よね?」
「………」
「相手は誰なの?」
「申し訳御座いません。お答え出来ません」
「アーバンは、今日から領地視察だったわね。
直ぐに馬車を用意して!」
「お、奥様。領地に行かれてもアーバン様は…」
「居ないのね。領地視察と言って出掛けて行った時は、浮気相手に会いに行っていたのね?私も随分と馬鹿にされていたものだわ。荷物を纏めて頂戴。侯爵家に帰るわ!」
「こ、困ります!どうかアーバン様が帰るまでお待ち下さい!」
「待つわけ無いでしょう!?この屋敷に居る者達は皆、知っていたのかしら?知っていて、アーバンに裏切られている私を笑っていたのかしら?」
私の近くに居た使用人達は、気まずさに俯いている。
どうやら知らなかったのは私だけ。
使用人達が皆、知っているという事は、最近の話ではなく、結婚前からの相手なのだろう。
その人は、この屋敷に遊びに来ていた。
アーバンは、結婚しても別れなかったと言う事は、私よりも、その人を愛しているのだろう。
自分の瞳の色の宝石を贈るくらいに。
私は、結婚前も結婚後も、アーバンからプレゼントなど貰った事がない。
彼は恋愛に奥手なのだと勝手に思っていた。
恋愛に奥手なのではなく、愛する人一筋だったなんてね。
私は、もう1度、執事に馬車を用意する様に告げ、侍女達に荷物を纏める様に指示する。
侯爵家では突然、大量のトランクを持って帰って来たソフィアに驚ろき大騒ぎになった。
話しを聞いた両親も兄も憤慨し、伯爵家に戻る必要は無い!と言ってくれた。
お父様は、直ぐにアーバンと伯爵家を調査した。
彼の浮気相手は、幼馴染みの男爵令嬢。
勿論、伯爵もアーバンと令嬢との事は知っていた。
知っていて、お父様に縁談の話をしたのだ。
伯爵家は、新しい事業の事業共同経営者を我が家に頼んで来た。
この事業が成功すれば、侯爵家も伯爵家も資産が大変な物になる。
侯爵家は、共同経営者となり、それまでの資金を惜しみ無く提供した。
私とアーバンが結婚していれば、成功するまで侯爵家は資金提供するだろう。
伯爵は、資金と太いパイプの為に、私とアーバンの結婚を押し進めたのだ。
「我が家も随分と馬鹿にされたものだ。ロベルト。アーバンの浮気の証拠に抜かりはないな?ソフィアも離縁で良いな?」
お父様は、伯爵に抗議文と離縁状、そして慰謝料請求を送った。
伯爵は、直ぐに侯爵家を訪ねて来た。
「これは、どういう事ですか!?アーバンとソフィアの離縁など、なぜですか!?」
「知らない振りをするのは、もうやめろ!調べは付いているのだ。アーバンにはソフィアと結婚する前から付き合っている相手が居るではないかっ!」
「アーバンが浮気!?そんな馬鹿な。何かの間違い…」
「ソフィア!マリアを何処に隠したぁー!!」
怒鳴り込んで来たのは、アーバンだ。
マリアというのが、アーバンの愛する人なのだろう。
「アーバン君。行きなり訪ねて来て挨拶もなしかね?はぁー、なぜ私は、こんな男とソフィアを結婚させてしまったのか…」
「義父上が、マリアを拐ったのですか!?」
お父様に掴み掛かろうとして、執事に取り押さえられている。
侯爵家当主のお父様に掴み掛かろうだなんて、彼は何をしたか分かっているのかしら?
「アーバン!少し落ち着いたらどうだ。父上は、男爵令嬢と会った事も、話した事もない」
「ならば、お前かぁー!俺のマリアを返せぇー!!!」
「私を、お前呼ばわりか…。私も男爵令嬢には会っていない。話しを聞く為に従者を使わしただけだ。美丈夫の従者を使わしたら彼女は、うっとりとしながら、君との事を色々と話してくれたそうだよ。従者が侯爵家が知るところになった。逃げた方が良いのでは?と告げたら慌てて何処かへ行ってしまったそうだよ」
「嘘だ!マリアが俺達の事を話すわけない。事業が成功し離婚するまで辛抱すると言っていたんだ。俺を愛しているから耐えられると言っていたんだ」
どうやらアーバンは、事業が成功したら私と離縁するつもりだったらしい。
私は、見事に騙されていたのだ。
政略結婚でも愛し愛される仲になりたかったのは私だけだった様だ。
「アーバン、余計な事を言うなっ!」
「父上!お願いだ。侯爵家からマリアを取り返して下さい。俺は、父上に従って好きでもないソフィアと結婚したんだ。マリアが居ないと俺は…」
そこに美丈夫の従者が部屋に入って来た。
「旦那様に報告致します。男爵令嬢は、懇意にしていた幼馴染みの男と共に隣国に向かいました。尚、男爵夫妻も、後を追うように向かいました」
「ほう、アーバン君の他に懇意にしている者が居たのか。その者と共に隣国へ逃げたのだな?」
「はい。街で幾つもの宝石を売り払い、その金を持って乗合い馬車で男と共に隣国に向かいました」
「嘘だ!嘘だぁー!!お前ぇー嘘を言うんじゃない!!」
売っていた証拠の為に、1つ買い取ってきたとネックレスを出す。
それは、アーバンの瞳の色をしたサファイアのネックレス。
それを見たアーバンは、叫び泣き崩れた。
伯爵も観念したのか黙って泣き叫ぶ息子を見ている。
その後、私とアーバンは離縁した。
逃げたした男爵家への慰謝料の変わりに、お父様は、屋敷と領地を手に入れた。
今回の騒動でお父様を激怒させた伯爵は、事業から手を引くと告げた。
家を潰されるよりも良いと考えたのだろう。
それでも莫大な慰謝料の支払いがある。
新事業の為に、伯爵家も資産を投資してきた。
成功すれば、投資金などアッという間に取り返せる筈だったのだ。
私財が失くなる程の慰謝料。
我が家が潰しに掛からなくても、伯爵家の未来は暗い。
アーバンは、侯爵に手を掛けようとした罪で1ヶ月程、牢獄に入れられていた。
お父様が、処罰は望まず、反省の為に牢獄に入れさせた。
愛する人と結ばれたいのに私と無理矢理、政略結婚をさせられた彼も、有る意味被害者なのだと思う。
だからと言って、彼を許す事は出来ないけれど。
頭が冷え牢獄から出たアーバンは、私に会いたいと言って来たが、会うはずがない。
今更、謝罪をされても許せないし、無いと思いたいが、愛の言葉などを告げられたら気持ち悪くて倒れてしまう。
アーバンを好きかもと思っていた自分にも腹が立つ。
あんな男に騙されて、愛されようと努力し、愛したいと思っていたなんて、本当に愚かだ。
出戻り娘に世間の風は冷たかった。
お父様は、自分のせいで私が不幸になった責任を感じてしまっている。
私に更なる結婚の望みは薄い。
ならば自分の遣りたい事をしてみよう。
お父様の許可を貰い、孤児院で働く事にした。
子供達の世話をし、本の読み聞かせをする。
読み書きに興味がある子には教えた。
毎日が充実して、とても楽しい。
この生活は、アーバンと過ごしていたら送れなかったものだ。
結婚相手の愛は得られなかったけれど、子供達からの愛を手に入れる事は出来た。
この生活が続く限り、私は沢山の愛に囲まれて幸せだ。
笑顔で子供と遊ぶソフィアを、寄付しに訪れた侯爵家子息が見惚れていたのをソフィアは気が付かない。
この出逢いが、これからソフィアを、もっと幸せにするのは、まだ誰も知らない。
End
*****
最後まで読んで頂き ありがとうございます。
政略結婚だったが、愛の無い夫婦には成りたくなかった私は、アーバンに逆らわずに彼を立て、彼の言う通りにして来た。
アーバンは、とても優しくて、私を好きだと言ってくれる。
今では私もアーバンの事を好きになりかけている。
これからも、そんな日々が続き、アーバンを好きになり、いつか愛に変わるのだと疑わなかった。
アーバンが領地視察3日ほど留守にしている間に、彼の誕生日プレゼントを用意しようと宝石商を屋敷に呼んだ。
「アーバンに似合うタイリングを購入したいのだけれど、どの宝石が良いかしら…」
宝石商が並べたタイリングは、ルビー、アメジスト、ガーネット、エメラルド、サファイア。
アーバンの瞳の色は青色。
サファイアが良いだろうか?
私の瞳の色は、緑色。
エメラルドを選んだら、独占欲出しすぎかしら?
宝石商は、私がエメラルドのタイリングを手に取ると微笑んだ。
「奥様も、アーバン様と御一緒で、自分の瞳の色の宝石を贈るのですね」
えっ?
「この前のサファイアのネックレスは、アーバン様自らデザインを考えられた特注品…」
「ごめんなさい。少し気分が悪くて…今日は、失礼させて貰うわ」
私は、ソファーから立ち上がると応接室を出た。
侍女に、直ぐに執事を呼んでくる様に伝える。
執事は慌ててやって来た。
「……アーバンは、浮気をしているのかしら?」
「私の口からは何も言えません」
「何も言えない。つまり浮気をしているという事よね?」
「………」
「相手は誰なの?」
「申し訳御座いません。お答え出来ません」
「アーバンは、今日から領地視察だったわね。
直ぐに馬車を用意して!」
「お、奥様。領地に行かれてもアーバン様は…」
「居ないのね。領地視察と言って出掛けて行った時は、浮気相手に会いに行っていたのね?私も随分と馬鹿にされていたものだわ。荷物を纏めて頂戴。侯爵家に帰るわ!」
「こ、困ります!どうかアーバン様が帰るまでお待ち下さい!」
「待つわけ無いでしょう!?この屋敷に居る者達は皆、知っていたのかしら?知っていて、アーバンに裏切られている私を笑っていたのかしら?」
私の近くに居た使用人達は、気まずさに俯いている。
どうやら知らなかったのは私だけ。
使用人達が皆、知っているという事は、最近の話ではなく、結婚前からの相手なのだろう。
その人は、この屋敷に遊びに来ていた。
アーバンは、結婚しても別れなかったと言う事は、私よりも、その人を愛しているのだろう。
自分の瞳の色の宝石を贈るくらいに。
私は、結婚前も結婚後も、アーバンからプレゼントなど貰った事がない。
彼は恋愛に奥手なのだと勝手に思っていた。
恋愛に奥手なのではなく、愛する人一筋だったなんてね。
私は、もう1度、執事に馬車を用意する様に告げ、侍女達に荷物を纏める様に指示する。
侯爵家では突然、大量のトランクを持って帰って来たソフィアに驚ろき大騒ぎになった。
話しを聞いた両親も兄も憤慨し、伯爵家に戻る必要は無い!と言ってくれた。
お父様は、直ぐにアーバンと伯爵家を調査した。
彼の浮気相手は、幼馴染みの男爵令嬢。
勿論、伯爵もアーバンと令嬢との事は知っていた。
知っていて、お父様に縁談の話をしたのだ。
伯爵家は、新しい事業の事業共同経営者を我が家に頼んで来た。
この事業が成功すれば、侯爵家も伯爵家も資産が大変な物になる。
侯爵家は、共同経営者となり、それまでの資金を惜しみ無く提供した。
私とアーバンが結婚していれば、成功するまで侯爵家は資金提供するだろう。
伯爵は、資金と太いパイプの為に、私とアーバンの結婚を押し進めたのだ。
「我が家も随分と馬鹿にされたものだ。ロベルト。アーバンの浮気の証拠に抜かりはないな?ソフィアも離縁で良いな?」
お父様は、伯爵に抗議文と離縁状、そして慰謝料請求を送った。
伯爵は、直ぐに侯爵家を訪ねて来た。
「これは、どういう事ですか!?アーバンとソフィアの離縁など、なぜですか!?」
「知らない振りをするのは、もうやめろ!調べは付いているのだ。アーバンにはソフィアと結婚する前から付き合っている相手が居るではないかっ!」
「アーバンが浮気!?そんな馬鹿な。何かの間違い…」
「ソフィア!マリアを何処に隠したぁー!!」
怒鳴り込んで来たのは、アーバンだ。
マリアというのが、アーバンの愛する人なのだろう。
「アーバン君。行きなり訪ねて来て挨拶もなしかね?はぁー、なぜ私は、こんな男とソフィアを結婚させてしまったのか…」
「義父上が、マリアを拐ったのですか!?」
お父様に掴み掛かろうとして、執事に取り押さえられている。
侯爵家当主のお父様に掴み掛かろうだなんて、彼は何をしたか分かっているのかしら?
「アーバン!少し落ち着いたらどうだ。父上は、男爵令嬢と会った事も、話した事もない」
「ならば、お前かぁー!俺のマリアを返せぇー!!!」
「私を、お前呼ばわりか…。私も男爵令嬢には会っていない。話しを聞く為に従者を使わしただけだ。美丈夫の従者を使わしたら彼女は、うっとりとしながら、君との事を色々と話してくれたそうだよ。従者が侯爵家が知るところになった。逃げた方が良いのでは?と告げたら慌てて何処かへ行ってしまったそうだよ」
「嘘だ!マリアが俺達の事を話すわけない。事業が成功し離婚するまで辛抱すると言っていたんだ。俺を愛しているから耐えられると言っていたんだ」
どうやらアーバンは、事業が成功したら私と離縁するつもりだったらしい。
私は、見事に騙されていたのだ。
政略結婚でも愛し愛される仲になりたかったのは私だけだった様だ。
「アーバン、余計な事を言うなっ!」
「父上!お願いだ。侯爵家からマリアを取り返して下さい。俺は、父上に従って好きでもないソフィアと結婚したんだ。マリアが居ないと俺は…」
そこに美丈夫の従者が部屋に入って来た。
「旦那様に報告致します。男爵令嬢は、懇意にしていた幼馴染みの男と共に隣国に向かいました。尚、男爵夫妻も、後を追うように向かいました」
「ほう、アーバン君の他に懇意にしている者が居たのか。その者と共に隣国へ逃げたのだな?」
「はい。街で幾つもの宝石を売り払い、その金を持って乗合い馬車で男と共に隣国に向かいました」
「嘘だ!嘘だぁー!!お前ぇー嘘を言うんじゃない!!」
売っていた証拠の為に、1つ買い取ってきたとネックレスを出す。
それは、アーバンの瞳の色をしたサファイアのネックレス。
それを見たアーバンは、叫び泣き崩れた。
伯爵も観念したのか黙って泣き叫ぶ息子を見ている。
その後、私とアーバンは離縁した。
逃げたした男爵家への慰謝料の変わりに、お父様は、屋敷と領地を手に入れた。
今回の騒動でお父様を激怒させた伯爵は、事業から手を引くと告げた。
家を潰されるよりも良いと考えたのだろう。
それでも莫大な慰謝料の支払いがある。
新事業の為に、伯爵家も資産を投資してきた。
成功すれば、投資金などアッという間に取り返せる筈だったのだ。
私財が失くなる程の慰謝料。
我が家が潰しに掛からなくても、伯爵家の未来は暗い。
アーバンは、侯爵に手を掛けようとした罪で1ヶ月程、牢獄に入れられていた。
お父様が、処罰は望まず、反省の為に牢獄に入れさせた。
愛する人と結ばれたいのに私と無理矢理、政略結婚をさせられた彼も、有る意味被害者なのだと思う。
だからと言って、彼を許す事は出来ないけれど。
頭が冷え牢獄から出たアーバンは、私に会いたいと言って来たが、会うはずがない。
今更、謝罪をされても許せないし、無いと思いたいが、愛の言葉などを告げられたら気持ち悪くて倒れてしまう。
アーバンを好きかもと思っていた自分にも腹が立つ。
あんな男に騙されて、愛されようと努力し、愛したいと思っていたなんて、本当に愚かだ。
出戻り娘に世間の風は冷たかった。
お父様は、自分のせいで私が不幸になった責任を感じてしまっている。
私に更なる結婚の望みは薄い。
ならば自分の遣りたい事をしてみよう。
お父様の許可を貰い、孤児院で働く事にした。
子供達の世話をし、本の読み聞かせをする。
読み書きに興味がある子には教えた。
毎日が充実して、とても楽しい。
この生活は、アーバンと過ごしていたら送れなかったものだ。
結婚相手の愛は得られなかったけれど、子供達からの愛を手に入れる事は出来た。
この生活が続く限り、私は沢山の愛に囲まれて幸せだ。
笑顔で子供と遊ぶソフィアを、寄付しに訪れた侯爵家子息が見惚れていたのをソフィアは気が付かない。
この出逢いが、これからソフィアを、もっと幸せにするのは、まだ誰も知らない。
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