公爵夫人は愛されている事に気が付かない

山葵

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ライラの突然の訪問から3日が過ぎた頃。

王家主催の極々身内だけの食事会を週末に執り行うので参加する様にと招待状が届いた。

「よしっ!私もリリアナも流行り風邪に掛かったと言って欠席しよう!」

何がよしっ!なの?
私はアーノルドに呆れていた。

彼は、王宮で財務大臣の職に就いている。

彼が流行り風邪だと言って何日も休めば、今の時期は大変な事になる。

それでなくとも、ここ何日かは朝から晩まで働き「もう大臣職を辞めてやる!!あーリリアナとルノワール不足だよぉー!!」と仕事に行く前に喚いてルノワールを泣かせているのだ。

「アーノルド、国王陛下からの招待なのよ。出席しないなんて出来ないわよ」

「折角の週末をライラの為に、また潰されるのは嫌だっ!!週末はリリアナと寝室から出ない予定だったのにー!!」

っ!!そんな事、聞いてませんが!?
寝室から出ないって…うん!食事会に参加しよう。

迎えた週末。

アーノルドは起きようとする私を離さない。

「そろそろグレンとマリナが…「来ないよ!私が声を掛けるまで部屋に入るなっ!と言ってあるから」

だから大丈夫!とばかりに私を強く抱き締めた。

それでも今日は出掛けるのだ。
足腰立たなくなったら堪ったものではない。

私の気持ちを察したのかアーノルドは、優しく口付けをすると「これ以上は今は我慢する。明日も休みだから帰って来てからの楽しみにしておくよ♪あーでも、もう少しだけリリアナを充電させて♡」

私もアーノルド不足だったし、まぁ最後までしないのなら良いかとベッドの中でイチャイチャしてました。
何も考えずに、時間も見ずに…。

コンッコンッと扉がノックされた様な?

「アーノルド、今ノックの音がしなかった?」

「ん~?気のせいじゃない?」

コンッコンッコンッ!!

「気のせいじゃ有りませんよ!一体、いつまでベッドに居られるのです!?奥様は食事の後にご準備が有るのですよ!?いい加減、起きて下さい!!」

マリナの怒った声に私は飛び起きて時計を見ると、もうすぐでお昼になる。

「た、大変!!マリナ、入ってきて。着替えをするわ」

やっとかぁ~…という顔をしてマリナとダインが入ってきた。

「旦那様!奥様とイチャイチャしたいのは分かりますが、今日は出掛ける用事が有るのもお分かりですよね!?殿方と違い、準備が大変な事も!?」

「す、すまん」

「明日は余程の事がない限りお声が掛かるまで絶対にお声をお掛けしませんのでイチャイチャは今日の夜までお待ち下さい」

「うんっ!分かった」

マリナに叱咤されたのに、最後のご褒美に喜んでブンブンと尻尾を振っている様に見えるのは私だけでしょうか?

ダインを見れば、「奥様、御愁傷様です」とばかりに憐れみの顔をされている気が…考えるのは止めよう。
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