公爵夫人は愛されている事に気が付かない

「あら?侯爵夫人ご覧になって…」

「あれはクライマス公爵…いつ見ても惚れ惚れしてしまいますわねぇ~♡」

「本当に女性が見ても羨ましいくらいの美形ですわねぇ~♡…それなのに…」

「本当にクライマス公爵が可哀想でならないわ…いくら王命だからと言ってもねぇ…」

社交パーティーに参加すれば、いつも聞こえてくる私への陰口…。

貴女達が言わなくても、私が1番、分かっている。

夫の隣に私は相応しくないのだと…。
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