私の好きなお兄様

山葵

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私は夢を見ているのでしょうか!?

ほっぺを、つねってみるが痛い!!

「夢では…ない?」

つねって赤くなってしまった頬をお兄様が触れる。

「っ!!!」

「いくらリリアナでも俺の可愛いリリアナを傷付けては駄目だよ!」

「お、お兄様!!頭を打たれたのですか?お医者様には診て貰いましたか?」

大変だ!お兄様が可笑しくなっている。

マリーにお医者様を呼んできて貰おう!

「マリー直ぐにお医者様を…「リリアナ、落ち着いて!俺は何とも無いよ!」

そんな筈がない。

お兄様は、明らかに可笑しい。

「お兄様、自分ではお気付きになっていらっしゃらない様ですが、今までのお兄様とは明らかに違いますよ!ちゃんと調べて頂いた方が…「ブッ…アハハ」

お兄様?

「ごめんね!そうだよね…最近の俺はリリアナに対して冷たかったからね、俺が可笑しくなったと思ってしまうよね!?」

そう…お兄様は、私と話をするのも嫌がって居たではないか…。

お兄様は、そっと私を抱き締めた。

「っ!!!」

「本当にごめん!俺がリリアナの近くにいてはいけないのでは無いかと思っていた…。だけれど、リリアナが階段から落ちたのを見た時に、失うかと思うと目の前が真っ暗になった」

「お兄様…心配をお掛けして申し訳…「謝らないでくれ。俺がリリアナの側にいれば、こんな事にはならなかったんだ…これからは、ずっと側に居る」

「ずっと?」

「ああずっとだ!」

リリアナは、アルベルトの言葉に顔を赤らめる。

それは、まるで告白されている様な気がしたから。

だがリリアナは、思い出した。

お兄様には、スーザン様が居る。

お兄様は、私を心配して一緒に居てくれると言っただけだ。

勘違いしてはいけない…。

馬鹿ね…期待などしてしまって…。
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