タツヤさんの悶絶調教物語

アサシン工房

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第3章 共同任務

第36話 エーリッヒ大佐の任務に同行する!

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 ハイド伍長の任務を終えた俺たちは次の任務を受けるために司令室へ向かった。

「マティアス司令官、ハイド伍長の任務完了したぜ!」
「よくやった。ハイド伍長も諸君を褒めていたぞ。次はエーリッヒ大佐の部屋に行き、任務を受けてくるのだ」
「かしこまり!」

 次はあのイケメン軍人のエーリッヒ大佐とご一緒かぁ~。俺たちは早速エーリッヒ大佐の部屋へ向かった。

「話は聞いているよ。今度は私の手伝いをしてくれるそうだね」
「おう! マティアス司令官の指示でエーリッヒ大佐と一緒に行くことになったぜ」
「エーリッヒ大佐の任務はどんな感じ?」
「私の任務は、技術施設"サイバータワー"へ向かい、データを集めることだ」

 サイバータワー。ハイド伍長の任務の時、電波塔の頂上から見えたSFチックで近未来的な外観の建物のことだな。
 イケメン軍人技術者と一緒にあのカッコいいタワーを冒険できるなんてワクワクすっぞ。

「この施設には高性能のロボットがたくさんいるんだ。データを収集すれば私の研究にも役立つだろう。電波塔に廃棄されたロボットと違い、サイバータワーのロボットはとても強いよ」

 エーリッヒ大佐は笑顔で語る。電波塔のロボどもだってめちゃくちゃ強かったゾ! それよりも更に強いロボどもが徘徊しているのかよォ!?

「電波塔のロボットたちもかなり強かったよ。大丈夫かなぁ……」
「心配いらない。私は機械系の敵と戦うのは得意なんだ」
「それは心強いな!」

 ライナスにボロ負けしたエーリッヒ大佐でも、ロボども相手と有利に戦えるなら心強いぜ。

「では、準備ができたら出発しよう」
「かしこまり!」

 俺たちは準備を終えた後、エーリッヒ大佐と共にサイバータワーへ向かう。
 エーリッヒ大佐はお供の小型浮遊ロボを連れている。このロボがエーリッヒ大佐と一緒に戦ってくれるそうだ。
 かつてハイド伍長との任務で向かった電波塔から少し離れた場所にサイバータワーはあった。
 年季の入った電波塔と違い、サイバータワー付近は道路の設備もしっかり整っている。
 そして、電波塔よりも高さのある洗練された近未来的な外観のタワーに俺たちは目を奪われた。

「ここが技術の結晶、サイバータワーだ。この建物の頂上に私の知り合いの博士がいるから、彼にデータを譲り受けてもらおう」
「電波塔とは比べ物にならないくらい大きいな」
「今回の任務は長旅になりそうだな、こりゃ」

 こんな巨大なタワーに住んでいるエーリッヒ大佐の知り合いの博士は相当優秀な奴なんだろうな。
 サイバータワーの探索は長旅になりそうだが、同時にワクワクしてきたぜ。どんなハイテクな内装なんだろうな。
 サイバータワーの入り口から中に入ると、そこは壁や床が銀色の金属で覆われた空間だった。電波塔と違い内装も洗練されたデザインだ。
 入り口から通路を進んでいくと、その先は広い部屋の中に3体のロボが待ち受けていた。
 両腕から電流を帯びている白い人型ロボ2体、4足歩行の白い砲台型ロボ1体だ。電波塔にいたロボどもと比べると新型っぽい匂いがプンプンするぜ。

「またロボかよぉ~。感情の無いロボは調教できないから苦手だぜ」
「調教できないロボなんぞ叩き潰すのみ!」
「みんな、頑張れー!」

 ヨウスケが活力スプレーで俺たち全員のパワーを強化。
 俺は"熱湯シャワー"で、レイさんはスタンガンを装着した竹刀でロボどもを攻撃。
 熱湯シャワーでずぶ濡れになったロボどもへの電流竹刀攻撃は効果が抜群だ。
 続いてミカエルが二丁拳銃による"クイックドロー"で広範囲に攻撃。
 しかし、こいつらは新型ロボだけあって耐久力が高い。俺とレイさんとミカエルの攻撃を持ってしても倒しきれなかった。
 すると、人型ロボ2体が電流を放流。威力はさほど高くないが、広範囲で俺たち全員がダメージを受けた。オイ!? いってぇ! オイ!
 続いて砲台型ロボどもが俺たちへ向けて無数の弾丸を発射。痛いんだよおおおお!!!!(マジギレ)

「くっ! さすがはサイバータワーの兵器だね。だが、これで殲滅する!」

 エーリッヒ大佐はお供ロボに指示を出した。すると、お供ロボが広範囲の電撃を発射し、敵のロボどもを攻撃。
 このお供ロボ、小さいボディなのにめちゃくちゃ強いぜ。
 敵のロボどもは電流でショートしたのち機能停止。死んだのだ。

「エーリッヒ大佐の広範囲電撃、すげー威力だな!」
「なんとか片付いたね。この電撃は機械系の敵にとても有効だが、発動までに少し時間が掛かるんだ」
「ならエーリッヒ大佐が技を繰り出すまで、私たちが敵の足止めをしたりサポートに回った方がよさそうだな」
「そうだね。おれもサポートに専念するよー」

 エーリッヒ大佐の攻撃は機械系の敵に対してかなり強力だ。しかし、ハイド伍長と違い、俊敏性に欠ける。典型的な魔法使いタイプだな。
 その後は俺とレイさんとミカエルで極力敵の足止めをする、ヨウスケが回復をする、エーリッヒ大佐が攻撃する戦法で順調に進んでいく。
 このダンジョンはあちこちにレーザー壁が張られていて、レーザーを消すスイッチを探しながら進んだぜ。ギミックのあるダンジョンって楽しいよなぁ。
 俺たちは2階へ上り、そのフロアの段差を上ったり下りたり、レーザーを消すスイッチを押したり、遭遇するロボどもを片っ端からぶっ壊しながら進んでいく。
 そしてついに俺たちは2階の最深部の部屋へ到着した。奥に機械式の扉があるが、その手前に何やら物騒な奴が待ち受けている。
 右手にドリル、左手に火炎放射器を装着した、巨大な二足歩行型ロボだ。
 大きさは電波塔の頂上にいたジャガーノートと同じくらいだが、こいつはジャガーノートよりも物騒な武器を装備してるぜ。強敵なのは間違いない。

「このロボットの名は"ジャイアントマシン"。サイバータワー頂上への道を守る番人だ」
「こいつってジャガーノートみたいに意思や感情を持ってたりする?」
「感情は無いと思う」
「なら叩き潰すのみだ!」
「えぇ…… (困惑)」

 感情を持たないロボなんぞ叩き潰すのみだ。……と思ったらジャイアントマシンの奴もキュイイイイン! と、音を立てながら右手のドリルを回転させてきた!
 やべぇよ……やべぇよ……。でもエーリッヒ大佐はハイド伍長と違ってロボを相手するのが得意だから (震え声)
 俺たちはサイバータワーの頂上へ向かう為、ジャイアントマシンに立ち向かう!
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