68 / 226
第二章
24. キスとウニョウ
しおりを挟む
ライファを後ろから抱きしめたまま、揺れる炎を見ていた。夏の終わりと言えど夜の水辺は肌寒い。火が熱すぎないように結界でその温度を調整しつつ、寒そうなライファを温めた。
ライファの表情が見えないけれど体は近い、この距離のせいだろうか。ライファから伝わる体温が私を安心させるからだろうか。つい、兄さんとのデートのことを聞いてしまった。
ピクニックに行ったというライファ。しかもあわよくば魔獣を獲る手伝いをしてもらおうという下心付きだというのには、ライファらしくて笑ってしまった。
そのうち口数が少なくなり、ライファがうとうとし始めた時、以前ライファがしてきた質問を思い出した。
レベッカとのデートは順調?
じゃあ、キスはしてないの?
気づけば思ったことをそのまま口にしていた。
「キスは・・・した?」
その答えは、うん、だった。デートの終わりにする挨拶だという。
ゾワッと体の中の何かが毛羽立つ感じがした。ライファと兄さんがキスをしている映像が脳裏に浮かび、それを消し去りたい衝動が体を支配する。
「じゃあ、俺にもしてみてよ。」
「挨拶でキスをするんでしょう?なら、おやすみの挨拶。なんか問題ある?」
「・・・ありません。」
「じゃあ、出来るよね?」
言葉巧みにライファを説き伏せる。ライファは少しの間固まった後、体ごと私の方を向いた。
ライファの両手が私の頬を挟むようにして触れる。
一瞬、ん?と思ったがおでこにキスかと、その次の行動を待った。
間もなくして唇が重なった。
え?
温もり移しのようだ。ライファの温かな唇が私の唇にその温もりを伝えてくる。少し唇が離れたときに軽く息を吸うと再び口づけられた。
その行動は予期せぬもので私の脳内を麻痺させる。そのうち、まるで私の唇を味わうかのような動きを見せ始め、私の体の熱が一気に上昇した。
―欲情―する。
「ちょ、ちょっと待って。それ以上はっ!」
ライファの体をグッと押し離し、真っ赤になっているであろう顔を隠す様に手で覆った。そのままライファを回転させその背中を抱きしめることで心を鎮める。
寝息をたてはじめたライファを横にして自身も横になった。横になって空を見上げる。星が静かに瞬き、大地が私の熱を吸い取ってくれるような気がした。そのまま息を大きく吐けば吐き出した呼吸と共に体が重くなり、そのまま沈んだ。
それからどれくらい眠れたのだろう。目が覚めた時にはまだ空は暗く、日が昇る気配はまだない。隣で眠るライファを起こさないように布から出る。自然とライファの唇に目がいき、複雑な思いが体の中で渦巻くのを感じた。
兄さんともあのようなキスを?
あんなの、挨拶のキスなんかじゃないじゃないか。
この感情の正体を私は知っている。嫉妬だ。
藪をつっついて蛇を出したような気分だ。
その気持ちを振り払うように体を動かし始めた。
その後、無事にウニョウを捕まえた私たちはマリア様の元へ帰宅した。
「結構かかりましたわね。」
マリア様の言葉に二人ともグッと息を飲む。
「お、思いのほか強敵でした・・・。」
ライファがそう言ってテヘヘと笑う。
「ウニョウを手に入れる方法は分かりました?」
「はい。話しかけて説得する、ですよね?」
「良く気付いたな。」
私が答えているとリベルダ様の声がした。振り返ればマリア様の家の中からリベルダ様が歩いてくる。
「レイ、お前、寝不足か?酷い顔しているぞ。」
そう言いながら私の肩を意味ありげにポンポンと叩いた。
ライファお手製の朝食を食べた後はリベルダ様に教えてもらった魔法陣をひたすら描いた。まずは何度も描くことで魔法陣を体に覚えさせる。それが出来たら小さな魔法陣をいくつも作り同時に起動させることでコントロール力をアップさせる。同一の魔法陣の軌道、コントロールができるようになると、複数の種類の魔法陣を起動させる。コントロールする。
その他にも、魔法陣の仕組みを理解する講義!?があり、それら全てがちゃんと体と頭に定着して初めてリベルダ様が以前やってみせた変形魔法陣が組めるようになるらしい。
道のりはまだ遠い。
ライファはというと、マリア様とウニョウと一緒に何やら話し込んでいた。ウニョウは隙をみてライファに巻き付こうとし。そのたびにマリア様とライファに怒られているようだ。本当に変な蔦だ。
暫くしてからまた見ると今度はウニョウが分裂していてライファに褒められていた。分裂したウニョウたちをライファがお風呂のようなものに入れている。
今日中にウニョウで武器を作るんだと張り切っていたから、あれも武器づくりに必要な工程なのだろう。どう見ても、二歳児(ウニョウ)と保母さん(ライファ)にしか見えないが。
お昼は武器づくりに夢中なライファを放置して果物とパンで簡単に済ませた。
午後には回復薬を飲んで、また魔法陣の練習を始める。
魔法陣を一つ、二つ、三つと描いては飛ばす。集中を高めて四つ、五つ・・・。
ガビョーン
何かが飛んできて私の顔に巻き付いた。巻き付いたウニョウはその蔦を更に伸ばし、嬉しそうに更に巻き付く。その蔦の端っこをウニョッと掴み、振り返ると「狙いが外れたな」と首を傾げるライファの姿があった。
「レイ、その蔦を取ってみてくださいな。」
マリア様に言われるまでもなく、無理やり蔦を取ろうとする。
普通に手で引っ張って蔦を引きはがそうとするがギュッと余計にしがみ付いてくる。魔力を手に宿して力技で引っ張っても、2、3か所の蔦先が解けただけでそのままだ。
今度は魔力を鋭く変え、料理をする時のように切ってみるもゴリゴリっと音がするだけで切れない。
これは、本格的に鬱陶しい。
戦いで攻撃をするくらいの魔力を注いだ火を、自身にだけ結界をめぐらせたうえで放った。そうしてようやくウニョウが消滅した。
「先生!これはなかなかの出来ではありませんか?」
ライファが嬉しそうにキャッキャした。
「そうですね、上出来ですわ。」
マリア様のお墨付きをもらい、ライファは上機嫌だ。
「先生、もっとたくさん作りたいです!」
「では、今のうちに量産しましょう。それから、このウニョウは持って帰ってくださいね。家の庭に置いておいたら、魔獣たちがグルグル巻きになっちゃいますので。」
「わかりました!」
訓練に明け暮れて時間は夜。
魔力は回復薬で回復させたものの、体力的な疲労はピークだ。昨日眠れなかったのが大きい。
「レイ、ちゃんと帰れるか?なんだか疲れているみたいだけど。」
ライファを恨めしい目で見る。この寝不足は全部ライファのせいなのに、なんでこんなに呑気なんだ?あんなキスをしておきながら何事もなかったかのようにケロッとしているなんて信じられない。
「うん、なんとか帰る。」
いつものようにライファが見送りにと付いてくる。庭に出ると、私たちを見つけたウニョウが嬉しそうに蔦を揺らした。そのウニョウを見なかったことにしてスージィの結界を抜ける。
「明日、ターザニアに戻るんだっけ?」
「うん。あっという間だったな。新しい武器も手に入れられたし、レイにも会えたし濃い日々だった。」
「このまま、こっちにいればいいのに。」
つい本音が出る。
「なんだ?寂しいのか?」
茶化してくるライファにむぅっとした。これが気持ちの差というやつなのだろうか。あんなキスをしても意識などしないくらい恋愛の対象として見ていないということなのだろうか。あんな・・・あぁ、そうだった、ちゃんと教えておかなければ。
「ねぇ、ライファ。」
名前を呼ぶと、ん?と声を出して私を見る。私はライファの頬とおでこにキスをした。ライファは呑気に、なに?なんて聞いてくる。
「これが挨拶のキス。そしてこれが」
ライファの左頬を右手で包むように支え、そのまま口づける。ゾクゾクする感情のまま重なりを深めて、唇を離せば少し上気したライファの顔があった。
「これが恋人同士のキスだよ。だから、こういうキスは他の人にしちゃいけないよ。」
そう囁けば、ほわん、としたライファが「レイって美味しい」と言った。ちゃんとわかっているのだろうか。何一つ伝わってないような気がして、両頬をむぎゅっと両手で挟んだ。
「ちゃんと聞いてる?他の人とキスをしてはいけないんだよ。」
「ふぁい。」
今度はちゃんと伝わったような気がする。
ライファの表情が見えないけれど体は近い、この距離のせいだろうか。ライファから伝わる体温が私を安心させるからだろうか。つい、兄さんとのデートのことを聞いてしまった。
ピクニックに行ったというライファ。しかもあわよくば魔獣を獲る手伝いをしてもらおうという下心付きだというのには、ライファらしくて笑ってしまった。
そのうち口数が少なくなり、ライファがうとうとし始めた時、以前ライファがしてきた質問を思い出した。
レベッカとのデートは順調?
じゃあ、キスはしてないの?
気づけば思ったことをそのまま口にしていた。
「キスは・・・した?」
その答えは、うん、だった。デートの終わりにする挨拶だという。
ゾワッと体の中の何かが毛羽立つ感じがした。ライファと兄さんがキスをしている映像が脳裏に浮かび、それを消し去りたい衝動が体を支配する。
「じゃあ、俺にもしてみてよ。」
「挨拶でキスをするんでしょう?なら、おやすみの挨拶。なんか問題ある?」
「・・・ありません。」
「じゃあ、出来るよね?」
言葉巧みにライファを説き伏せる。ライファは少しの間固まった後、体ごと私の方を向いた。
ライファの両手が私の頬を挟むようにして触れる。
一瞬、ん?と思ったがおでこにキスかと、その次の行動を待った。
間もなくして唇が重なった。
え?
温もり移しのようだ。ライファの温かな唇が私の唇にその温もりを伝えてくる。少し唇が離れたときに軽く息を吸うと再び口づけられた。
その行動は予期せぬもので私の脳内を麻痺させる。そのうち、まるで私の唇を味わうかのような動きを見せ始め、私の体の熱が一気に上昇した。
―欲情―する。
「ちょ、ちょっと待って。それ以上はっ!」
ライファの体をグッと押し離し、真っ赤になっているであろう顔を隠す様に手で覆った。そのままライファを回転させその背中を抱きしめることで心を鎮める。
寝息をたてはじめたライファを横にして自身も横になった。横になって空を見上げる。星が静かに瞬き、大地が私の熱を吸い取ってくれるような気がした。そのまま息を大きく吐けば吐き出した呼吸と共に体が重くなり、そのまま沈んだ。
それからどれくらい眠れたのだろう。目が覚めた時にはまだ空は暗く、日が昇る気配はまだない。隣で眠るライファを起こさないように布から出る。自然とライファの唇に目がいき、複雑な思いが体の中で渦巻くのを感じた。
兄さんともあのようなキスを?
あんなの、挨拶のキスなんかじゃないじゃないか。
この感情の正体を私は知っている。嫉妬だ。
藪をつっついて蛇を出したような気分だ。
その気持ちを振り払うように体を動かし始めた。
その後、無事にウニョウを捕まえた私たちはマリア様の元へ帰宅した。
「結構かかりましたわね。」
マリア様の言葉に二人ともグッと息を飲む。
「お、思いのほか強敵でした・・・。」
ライファがそう言ってテヘヘと笑う。
「ウニョウを手に入れる方法は分かりました?」
「はい。話しかけて説得する、ですよね?」
「良く気付いたな。」
私が答えているとリベルダ様の声がした。振り返ればマリア様の家の中からリベルダ様が歩いてくる。
「レイ、お前、寝不足か?酷い顔しているぞ。」
そう言いながら私の肩を意味ありげにポンポンと叩いた。
ライファお手製の朝食を食べた後はリベルダ様に教えてもらった魔法陣をひたすら描いた。まずは何度も描くことで魔法陣を体に覚えさせる。それが出来たら小さな魔法陣をいくつも作り同時に起動させることでコントロール力をアップさせる。同一の魔法陣の軌道、コントロールができるようになると、複数の種類の魔法陣を起動させる。コントロールする。
その他にも、魔法陣の仕組みを理解する講義!?があり、それら全てがちゃんと体と頭に定着して初めてリベルダ様が以前やってみせた変形魔法陣が組めるようになるらしい。
道のりはまだ遠い。
ライファはというと、マリア様とウニョウと一緒に何やら話し込んでいた。ウニョウは隙をみてライファに巻き付こうとし。そのたびにマリア様とライファに怒られているようだ。本当に変な蔦だ。
暫くしてからまた見ると今度はウニョウが分裂していてライファに褒められていた。分裂したウニョウたちをライファがお風呂のようなものに入れている。
今日中にウニョウで武器を作るんだと張り切っていたから、あれも武器づくりに必要な工程なのだろう。どう見ても、二歳児(ウニョウ)と保母さん(ライファ)にしか見えないが。
お昼は武器づくりに夢中なライファを放置して果物とパンで簡単に済ませた。
午後には回復薬を飲んで、また魔法陣の練習を始める。
魔法陣を一つ、二つ、三つと描いては飛ばす。集中を高めて四つ、五つ・・・。
ガビョーン
何かが飛んできて私の顔に巻き付いた。巻き付いたウニョウはその蔦を更に伸ばし、嬉しそうに更に巻き付く。その蔦の端っこをウニョッと掴み、振り返ると「狙いが外れたな」と首を傾げるライファの姿があった。
「レイ、その蔦を取ってみてくださいな。」
マリア様に言われるまでもなく、無理やり蔦を取ろうとする。
普通に手で引っ張って蔦を引きはがそうとするがギュッと余計にしがみ付いてくる。魔力を手に宿して力技で引っ張っても、2、3か所の蔦先が解けただけでそのままだ。
今度は魔力を鋭く変え、料理をする時のように切ってみるもゴリゴリっと音がするだけで切れない。
これは、本格的に鬱陶しい。
戦いで攻撃をするくらいの魔力を注いだ火を、自身にだけ結界をめぐらせたうえで放った。そうしてようやくウニョウが消滅した。
「先生!これはなかなかの出来ではありませんか?」
ライファが嬉しそうにキャッキャした。
「そうですね、上出来ですわ。」
マリア様のお墨付きをもらい、ライファは上機嫌だ。
「先生、もっとたくさん作りたいです!」
「では、今のうちに量産しましょう。それから、このウニョウは持って帰ってくださいね。家の庭に置いておいたら、魔獣たちがグルグル巻きになっちゃいますので。」
「わかりました!」
訓練に明け暮れて時間は夜。
魔力は回復薬で回復させたものの、体力的な疲労はピークだ。昨日眠れなかったのが大きい。
「レイ、ちゃんと帰れるか?なんだか疲れているみたいだけど。」
ライファを恨めしい目で見る。この寝不足は全部ライファのせいなのに、なんでこんなに呑気なんだ?あんなキスをしておきながら何事もなかったかのようにケロッとしているなんて信じられない。
「うん、なんとか帰る。」
いつものようにライファが見送りにと付いてくる。庭に出ると、私たちを見つけたウニョウが嬉しそうに蔦を揺らした。そのウニョウを見なかったことにしてスージィの結界を抜ける。
「明日、ターザニアに戻るんだっけ?」
「うん。あっという間だったな。新しい武器も手に入れられたし、レイにも会えたし濃い日々だった。」
「このまま、こっちにいればいいのに。」
つい本音が出る。
「なんだ?寂しいのか?」
茶化してくるライファにむぅっとした。これが気持ちの差というやつなのだろうか。あんなキスをしても意識などしないくらい恋愛の対象として見ていないということなのだろうか。あんな・・・あぁ、そうだった、ちゃんと教えておかなければ。
「ねぇ、ライファ。」
名前を呼ぶと、ん?と声を出して私を見る。私はライファの頬とおでこにキスをした。ライファは呑気に、なに?なんて聞いてくる。
「これが挨拶のキス。そしてこれが」
ライファの左頬を右手で包むように支え、そのまま口づける。ゾクゾクする感情のまま重なりを深めて、唇を離せば少し上気したライファの顔があった。
「これが恋人同士のキスだよ。だから、こういうキスは他の人にしちゃいけないよ。」
そう囁けば、ほわん、としたライファが「レイって美味しい」と言った。ちゃんとわかっているのだろうか。何一つ伝わってないような気がして、両頬をむぎゅっと両手で挟んだ。
「ちゃんと聞いてる?他の人とキスをしてはいけないんだよ。」
「ふぁい。」
今度はちゃんと伝わったような気がする。
0
あなたにおすすめの小説
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
転生調理令嬢は諦めることを知らない!
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
3回目の人生は、悪役令嬢を辞めて引きこもります~一歩も出ずに国を救ったら、なぜか「聖女」として崇められ最強の男たちが部屋を包囲してくる件~
放浪人
恋愛
公爵令嬢エリザベートは、1度目は悪役令嬢として断罪され処刑、2度目は改心して聖女となり国に尽くしたが過労死……という悲惨な最期を遂げた。 記憶を持ったまま3度目の人生が始まった瞬間、彼女は固く決意する。 「もう絶対に働きません! 今世は部屋から一歩も出ず、睡眠と趣味に命をかけます!」
最強の拒絶結界『絶対領域』で部屋に籠城し、婚約破棄イベントも夜会も全て無視して惰眠を貪ろうとするエリザベート。 しかし、彼女の「働きたくない」一心からの行動――適当な農業アドバイスや、安眠妨害への容赦ない迎撃――が、周囲には「国を憂う深慮遠謀」「慈愛に満ちた奇跡」として超好意的に解釈されてしまう!?
ヤンデレ化した元婚約者の王太子、物理で愛を語る脳筋騎士団長、効率厨の隣国王子、さらには古代の引きこもり少年までをも巻き込み、事態は国家規模の大騒動へ。 部屋ごと空を飛んで戦場を浄化し、パジャマ姿で古代兵器を操り、地下牢をスイートルームに変えながら、エリザベートは究極の安眠を手に入れることができるのか? 塩対応すればするほど愛され、逃げれば逃げるほど伝説になる、最強引きこもり令嬢の勘違いドタバタ溺愛ファンタジー、ここに完結!
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
追放聖女35歳、拾われ王妃になりました
真曽木トウル
恋愛
王女ルイーズは、両親と王太子だった兄を亡くした20歳から15年間、祖国を“聖女”として統治した。
自分は結婚も即位もすることなく、愛する兄の娘が女王として即位するまで国を守るために……。
ところが兄の娘メアリーと宰相たちの裏切りに遭い、自分が追放されることになってしまう。
とりあえず亡き母の母国に身を寄せようと考えたルイーズだったが、なぜか大学の学友だった他国の王ウィルフレッドが「うちに来い」と迎えに来る。
彼はルイーズが15年前に求婚を断った相手。
聖職者が必要なのかと思いきや、なぜかもう一回求婚されて??
大人なようで素直じゃない2人の両片想い婚。
●他作品とは特に世界観のつながりはありません。
●『小説家になろう』に先行して掲載しております。
【完結済】悪役令嬢の妹様
紫
ファンタジー
星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。
そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。
ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。
やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。
―――アイシアお姉様は私が守る!
最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する!
※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる