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第二章
25. レベッカの日常
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「ローザ様、わたくしはいつになればレイ様にお会いできるのですか?」
私は目の前にいるローザ様に懇願するような気持で聞いた。
「レベッカ、あなたはレイを手に入れる為ならどんなことでもすると約束しましたね?」
「はい。」
「ではもう少し、あの者たちの研究に協力しなさい。あの薬が完成すれば、レイをあなただけのものにすることも可能になるのです。研究にはあなたの高い魔力が必要なのよ。」
ローザ様はそう言うと私の頭を撫でてくれた。
「お出かけですか?」
魔力で身支度を整え始めたローザ様に声をかける。
「えぇ、少しだけ出かけるわ。近いうちにあなたも連れていってあげるから、今日はここで待っていてね。」
「はい。」
あの日、ローザ様と出会った私は、翌日にはお父様とリトルマインで話をした。
ローザ様が側についてくださり、出会ったいきさつやローザ様の元で魔力についての勉強をしたいとの思いを告げた。お父様は驚き、ローザ様を訝しむ様子を見せたがローザ様が直接お父様と話すことで信用することにしたようだった。最後には勉強する気になった私を喜んでくれたりもした。それ以来、私はローザ様のお屋敷で暮らしている。
ローザ様のお屋敷は何重にも結界を張られた要塞のような館だ。人里離れた場所にあり、人の目を欺くように建てられている。高い魔力を持った人が見ようとして見なければこの館はただの山小屋にしか見えないはずだ。そして内部も、ローザ様の意思によってコロコロと姿を変え、入ることができる場所も制限されている。
部屋の扉を開けると空間魔法で歪んだ部屋が見える。いくつもの部屋が熱で溶かされ3回ほどかき混ぜたようなそんな景色だ。
「トーゴ、あなたはここで待っていなさい。」
私はトーゴへ言うと、歪んだ空間へ向き合った。
「地下の研究室へ。」
私が言葉を発すれば、目の前に地下の扉が現れる。その扉をあけた。
「あぁ、レベッカ様、お待ちしておりましたよ。私は魔力が少ないのであなたがいると大助かりなのです。」
白髪に近いグレイの髪の毛をした30歳のニコラウスが怪しげな笑みを浮かべる。魔力ランク4の平民だ。
「ニコラウス、もう少し爽やかに微笑んでくださるかしら?ただでさえ地下の鬱陶しい部屋にいるのにそんな笑みを見せられては吐き気がしますわ。」
ニコラウスは眼鏡をクッあげると「厭味ったらしいお嬢さんだ。」と言った。
「そんなことを言うと、研究に協力なんかしませんわよ。」
「あんたが執着しているレイとやらに会えなくてもよければどうぞ。」
私はこのニコラウスが大嫌いだ。平民なら貴族の私にもっと諂うべきなのに、貴族に対して微塵の経緯も感じない。ニコラウスにあるのは狂った研究熱だけだ。
「それで何をすればいいの?」
「その実を砕いてここに入れてください。そのあとはこっちで、この花を絞って。」
いつもこうだ。見たこともない薬材を調理させられ、どんどん魔力を削り取られる。足りなくなれば回復してまた繰り返す。それを毎日3回は行う。
「薬は完成しそうなの?」
「半分くらい、でしょうかね。」
「まだまだじゃない。そんなんじゃローザ様に捨てられるわよ。」
「それは困りますね。研究にどっぷり浸れるこの環境は私にとっては天国そのものですから。」
翌日はローザ様に新しい洋服を用意してもらい、久しぶりにお洒落を楽しんだ。鏡に映る自分の姿にうっとりする。
「レベッカ様、おきれいですよ。ローザ様からこちらも預かっております。」
トーゴに渡されたネックレスとイヤリングを身に着ける。それは私の髪の毛の色によく生える濃いピンク色の石だった。レイ様がここにいたらなんて言って下さるだろう。綺麗だよって言って下さるかしら?
レイに褒められることを想像するだけで胸が高鳴る。
「レベッカ、準備は出来たかしら?」
扉の外でローザ様の声がして、はい、と返事をした。今日のローザ様は一段と美しい。同性の私から見ても儚げで思わず守りたくなるほどの見事な美しさだ。
「レベッカ、これから空間魔法陣を使ってターザニアに移動します。この先のことも、今までのことも秘密ですよ。少しでも約束を破れば、レイがあなたのものになることは永遠にありません。わかりましたね?」
空間魔法陣!?空間魔法陣だなんて国家レベルの代物だ。ローザ様はその魔法陣を使える様な立場なのだろうか。私は疑問を飲み込み、驚きを隠したまま返事をした。
「はい。」
「いい子ね。それさえ出来れば、久しぶりの貴族らしい時間を楽しんでも構いませんよ。ただし、私のお手伝いも忘れずにね。」
私はローザ様の言葉に頷いた。
空間魔法陣を抜けた先は、上等な調度品でコーディネートされた部屋だった。ひと目で上位貴族の部屋だとわかる。
ローザ様がテーブルに置いてあったベルを鳴らすと、ノックがして仕えの女性が入室してきた。
「ローザ様、いかがなされました?あら、こちらは?」
女性がそう言ったところで、ローザ様がすっと女性に近寄り額に手をかざした。
「昨日から泊っている親戚のレベッカよ。」
そう告げる。
次に女性が目を開けたときには、レベッカ様、お茶でも飲まれますか?と女性が自然に声をかけてきた。
「彼女に建設中の私の館を見せたいの。行ってきてもいいかしら?」
「勿論大丈夫ですよ。でも、ローザ様、くれぐれも無理はなさらないでくださいね。よく寝込まれるので陛下も心配しておいでです。」
「ありがとう。無理はしないようにするわ。後で陛下にも元気な顔を見せて、安心させてきますね。」
「それはいいですね。陛下も喜ぶと思います。」
ローザ様に付いて王宮の敷地内に建設中のローザ様の館を見に行く。数十人の作業員がいるが見たところ皆、魔力の低そうな者ばかりだった。ローザ様は現場の責任者に声をかけ人払いすると建物の中に入って行った。
建物はまだ外壁が出来たばかりで、ローザ様はそこに巨大な魔法陣を描きはじめた。私には解読も難しい難解な魔法陣で、今まで見たこともない。
「レベッカ、ここに魔力を注いでくださる?この線に触れるだけで構わないわ。」
私がローザ様に言われた通りに線に触れると、魔法陣が生きているかのように私の魔力を吸い取り始めた。
「くっ、あぁぁあああーっ。」
その衝撃に思わず声が漏れる。吸い尽くされる!そう思った瞬間。ローザ様が私の体を引っ張った。
「これを飲みなさい。そうすれば魔力が回復するから、そしたらまたお願い。」
ローザ様はそういうと妖しく微笑んだ。
「私はこれから陛下の元へ行きます。レベッカはどうしますか?すぐそこの庭に居ても良いですし、私の部屋に戻ってもいいですよ。」
「庭にいます。」
私は凍てつく北の大地にはない温かさを感じていたくて、王宮の庭に行くことにした。
庭は様々な花で溢れており、噴水がありそこから流れる水が小さな川となって魚を育んでいた。
ここにいるとガルシアでの日々がなんだか幻のようだわ。思わずため息をついて空を見上げていると、ドスっと工具のようなものが降ってきた。
「投げすぎだってばー。」
そんな声とごめん、ごめん、と声が聞こえ私より少し年上の青年が現れた。
「あ!もしかしてぶつかった!?大丈夫?」
その青年は狼狽えながら私を見回す。どうやら怪我をしていないか見ているらしい。
「そんなに慌てなくても大丈夫ですわ。当たっておりませんし、怪我もしておりません。」
そういうと青年は安心したように笑った。
この方、太陽みたいに笑う。
それはとても新鮮だった。こんなに晴れ晴れとした笑顔をもうずっと長いこと見ていなかった気がする。
「私はレベッカ。あなたは?」
気が付けばその青年の名前を聞いていた。
「俺はキヨ!」
「あのっ。」
私が何か話そうとした時、遠くから、あったー?と声が聞こえた。
「ごめん、もう行かなくちゃ。俺、ここで働いてるんだ。」
キヨはそう言って太陽みたいに笑うと、またね、と去って行った。
私は目の前にいるローザ様に懇願するような気持で聞いた。
「レベッカ、あなたはレイを手に入れる為ならどんなことでもすると約束しましたね?」
「はい。」
「ではもう少し、あの者たちの研究に協力しなさい。あの薬が完成すれば、レイをあなただけのものにすることも可能になるのです。研究にはあなたの高い魔力が必要なのよ。」
ローザ様はそう言うと私の頭を撫でてくれた。
「お出かけですか?」
魔力で身支度を整え始めたローザ様に声をかける。
「えぇ、少しだけ出かけるわ。近いうちにあなたも連れていってあげるから、今日はここで待っていてね。」
「はい。」
あの日、ローザ様と出会った私は、翌日にはお父様とリトルマインで話をした。
ローザ様が側についてくださり、出会ったいきさつやローザ様の元で魔力についての勉強をしたいとの思いを告げた。お父様は驚き、ローザ様を訝しむ様子を見せたがローザ様が直接お父様と話すことで信用することにしたようだった。最後には勉強する気になった私を喜んでくれたりもした。それ以来、私はローザ様のお屋敷で暮らしている。
ローザ様のお屋敷は何重にも結界を張られた要塞のような館だ。人里離れた場所にあり、人の目を欺くように建てられている。高い魔力を持った人が見ようとして見なければこの館はただの山小屋にしか見えないはずだ。そして内部も、ローザ様の意思によってコロコロと姿を変え、入ることができる場所も制限されている。
部屋の扉を開けると空間魔法で歪んだ部屋が見える。いくつもの部屋が熱で溶かされ3回ほどかき混ぜたようなそんな景色だ。
「トーゴ、あなたはここで待っていなさい。」
私はトーゴへ言うと、歪んだ空間へ向き合った。
「地下の研究室へ。」
私が言葉を発すれば、目の前に地下の扉が現れる。その扉をあけた。
「あぁ、レベッカ様、お待ちしておりましたよ。私は魔力が少ないのであなたがいると大助かりなのです。」
白髪に近いグレイの髪の毛をした30歳のニコラウスが怪しげな笑みを浮かべる。魔力ランク4の平民だ。
「ニコラウス、もう少し爽やかに微笑んでくださるかしら?ただでさえ地下の鬱陶しい部屋にいるのにそんな笑みを見せられては吐き気がしますわ。」
ニコラウスは眼鏡をクッあげると「厭味ったらしいお嬢さんだ。」と言った。
「そんなことを言うと、研究に協力なんかしませんわよ。」
「あんたが執着しているレイとやらに会えなくてもよければどうぞ。」
私はこのニコラウスが大嫌いだ。平民なら貴族の私にもっと諂うべきなのに、貴族に対して微塵の経緯も感じない。ニコラウスにあるのは狂った研究熱だけだ。
「それで何をすればいいの?」
「その実を砕いてここに入れてください。そのあとはこっちで、この花を絞って。」
いつもこうだ。見たこともない薬材を調理させられ、どんどん魔力を削り取られる。足りなくなれば回復してまた繰り返す。それを毎日3回は行う。
「薬は完成しそうなの?」
「半分くらい、でしょうかね。」
「まだまだじゃない。そんなんじゃローザ様に捨てられるわよ。」
「それは困りますね。研究にどっぷり浸れるこの環境は私にとっては天国そのものですから。」
翌日はローザ様に新しい洋服を用意してもらい、久しぶりにお洒落を楽しんだ。鏡に映る自分の姿にうっとりする。
「レベッカ様、おきれいですよ。ローザ様からこちらも預かっております。」
トーゴに渡されたネックレスとイヤリングを身に着ける。それは私の髪の毛の色によく生える濃いピンク色の石だった。レイ様がここにいたらなんて言って下さるだろう。綺麗だよって言って下さるかしら?
レイに褒められることを想像するだけで胸が高鳴る。
「レベッカ、準備は出来たかしら?」
扉の外でローザ様の声がして、はい、と返事をした。今日のローザ様は一段と美しい。同性の私から見ても儚げで思わず守りたくなるほどの見事な美しさだ。
「レベッカ、これから空間魔法陣を使ってターザニアに移動します。この先のことも、今までのことも秘密ですよ。少しでも約束を破れば、レイがあなたのものになることは永遠にありません。わかりましたね?」
空間魔法陣!?空間魔法陣だなんて国家レベルの代物だ。ローザ様はその魔法陣を使える様な立場なのだろうか。私は疑問を飲み込み、驚きを隠したまま返事をした。
「はい。」
「いい子ね。それさえ出来れば、久しぶりの貴族らしい時間を楽しんでも構いませんよ。ただし、私のお手伝いも忘れずにね。」
私はローザ様の言葉に頷いた。
空間魔法陣を抜けた先は、上等な調度品でコーディネートされた部屋だった。ひと目で上位貴族の部屋だとわかる。
ローザ様がテーブルに置いてあったベルを鳴らすと、ノックがして仕えの女性が入室してきた。
「ローザ様、いかがなされました?あら、こちらは?」
女性がそう言ったところで、ローザ様がすっと女性に近寄り額に手をかざした。
「昨日から泊っている親戚のレベッカよ。」
そう告げる。
次に女性が目を開けたときには、レベッカ様、お茶でも飲まれますか?と女性が自然に声をかけてきた。
「彼女に建設中の私の館を見せたいの。行ってきてもいいかしら?」
「勿論大丈夫ですよ。でも、ローザ様、くれぐれも無理はなさらないでくださいね。よく寝込まれるので陛下も心配しておいでです。」
「ありがとう。無理はしないようにするわ。後で陛下にも元気な顔を見せて、安心させてきますね。」
「それはいいですね。陛下も喜ぶと思います。」
ローザ様に付いて王宮の敷地内に建設中のローザ様の館を見に行く。数十人の作業員がいるが見たところ皆、魔力の低そうな者ばかりだった。ローザ様は現場の責任者に声をかけ人払いすると建物の中に入って行った。
建物はまだ外壁が出来たばかりで、ローザ様はそこに巨大な魔法陣を描きはじめた。私には解読も難しい難解な魔法陣で、今まで見たこともない。
「レベッカ、ここに魔力を注いでくださる?この線に触れるだけで構わないわ。」
私がローザ様に言われた通りに線に触れると、魔法陣が生きているかのように私の魔力を吸い取り始めた。
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その衝撃に思わず声が漏れる。吸い尽くされる!そう思った瞬間。ローザ様が私の体を引っ張った。
「これを飲みなさい。そうすれば魔力が回復するから、そしたらまたお願い。」
ローザ様はそういうと妖しく微笑んだ。
「私はこれから陛下の元へ行きます。レベッカはどうしますか?すぐそこの庭に居ても良いですし、私の部屋に戻ってもいいですよ。」
「庭にいます。」
私は凍てつく北の大地にはない温かさを感じていたくて、王宮の庭に行くことにした。
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ここにいるとガルシアでの日々がなんだか幻のようだわ。思わずため息をついて空を見上げていると、ドスっと工具のようなものが降ってきた。
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そんな声とごめん、ごめん、と声が聞こえ私より少し年上の青年が現れた。
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その青年は狼狽えながら私を見回す。どうやら怪我をしていないか見ているらしい。
「そんなに慌てなくても大丈夫ですわ。当たっておりませんし、怪我もしておりません。」
そういうと青年は安心したように笑った。
この方、太陽みたいに笑う。
それはとても新鮮だった。こんなに晴れ晴れとした笑顔をもうずっと長いこと見ていなかった気がする。
「私はレベッカ。あなたは?」
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「俺はキヨ!」
「あのっ。」
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既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
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※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。
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