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第三章
57. 薬材探し
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「ねぇ、レイ。この石なんだけど身に付けられるように加工してパーティーに持っていったらどうかな。その方が素敵に見えるし、欲しいってなりそうな気がする。」
「確かに。じゃあ、加工してくれるところを探しに行こうか。フランシールの町を見てみたいんじゃない?」
「うん。」
「じゃあ早速行こう。」
明るい時間に見るフランシールの町は昨夜思っていた通り人が目立つ。まるでファッションショーにでも出ていたかのような鮮やかな色を取り入れるのが流行、というよりはフランシール流なのだろう。背景のパステルカラーによく映えて視線の先々が雑誌の一ページのようだ。
「多分この辺だと思うんだけどな。」
出かける前にフロントのおじさんに教えてもらったアクセサリー屋さんはフランシールのメイン通りにあるという露店だ。
「あ、レイ。あれじゃない?」
数十メートル先にあるのベンチの横に頭に布を巻いた女性が座っている。ここからは良く見えないが地面に布を敷いているのであの上にアクセサリーがありそうだ。
「っぽいな。行ってみよう。」
「いらっしゃい、何かお探しで?」
近付いてみるとやはり思った通りにアクセサリーが並んでいて、指輪、ネックレス、イヤリングなど可愛い物からゴツイ物まで様々なテイストのアクセサリーが並んでいた。お姉さんは器用に指を動かし銅と金を魔力で練り合わせアクセサリーの形成をしているところだった。
「パーティーにつけて行けるような華やかなブローチをこの石を使って作って欲しいんだ。」
お姉さんはレイから石を受け取ると興味深そうに石を眺めた。
「へぇ、綺麗な石だね。これ、カットしても大丈夫なの?」
「うん、その辺は任せるよ。」
「男性用?女性用?」
レイはそう言われて私の方を見たが、そういうわけにはいかないか、と呟いた。
「男性用で頼む。明日使いたいから今日中に受け取りたい。」
「なに!?いくらなんでも今日中は無理だ。デザインを考えて形成するんだぞ?」
「そこをなんとか頼む。今依頼しているブローチは貴族も来るパーティーにつけていくつもりだ。そのブローチが貴族の目に留まれば貴族からの注文が入るかもしれない。それはお姉さんにとってもチャンスだと思うけど。」
お姉さんは一瞬考えたような素振りを見せたが、わかった、わかったよと言って店を片づけ始めた。
「他のお客さんの相手をしている時間はないからね。夕方、もう一度ここにおいで。アンタのお望みのものを作っておく。」
「さて、夕方まで時間が空いたけど、どうする?」
「ん~、フランシールの街の素敵さはもう分かったから、薬材を採りに森に行きたい。森に行くときはいつもゆっくり薬材を探すって感じじゃなかったから。レイさえ良ければ、だけど。小弓の練習もしておきたいし。」
「うん、いいよ。じゃあ森に行くか。」
人気のないところで飛獣石に跨り空中から森を探す。
「なるべく深そうな森がいい。」
私たちが向かったのは王都からオーヴェル方面へ1時間ほど飛んだところにある森だ。さすがに王都の近くに深い森などあるはずもなく、ほどほどの森といったところか。森に着くなりベルが私のポンチョの中から飛び出し、深呼吸をするように目を閉じて森を感じているかのようだ。森の入り口に立つと何人かのハンターらしき人達が私たちの横を通り過ぎていった。
「魔獣、いるっぽいね。」
「あぁ、ハンターもいるってことは結構使える魔獣だってことかもな。」
レイの言葉に頷く。
どんな薬材に出会えるのだろう。もしかしたら美味しい食材にも出会えるかもしれない。そう思うと自然と顔が綻ぶ。森に入ると直ぐにスキルで辺りを見回した。
「んんっ、この森地面も効力を持っている・・・。」
「え?そうなの?」
「うん、【はぐくみ効果1】だって。」
「へぇ~。まぁ、確かに。大地は草木を育てるからなぁ。ここの森だけが効果持ちなの?」
「分からない。よく考えたらさ、私、効果を知りたいものがある時しかこのスキルを使ったことが無くてさ。こうしてスキルを使って漠然と眺めたことってなかったと思う。」
「それって・・・。」
レイが何かに気が付いたように目を大きくした。
「うん、そう。私、新しい薬材を発見できるかもしれない・・・。」
「すごい・・・。ライファ、凄いよ、それ。」
レイは呆然とした表情で私を褒めた。そしてその後すぐに表情を落とした。その表情を見て自分の考えが間違ってはいないことを悟った。師匠と暮らしていた頃は自身のスキルを便利なスキルだとしか思っていなかった。師匠にその価値に気付くようにと言われた時も言葉として理解は出来ても本当の意味で理解することができていなかった。でも、ターザニアで調合料理の研究を行い、師匠の元を離れて調合する過程で調合する者たちにとって私のスキルがどれ程重要なものなのかようやく分かった。
そしてまさか、新しい薬材の発見にも役立つなんて・・・。
私には過ぎたスキルだと先生が言っていたけれど、本当にその通りだ。このスキルが悪意ある人に気付かれてしまったら私は自分自身を守れるのだろうか。
強くならなくちゃ、もっと強く。
そんな私に気がついたのかレイが私の手を握る。
「大丈夫だ。私がいる。」
そうだ。それにあの時師匠は言っていた。悪い方にばかり考えるのではなく知識も能力も自分の利になるように使えと。スキルは自身を守る盾にもなるはずだと。
「ありがとう、レイ。」
気を取り直して森の中を歩く。森の入り口付近には魔力を持った草木はない。
「この辺には全然無いみたいだ。もっと奥に行こう。ベル、あんまり離れないで。」
森の奥へ足を進めると明かに木の密度が濃くなってゆく。道も狭くなり、葉擦れの音や鳥の鳴き声が良く響いた。
「あれ?この木の一部分だけ【引力効果4】になってる。」
「どの部分?」
「ここ。」
「あぁ、これはアオイ虫の蜜だね。木に蜜を塗ってメスをおびき寄せるって聞いたことがある。【引力効果】か。なるほどね。アオイ虫が魔虫だなんて聞いたことが無かったけど、もしかしたら蜜を作り出す時だけ魔力が宿るのかもしれない。新しい発見だったりして。」
「ま、まさか。私たちが知らなかっただけだよ。」
「魔木、魔獣、魔虫、魔花、とにかく魔力を持つものが書かれている図鑑を手に入れるべきだろうな。何が新発見なのか、何が発見済みなのか知る必要がある。」
「そうだね。」
「それでこの薬材はどうする?」
「持っていこう。攻撃に使えそうだ。投げたものが戻ってくるかもしれないし、罠を張るのに有効かもしれないし。持って帰って先生たちに相談してみたい。」
私はナイフを取り出すと木の皮ごと蜜を剥がした。他の薬材にくっつかないように袋に入れてリュックにしまう。辺りを見回すと同じ効果のある蜜があちこちの木についていることに気が付いた。
「レイ、あそことここにも、あ、あっちにも。ん?ちょっと待って。蜜によって効力が違う。」
「虫によって効力が違うのかも。なんか、人間みたいだね。」
「だね。なるべく同じ効力のがいいから、あっちにあるのと、ここにあるのだけにするよ。」
幾つか蜜を採った後、更に森の奥へと足を進めていると、何かを察知したかのようにベルが高く飛び立った。それと同時に他の鳥たちも一斉に飛び立ったのを見て、私たちは警戒態勢に入る。
ギュクククククーっ!!
甲高い鳴き声が森のざわめきを一瞬にして黙らせた。そのお蔭で人の叫び声が私たちの耳にも届いた。レイと目が合う。私がシューピンを取り出したのを見るとレイは真っ先に駆け出した。
「確かに。じゃあ、加工してくれるところを探しに行こうか。フランシールの町を見てみたいんじゃない?」
「うん。」
「じゃあ早速行こう。」
明るい時間に見るフランシールの町は昨夜思っていた通り人が目立つ。まるでファッションショーにでも出ていたかのような鮮やかな色を取り入れるのが流行、というよりはフランシール流なのだろう。背景のパステルカラーによく映えて視線の先々が雑誌の一ページのようだ。
「多分この辺だと思うんだけどな。」
出かける前にフロントのおじさんに教えてもらったアクセサリー屋さんはフランシールのメイン通りにあるという露店だ。
「あ、レイ。あれじゃない?」
数十メートル先にあるのベンチの横に頭に布を巻いた女性が座っている。ここからは良く見えないが地面に布を敷いているのであの上にアクセサリーがありそうだ。
「っぽいな。行ってみよう。」
「いらっしゃい、何かお探しで?」
近付いてみるとやはり思った通りにアクセサリーが並んでいて、指輪、ネックレス、イヤリングなど可愛い物からゴツイ物まで様々なテイストのアクセサリーが並んでいた。お姉さんは器用に指を動かし銅と金を魔力で練り合わせアクセサリーの形成をしているところだった。
「パーティーにつけて行けるような華やかなブローチをこの石を使って作って欲しいんだ。」
お姉さんはレイから石を受け取ると興味深そうに石を眺めた。
「へぇ、綺麗な石だね。これ、カットしても大丈夫なの?」
「うん、その辺は任せるよ。」
「男性用?女性用?」
レイはそう言われて私の方を見たが、そういうわけにはいかないか、と呟いた。
「男性用で頼む。明日使いたいから今日中に受け取りたい。」
「なに!?いくらなんでも今日中は無理だ。デザインを考えて形成するんだぞ?」
「そこをなんとか頼む。今依頼しているブローチは貴族も来るパーティーにつけていくつもりだ。そのブローチが貴族の目に留まれば貴族からの注文が入るかもしれない。それはお姉さんにとってもチャンスだと思うけど。」
お姉さんは一瞬考えたような素振りを見せたが、わかった、わかったよと言って店を片づけ始めた。
「他のお客さんの相手をしている時間はないからね。夕方、もう一度ここにおいで。アンタのお望みのものを作っておく。」
「さて、夕方まで時間が空いたけど、どうする?」
「ん~、フランシールの街の素敵さはもう分かったから、薬材を採りに森に行きたい。森に行くときはいつもゆっくり薬材を探すって感じじゃなかったから。レイさえ良ければ、だけど。小弓の練習もしておきたいし。」
「うん、いいよ。じゃあ森に行くか。」
人気のないところで飛獣石に跨り空中から森を探す。
「なるべく深そうな森がいい。」
私たちが向かったのは王都からオーヴェル方面へ1時間ほど飛んだところにある森だ。さすがに王都の近くに深い森などあるはずもなく、ほどほどの森といったところか。森に着くなりベルが私のポンチョの中から飛び出し、深呼吸をするように目を閉じて森を感じているかのようだ。森の入り口に立つと何人かのハンターらしき人達が私たちの横を通り過ぎていった。
「魔獣、いるっぽいね。」
「あぁ、ハンターもいるってことは結構使える魔獣だってことかもな。」
レイの言葉に頷く。
どんな薬材に出会えるのだろう。もしかしたら美味しい食材にも出会えるかもしれない。そう思うと自然と顔が綻ぶ。森に入ると直ぐにスキルで辺りを見回した。
「んんっ、この森地面も効力を持っている・・・。」
「え?そうなの?」
「うん、【はぐくみ効果1】だって。」
「へぇ~。まぁ、確かに。大地は草木を育てるからなぁ。ここの森だけが効果持ちなの?」
「分からない。よく考えたらさ、私、効果を知りたいものがある時しかこのスキルを使ったことが無くてさ。こうしてスキルを使って漠然と眺めたことってなかったと思う。」
「それって・・・。」
レイが何かに気が付いたように目を大きくした。
「うん、そう。私、新しい薬材を発見できるかもしれない・・・。」
「すごい・・・。ライファ、凄いよ、それ。」
レイは呆然とした表情で私を褒めた。そしてその後すぐに表情を落とした。その表情を見て自分の考えが間違ってはいないことを悟った。師匠と暮らしていた頃は自身のスキルを便利なスキルだとしか思っていなかった。師匠にその価値に気付くようにと言われた時も言葉として理解は出来ても本当の意味で理解することができていなかった。でも、ターザニアで調合料理の研究を行い、師匠の元を離れて調合する過程で調合する者たちにとって私のスキルがどれ程重要なものなのかようやく分かった。
そしてまさか、新しい薬材の発見にも役立つなんて・・・。
私には過ぎたスキルだと先生が言っていたけれど、本当にその通りだ。このスキルが悪意ある人に気付かれてしまったら私は自分自身を守れるのだろうか。
強くならなくちゃ、もっと強く。
そんな私に気がついたのかレイが私の手を握る。
「大丈夫だ。私がいる。」
そうだ。それにあの時師匠は言っていた。悪い方にばかり考えるのではなく知識も能力も自分の利になるように使えと。スキルは自身を守る盾にもなるはずだと。
「ありがとう、レイ。」
気を取り直して森の中を歩く。森の入り口付近には魔力を持った草木はない。
「この辺には全然無いみたいだ。もっと奥に行こう。ベル、あんまり離れないで。」
森の奥へ足を進めると明かに木の密度が濃くなってゆく。道も狭くなり、葉擦れの音や鳥の鳴き声が良く響いた。
「あれ?この木の一部分だけ【引力効果4】になってる。」
「どの部分?」
「ここ。」
「あぁ、これはアオイ虫の蜜だね。木に蜜を塗ってメスをおびき寄せるって聞いたことがある。【引力効果】か。なるほどね。アオイ虫が魔虫だなんて聞いたことが無かったけど、もしかしたら蜜を作り出す時だけ魔力が宿るのかもしれない。新しい発見だったりして。」
「ま、まさか。私たちが知らなかっただけだよ。」
「魔木、魔獣、魔虫、魔花、とにかく魔力を持つものが書かれている図鑑を手に入れるべきだろうな。何が新発見なのか、何が発見済みなのか知る必要がある。」
「そうだね。」
「それでこの薬材はどうする?」
「持っていこう。攻撃に使えそうだ。投げたものが戻ってくるかもしれないし、罠を張るのに有効かもしれないし。持って帰って先生たちに相談してみたい。」
私はナイフを取り出すと木の皮ごと蜜を剥がした。他の薬材にくっつかないように袋に入れてリュックにしまう。辺りを見回すと同じ効果のある蜜があちこちの木についていることに気が付いた。
「レイ、あそことここにも、あ、あっちにも。ん?ちょっと待って。蜜によって効力が違う。」
「虫によって効力が違うのかも。なんか、人間みたいだね。」
「だね。なるべく同じ効力のがいいから、あっちにあるのと、ここにあるのだけにするよ。」
幾つか蜜を採った後、更に森の奥へと足を進めていると、何かを察知したかのようにベルが高く飛び立った。それと同時に他の鳥たちも一斉に飛び立ったのを見て、私たちは警戒態勢に入る。
ギュクククククーっ!!
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∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
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追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
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