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第三章
56. 珍しい生き物
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私の手が触れているその体を見てみたくなり思い切ってレイの肩を出す。そのまま上体を起こすとレイに跨って座っているような形になった。金髪によく似合う白い肌。首周りは細めなのに肩にいくにつれしっかりとした筋肉がついている。着やせするタイプなのか・・・。視線を上げるとレイと目が合った。余裕の笑顔だ。
「なんか悔しい。レイだけ余裕みたい。」
私はそう呟くとレイとの距離を詰めた。レイの呼吸が分かるまで近づいたところで目を閉じる。重ねた唇は冷たいのに吐く息が熱い。
レイが私の体ごと反転した。
「余裕なんかないよ。」
私の上に跨ったレイが唇を重ねてくる。その唇が私の首筋に移動し、私の宿着にレイの手がかかった。
「ちょ、ちょっと待って。レイ!」
うん、と返事はするもののレイの手は止まらず私の宿着がはだけた。レイはそのまま私の下着の少し上に唇をつけ強く吸う。ギュウっと吸われた小さな痛みののち解放された。
「予約。他の誰にも触られ無いように。」
「さ、触られるわけないだろ!!」
恥ずかしさのあまり少し大きな声を出しながらはだけた宿着を直した。
「何もしないって言ったのに。」
「それはそれで寂しいと言ったのはライファでしょ。」
「うぐっ・・・。」
「まぁ、男の何もしないは信用しないことだね。」
レイはそう言ってくすくすと笑った。
「さぁ、今度は本当に何もしないから一緒に寝よう。」
「男のその言葉は信用しない方がいいんじゃなかったっけ?」
ジロリとレイを睨むと、さぁどうでしょう?とデビルレイの笑みで微笑まれた。
「じゃあ、何かするかもしれないけど一緒に寝よう、ってのはどう?」
「もっと眠りづらいわ!!」
私がツッコむとレイは可笑しそうに笑った。
窓から差し込む光が眩しくて目が覚めた。昨夜は緊張して眠れないかと思っていたけれど、思っていただけのようで実際はあのあと直ぐに寝落ちした。そして爽やかな目覚め。レイはまだ眠っていて長いまつ毛が伏せられたままになっている。この寝顔を見ていると昨日のことが夢のような気がしてくる。宿着の中を覗くと胸に赤くうっ血した印があった。レイの唇がこんなところに触れたなんて・・・。
「何見てるの?」
摘まんでいた宿着を離して顔を上げるといつの間にか起きたレイが私を見てフッと笑っていた。
「なんでもない。」
「ここ、ちゃんと残っていた?」
レイの指が宿着の上から私の印をなぞる。朝から漂うレイの妖しい雰囲気。
「残ってた!残ってた!!ご飯食べに行くよ!」
勢いよく立ち上がるとレイのくすくす笑う声が聞こえた。
食堂は10あるテーブルの中央に大皿に乗った様々な料理が置いてあるバイキング形式だった。食堂に着くなりベルが飛び立って真っ先に料理の元へ行く。
「あ、ベル待って!」
ベルがコレコレとアピールする料理を片っ端からお皿に盛り、握りつぶしたような形のパンとスープもトレイに乗せた。
「ライファ、レイ、こっち。」
ルカが手をあげたので、そのテーブルで一緒に食事をとることにした。
「昨日の話だけど、パーティーの招待券は入手できそうだ。」
「え?昨日の今日でもう!?」
ルカの仕事の早さに驚く。
「うん、まぁ、いいか。ここだけの話、僕は元貴族なんだよね。」
「え?」
驚いて聞き返した私とは反対にレイは、なるほどと頷いている。
「平民にしては立ち振る舞いが良くできているなと思っていたんだ。」
「平民の中に貴族並の魔力を持つ子供が産まれることが稀にあるでしょ。それと同じように貴族の中にも魔力が足りなくて産まれてくる子供がいるんだ。魔力が足りなかった子供は5歳までに平民の家に里子に出される決まりになっているんだよ。それが、僕。平民から貴族に上がる子供は産まれてすぐに親と引き離されるし、その後関わることはほぼ無い。だけど、貴族から平民に下る子供の場合って案外緩いんだ。離れる年齢もそうだし、離れてからも秘密裏に交流を続ける親子も少なくは無いんだよ。」
「そうなんだ。知らなかった。」
「そういうわけで手に入れられたのです。」
「ルカってフランシール生まれなの?」
「そうだよ。このあと取りに行ってくる.」
ルカはそこまで話すと、じゃあお先に!と席を立って早々に食堂を出ていった。
「レイ、珍しいものか綺麗なもの、どうやって手に入れようか。何か思いつくものある?」
「それなんだけど、リベルダ様に相談してみようよ。フランシールで手に入れられる珍しいものを知っているかもしれないし、それにもしかしたら。」
レイがニヤッと笑ったのを見て私がその続きを口にした。
「持っているかもしれない。」
「そういうこと。」
フロントに寄り滞在を二日間延長すると部屋に戻った。レイがリュックからリトルマインを取り出し師匠を呼んでいる。
「なんだ?」
相変わらずな師匠の声だ。
「お聞きしたいことがありまして・・・。」
レイが事の流れを話すと師匠が、なるほどな、と言った。
「私よりもマリアの方が詳しいかもな。あいつ、色々と変なものを溜め込んでいるし珍しいものもあると思うぞ。ちょっと待っていろ。呼んできてやる。」
ガサガサと家の中を移動するような雑音が聞こえた後、面倒くさそうな先生の声が聞こえた。
「珍しい物ですって?グラント、あなたの失敗した魔道具なんてどう?ほら、なんでも食べちゃうやつ。」
「マリア様、あれは失敗作でもないですしなんでも食べるわけではありません。設定した範囲にあるものを肥料に変換するエコ装置です。」
「そうだぞ。あれは便利な魔道具だ。グラントが掃除している時に研究メモやら薬材やらをポイポイっと放り投げたお前が悪い。そんなに拗ねるな。」
「ふんっ。」
先生は機嫌が悪いらしい。だがそれよりも魔道具の制作をしているらしいグラントさんの声に嬉しくなった。
「まぁ、まぁ、先生、そんなに怒らないで一緒に考えてくださいよ。」
「考えましたわ。考えてグラントの魔道具はどう?と言ったのです!」
これは・・・。まずは先生の機嫌を直す必要がありそうだなと思い、レイを見るとレイも仕方ないなという表情をしていた。
「マリア様、チェルシー鳥の涙を手に入れられればマリア様の研究がっまた一歩大きく進みますよ。チェルシー鳥を調合に使うのは楽しみでしょう?」
「それはそうですけど。」
「先生っ、先生が珍しいものを提供くだされば、先生はもうただ待つだけでチェルシー鳥を手にいれられるのですよ!」
「それもそうですねぇ。」
先生の機嫌が少しずつ直ってきているような気がする。あと少し、と思っていたところで我慢ならなかったのか師匠が口を挟んだ。
「ったく、勿体ぶらないでさっさとくれてやれ。お前の物置によく分からんものがいっぱい詰まっているだろう。なんなら私が適当に持ってきてやる。あぁ、グラントの魔道具で肥料に変えるのもいいな。珍しく私が掃除をしてやろう。」
「リベルダ!あの部屋をあなたがいじることは許しませんよ!酷いことになる想像しかできませんわ・・・。わかりました。持ってきます、持ってくればいいのでしょう。」
暫くして、先生がリュックに入れたものを取り出すように言った。
「瓶に入っていますよ。」
レイが獲り出した瓶の中にいたのは背中に宝石のような綺麗な石をつけた7cm×4cmくらいの楕円形をした生き物だ。夢で見たカニという生き物に似ている。
「薬材を食べさせるとたまに背中についている石のようなものを産みます。珍しいでしょう?」
「珍しいというか初めて見ました。」
レイが不思議そうに瓶の中を見つめ、ベルは生き物が気になって仕方がないようでしきりに瓶の中に手を入れようとしている。
「そうですわよね。私が作った生き物ですもの。」
「え?先生、調合するだけじゃないのですか?」
「偶然の産物です。私が零した薬を飲んだ鳥が産卵したらこの生き物が生まれましたの。最初は面白かったですし、失敗した薬を食べてくれるので良かったのですが、ここ数年失敗した薬を食べてくれなくなりましてねぇ。良い薬材ばかりを欲しがるので困っていたのですよ。」
「なるほど、厄介払いですね。」
「ライファ、人聞きの悪いことは言わないでください。この子だって一つの場所にいるのは退屈でしょう。開放してさしあげるのですよ。」
「・・・なるほど。ものは言いようですね。ありがとうございます。」
「その子が作った石を幾つか入れておきましたから、それも使うといいですわ。」
「「ありがとうございます!」」
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「何もしないって言ったのに。」
「それはそれで寂しいと言ったのはライファでしょ。」
「うぐっ・・・。」
「まぁ、男の何もしないは信用しないことだね。」
レイはそう言ってくすくすと笑った。
「さぁ、今度は本当に何もしないから一緒に寝よう。」
「男のその言葉は信用しない方がいいんじゃなかったっけ?」
ジロリとレイを睨むと、さぁどうでしょう?とデビルレイの笑みで微笑まれた。
「じゃあ、何かするかもしれないけど一緒に寝よう、ってのはどう?」
「もっと眠りづらいわ!!」
私がツッコむとレイは可笑しそうに笑った。
窓から差し込む光が眩しくて目が覚めた。昨夜は緊張して眠れないかと思っていたけれど、思っていただけのようで実際はあのあと直ぐに寝落ちした。そして爽やかな目覚め。レイはまだ眠っていて長いまつ毛が伏せられたままになっている。この寝顔を見ていると昨日のことが夢のような気がしてくる。宿着の中を覗くと胸に赤くうっ血した印があった。レイの唇がこんなところに触れたなんて・・・。
「何見てるの?」
摘まんでいた宿着を離して顔を上げるといつの間にか起きたレイが私を見てフッと笑っていた。
「なんでもない。」
「ここ、ちゃんと残っていた?」
レイの指が宿着の上から私の印をなぞる。朝から漂うレイの妖しい雰囲気。
「残ってた!残ってた!!ご飯食べに行くよ!」
勢いよく立ち上がるとレイのくすくす笑う声が聞こえた。
食堂は10あるテーブルの中央に大皿に乗った様々な料理が置いてあるバイキング形式だった。食堂に着くなりベルが飛び立って真っ先に料理の元へ行く。
「あ、ベル待って!」
ベルがコレコレとアピールする料理を片っ端からお皿に盛り、握りつぶしたような形のパンとスープもトレイに乗せた。
「ライファ、レイ、こっち。」
ルカが手をあげたので、そのテーブルで一緒に食事をとることにした。
「昨日の話だけど、パーティーの招待券は入手できそうだ。」
「え?昨日の今日でもう!?」
ルカの仕事の早さに驚く。
「うん、まぁ、いいか。ここだけの話、僕は元貴族なんだよね。」
「え?」
驚いて聞き返した私とは反対にレイは、なるほどと頷いている。
「平民にしては立ち振る舞いが良くできているなと思っていたんだ。」
「平民の中に貴族並の魔力を持つ子供が産まれることが稀にあるでしょ。それと同じように貴族の中にも魔力が足りなくて産まれてくる子供がいるんだ。魔力が足りなかった子供は5歳までに平民の家に里子に出される決まりになっているんだよ。それが、僕。平民から貴族に上がる子供は産まれてすぐに親と引き離されるし、その後関わることはほぼ無い。だけど、貴族から平民に下る子供の場合って案外緩いんだ。離れる年齢もそうだし、離れてからも秘密裏に交流を続ける親子も少なくは無いんだよ。」
「そうなんだ。知らなかった。」
「そういうわけで手に入れられたのです。」
「ルカってフランシール生まれなの?」
「そうだよ。このあと取りに行ってくる.」
ルカはそこまで話すと、じゃあお先に!と席を立って早々に食堂を出ていった。
「レイ、珍しいものか綺麗なもの、どうやって手に入れようか。何か思いつくものある?」
「それなんだけど、リベルダ様に相談してみようよ。フランシールで手に入れられる珍しいものを知っているかもしれないし、それにもしかしたら。」
レイがニヤッと笑ったのを見て私がその続きを口にした。
「持っているかもしれない。」
「そういうこと。」
フロントに寄り滞在を二日間延長すると部屋に戻った。レイがリュックからリトルマインを取り出し師匠を呼んでいる。
「なんだ?」
相変わらずな師匠の声だ。
「お聞きしたいことがありまして・・・。」
レイが事の流れを話すと師匠が、なるほどな、と言った。
「私よりもマリアの方が詳しいかもな。あいつ、色々と変なものを溜め込んでいるし珍しいものもあると思うぞ。ちょっと待っていろ。呼んできてやる。」
ガサガサと家の中を移動するような雑音が聞こえた後、面倒くさそうな先生の声が聞こえた。
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「そうだぞ。あれは便利な魔道具だ。グラントが掃除している時に研究メモやら薬材やらをポイポイっと放り投げたお前が悪い。そんなに拗ねるな。」
「ふんっ。」
先生は機嫌が悪いらしい。だがそれよりも魔道具の制作をしているらしいグラントさんの声に嬉しくなった。
「まぁ、まぁ、先生、そんなに怒らないで一緒に考えてくださいよ。」
「考えましたわ。考えてグラントの魔道具はどう?と言ったのです!」
これは・・・。まずは先生の機嫌を直す必要がありそうだなと思い、レイを見るとレイも仕方ないなという表情をしていた。
「マリア様、チェルシー鳥の涙を手に入れられればマリア様の研究がっまた一歩大きく進みますよ。チェルシー鳥を調合に使うのは楽しみでしょう?」
「それはそうですけど。」
「先生っ、先生が珍しいものを提供くだされば、先生はもうただ待つだけでチェルシー鳥を手にいれられるのですよ!」
「それもそうですねぇ。」
先生の機嫌が少しずつ直ってきているような気がする。あと少し、と思っていたところで我慢ならなかったのか師匠が口を挟んだ。
「ったく、勿体ぶらないでさっさとくれてやれ。お前の物置によく分からんものがいっぱい詰まっているだろう。なんなら私が適当に持ってきてやる。あぁ、グラントの魔道具で肥料に変えるのもいいな。珍しく私が掃除をしてやろう。」
「リベルダ!あの部屋をあなたがいじることは許しませんよ!酷いことになる想像しかできませんわ・・・。わかりました。持ってきます、持ってくればいいのでしょう。」
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「なるほど、厄介払いですね。」
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私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
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