我慢限界な八重くんは、世話焼き同期を独占したい

白盾

文字の大きさ
9 / 17

第六話 告白(3)【R18】


 達した体は、性感帯そのもののようで。
 いつしか食らいつくように変化した口付けは、余韻に浸る隙を与えてはくれない。


 「ちゃぁんとハジメテの潮吹きも、上手くできたね。
……よいしょっと、少し待ってて手早く洗っちゃうから」


 何をするのかと思えば、山吹くんはボディソープを泡立てて、体を洗い始める。もたれているだけの私の身体も一緒に。

 まだ敏感な体に、容赦なく触れる彼は何かに突き動かされるみたいに忙しない。


 「手荒くてわりぃ……柚木ちゃんの前だと、自分の気持ちを隠さなくてもいいって思うんだ」


早く触れたくて
繋がりたくて
一つになって
ドロドロに溶け合いたい。



 頭にはタオルが被さって、山吹くんの表情までは決して見えない。

 そっと分厚い左胸へと誘《いざな》われる。


 「聞こえる?俺の心音。
ドクンドクンって、全部柚木ちゃんのために生きたい、守りたい愛してるって血が巡って動いてんだよ。
この肉も、血液も、手足も、目も、全部。君のモノにしてよ。だから……俺にも」



 愛おしげにそう言う彼の声音は、少し震えていた。続きを待てど、それ以上は紡がれることはなかった。ただ、鼓動と体温だけが静かに熱を帯びている。
 


 「……あ、風邪引いちまうよな。……うっし。これからお姫様を柔らか~なベッドへご案内しないとな?」


 荒めに拭きとられ、そのまま抱き上げられれば、あっという間にベッドに体が沈んだ。


 
 「ゴムつけて……と」
 「??」
 「今日は、たっぷり柚木ちゃんの中、味わわせてね」


 何やら、個包装された小さな袋を開ければ中から取り出したものを装着してみせる。
 
 そのまま余裕がなさそうな彼は、秘部に自分のモノを押し当てた。
 

 「俺のハジメテ、受け取って……よ!!」


 こんな大きさ、入る訳ない。
 どこか冷静な自分は、そう思った。


 「大丈夫だよ……ッ。柚木ちゃんも、初めてだもんな。そんな、ハァ。いきなりは、動かないから……」
 「……ンッ、ンンンン……」


 最初は優しく入り口を擦り上げられただけだ。敏感なそこは、先ほど果てたばかりなのに、求められて蜜を溢れさせてしまう。

 まるで私も準備万端だよと告げるように。


 ツプと、傘の先が割り入ってくる。
 それだけなのに、もう気持ちよくて彼を大歓迎していた。


 「ふぅぅうう」
 「ハーっ、ふ、なか熱い……これが、柚木ちゃんの体内ッ。俺を、受け入れてく……」


 ゆっくりゆっくりと、大きな肉棒が内肉をかき分けて押し進む。


 「キツい、ふふ。ねぇそんな離したくないのぉ?……俺も。はぁ……嬉しいなぁ……もう」


 そんなこと言われたら、堪らず腰を揺らさずにはいられない。
 
 顔を赤らめ、困り眉な山吹くんは、ついに我慢できない様子で、一気に沈ませた。


 「…っあ……――ッ!」
 

 質量とその大きさの圧迫感で、淫穴は満たされる。
 ゴムの厚みが感じられず、まるで着けてないみたいだ。

 その代わり、山吹くんの淫棒の形と感触がよく理解できた。彼も気持ちいいのか、ピクピクと感じている。


 「ハァア、童貞捧げちゃった。
柚木ちゃんに、大好きな子に、ねえ、受け取って。ほら、感じて、ほらほら!!」


 ゆるゆると、腰を動かされて、まだその大きさに慣れない中は、ただ一身に彼を締め付けた。


 「童貞捧げたんだから、責任取ってくれるよな?優しい柚木ちゃんなら、俺のこと捨てないもんな」
 「ひぐぅッ!あああッ!あたまっ、おかひく、なり……」

 
 子宮口を突破しそうな勢いで肉棒は摩擦を繰り返し、快楽の波を呼び起こす。

 気持ちが良すぎておかしくなりそうで、逃げ腰になっても、止まらず追い討ちがかかった。

 

 「全身全霊をかけてッ、柚木ちゃんをッ、俺の虜にしたい!!ほら、なれなれなれなれなれッ!堕ちろ、俺だけ見てろ!!」


 部屋には、肌と肌が重なり合う音が鳴り響く。

 
 山吹くんの体重がのしかかり、そのままお尻だけをくるくると動かすように変化する。

 すると奥深くまで届いてしまい、癖になる身のこなしに意識が飛びそうになる。
 その度に、必死にシーツを握った。


 その小刻みな動きと震え。
 伝わる先の感触がもっと欲しくて、山吹くんの腰へ足を絡めてホールドする。

 彼を受け入れたい。
 伝われ私の想い。
 
 何も、彼だけがその独占欲を持っているわけではないのだから。


 「やまぶきくんのこと、ちゃんと……っ。見てるよ……どんなあなたのことも好きだよ。っぁ、ンンンーーッ!!!」


 深まる凹凸は、一切の隙間も許さない。

 急所を狙い撃ちされ、腰は激しく打ち付け合う。
 たちまち背中は海老反りになり、山吹くんに抱き寄せられた。


 「ーーーーっずりぃおれも、おれも!!すき、すきすきッイクッ……あぁっ、出るッ」
 「んアッ、イッいく、いっちゃ……あぁッ!!」


 大きく波打つ体。
 腰は震え、幾度となくその欲がぶつかり合う。
 

 全身の震えが収まると、先から熱がじんわりと広がるようにつたわる。


 しかしまだ、山吹くんは一向に引き抜かない。それに、大きさも保ったままだ。



 「あぁ、駄目だ」
 「……?!!!」
 「零れちまうんだ……。もう止めらねぇんだ、今さら。はぁ、はぁ、っ、自制が……歯止めが利かなくて……もう全然おさまらねぇ……ッ!!」


 体が脱力したままの私の腰を、激しく打ち付ける。

 必死に食らいつくような、貪欲さをむき出しにしながら。
 正気を疑うような黒い眼差しは、どこか別の方を見ているようで不安になる。
 

 「好きじゃ足りない。お願いだッ、何でもするから……!!っく。苦しいんだ、俺。柚木ちゃんのこと好きすぎて……」


 空いた手で、胸の尖りを摘まれて下も上も快感が止まらない。
 
 
 「ま、ってぇ、イッたばっかなのにぃっ……ぁ、ああ」
 「ぁっ、くぅ、は……ぁ」
 
 
 ギュッと尖りを押し潰されれば、絶えず中を締めつけた。
 はしたないとわかっていても、なりふり構ってられず喘ぎと共に舌先を突き出す。

 
 「んふぅ………んんっ………ふっ、ん」
 「んむふぅ………んっ…はぁ………はぁ…ん」


 唇を塞ぐように、口内が愛撫されていく。
 ちゅっと音を立てて、離れていく唇の間には銀の糸が伝う。


 「はっ……他のやつになんて、もう愛嬌振りまくな!今まで俺がどんだけ耐えて、どれだけ嫉妬してきたか、わかってんのかよ……!」
 「やま、ぶき……くんッ、ごめ、なさっ」
 「なら!!俺の、こと……ぜったい、ぜったいにぃ!!離さないで……くれる……よな」
 「うん!!うん、わたし……はなさないからッ」

 「言ったな……?ハハッ、も、本当かわいい……」



 スマホを取り出され、画面録音の表示が見える。


 血の気が引いていく。
 いつから、撮られてたの……。



 「……全部撮ったから、これで少しは安心だよ。また一つ、お気に入りが増えちゃった……」
 「そ、そんな……」

 「ふふ、爺さん婆さんになっても、たとえこの先何があっても、もう離さない。
だからさ、どんな手を使っても、もう逃さないって決めたんだ。
……死ぬ時が来たって、ずぅっと一緒だよぉ?」


 本当に私は、バカだ。怖いと思うのに、惹き込まれてもう引き返せない。
 この期に及んで、嬉しいなどと思ってしまっているんだから。


 その証拠に、きゅうんと自分でも痛いくらいに締めつけていくのがわかった。

  
 「……っ、え、なんで締めつけ……」
 「……うっさい!!!山吹くんをすきだって、言ったじゃない!!バカバカバカ!!」

 「あ、え、なにそれかわいい。ずるい、煽ってる?ねぇっ!!?柚木ちゃんさ、俺ら一緒に、堕ちるとこまで堕ちよっか……ッ!!」 

 
 膨れ上がった愛欲をぶつけるように、激しく動く。
 必死に振り落とされないように、互いに背中にしがみついて、擦り寄った。


 汗がぽたぽたと、涙みたいに落ちるけど、それすら美しいと妄幻に浸る。

 「っ…ふっ……あっ、また出るっ!やばいっ…んッ!!!ぁあ、もってかれる……いく、いくいく、く、ぁぁあ!!!」
 「ッぁぁああ……ぃぐぅッ!!!んぁああッ!」


 余力を振り絞るように波打つ体を、受け止める。
 しかしもう指先一つ動かす力は、残っていない。

 
 「ゆずきちゃ、……」





 まどろむ思考は水面のように揺らぎ、力尽きればその波にさらわれていく。
 
 ここはどこかわからない。
 ただ暗闇が広がる波打ち際。

 そこに顔の見えない一人の少年が、暗がりのその先へ、また先へと行ってしまうから追いかける。


 でも、どんどん遠ざかってしまう。
 それが怖くて、寂しくて、孤独感に引き摺り込まれる前に……。
 

 彼を、抱きしめないと。
感想 0

あなたにおすすめの小説

腹黒上司が実は激甘だった件について。

あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。 彼はヤバいです。 サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。 まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。 本当に厳しいんだから。 ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。 マジで? 意味不明なんだけど。 めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。 素直に甘えたいとさえ思った。 だけど、私はその想いに応えられないよ。 どうしたらいいかわからない…。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

ワケあり上司とヒミツの共有

咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。 でも、社内で有名な津田部長。 ハンサム&クールな出で立ちが、 女子社員のハートを鷲掴みにしている。 接点なんて、何もない。 社内の廊下で、2、3度すれ違った位。 だから、 私が津田部長のヒミツを知ったのは、 偶然。 社内の誰も気が付いていないヒミツを 私は知ってしまった。 「どどど、どうしよう……!!」 私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?

【完結】エリート産業医はウブな彼女を溺愛する。

花澤凛
恋愛
第17回 恋愛小説大賞 奨励賞受賞 皆さまのおかげで賞をいただくことになりました。 ありがとうございます。 今好きな人がいます。 相手は殿上人の千秋柾哉先生。 仕事上の関係で気まずくなるぐらいなら眺めているままでよかった。 それなのに千秋先生からまさかの告白…?! 「俺と付き合ってくれませんか」    どうしよう。うそ。え?本当に? 「結構はじめから可愛いなあって思ってた」 「なんとか自分のものにできないかなって」 「果穂。名前で呼んで」 「今日から俺のもの、ね?」 福原果穂26歳:OL:人事労務部 × 千秋柾哉33歳:産業医(名門外科医家系御曹司出身)

工藤くん、恋のバグは直せますか? 〜一夜の過ちから、同期の溺愛が始まりました〜

有明波音
恋愛
とあるスタートアップで法人営業を担当する、青山波瑠(あおやま・はる)は、同期会ですっかり酔っ払っていた。 酔った波瑠の送迎役を任されたのは、同期の工藤渚(くどう・なぎさ)。 「工藤なら絶対送り狼にならないだろうし、安心して任せられるよ〜」 と、同期からも太鼓判を押されるほどの絶大な安心感。 会社でも「もっさりしてる」と言われ垢抜けない工藤には、実は裏の顔があって……? 正義感が強くてとある過去から立ち直れていない、営業部の元気印 × 素顔を隠している天才エンジニア(兼CEO) <登場人物> ・青山 波瑠(あおやま・はる)/27歳 SaaSを展開するスタートアップ・コーラルクラウドで法人営業を担当している。インターンから今の会社にそのまま新卒入社した。 ・工藤 渚(くどう・なぎさ)/27歳 波瑠と同じ会社でシステムエンジニアとして働いている。もっさりしていて垢抜けないけれど、裏では「社長がヘッドハンティングした」「学生の頃シリコンバレーで起業した経験がある」と、まことしやかに囁かれている。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。 ※Rシーンなどの直接的な表現が出てくる場合は、タイトル横に※マークを入れています。

定時で帰りたい私と、残業常習犯の美形部長。秘密の夜食がきっかけで、胃袋も心も掴みました

藤森瑠璃香
恋愛
「お先に失礼しまーす!」がモットーの私、中堅社員の結城志穂。 そんな私の天敵は、仕事の鬼で社内では氷の王子と恐れられる完璧美男子・一条部長だ。 ある夜、忘れ物を取りに戻ったオフィスで、デスクで倒れるように眠る部長を発見してしまう。差し入れた温かいスープを、彼は疲れ切った顔で、でも少しだけ嬉しそうに飲んでくれた。 その日を境に、誰もいないオフィスでの「秘密の夜食」が始まった。 仕事では見せない、少しだけ抜けた素顔、美味しそうにご飯を食べる姿、ふとした時に見せる優しい笑顔。 会社での厳しい上司と、二人きりの時の可愛い人。そのギャップを知ってしまったら、もう、ただの上司だなんて思えない。 これは、美味しいご飯から始まる、少し大人で、甘くて温かいオフィスラブ。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)

久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。 しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。 「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」 ――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。 なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……? 溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。 王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ! *全28話完結 *辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。 *他誌にも掲載中です。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101