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第六話 告白(3)【R18】
達した体は、性感帯そのもののようで。
いつしか食らいつくように変化した口付けは、余韻に浸る隙を与えてはくれない。
「ちゃぁんとハジメテの潮吹きも、上手くできたね。
……よいしょっと、少し待ってて手早く洗っちゃうから」
何をするのかと思えば、山吹くんはボディソープを泡立てて、体を洗い始める。もたれているだけの私の身体も一緒に。
まだ敏感な体に、容赦なく触れる彼は何かに突き動かされるみたいに忙しない。
「手荒くてわりぃ……柚木ちゃんの前だと、自分の気持ちを隠さなくてもいいって思うんだ」
早く触れたくて
繋がりたくて
一つになって
ドロドロに溶け合いたい。
頭にはタオルが被さって、山吹くんの表情までは決して見えない。
そっと分厚い左胸へと誘《いざな》われる。
「聞こえる?俺の心音。
ドクンドクンって、全部柚木ちゃんのために生きたい、守りたい愛してるって血が巡って動いてんだよ。
この肉も、血液も、手足も、目も、全部。君のモノにしてよ。だから……俺にも」
愛おしげにそう言う彼の声音は、少し震えていた。続きを待てど、それ以上は紡がれることはなかった。ただ、鼓動と体温だけが静かに熱を帯びている。
「……あ、風邪引いちまうよな。……うっし。これからお姫様を柔らか~なベッドへご案内しないとな?」
荒めに拭きとられ、そのまま抱き上げられれば、あっという間にベッドに体が沈んだ。
「ゴムつけて……と」
「??」
「今日は、たっぷり柚木ちゃんの中、味わわせてね」
何やら、個包装された小さな袋を開ければ中から取り出したものを装着してみせる。
そのまま余裕がなさそうな彼は、秘部に自分のモノを押し当てた。
「俺のハジメテ、受け取って……よ!!」
こんな大きさ、入る訳ない。
どこか冷静な自分は、そう思った。
「大丈夫だよ……ッ。柚木ちゃんも、初めてだもんな。そんな、ハァ。いきなりは、動かないから……」
「……ンッ、ンンンン……」
最初は優しく入り口を擦り上げられただけだ。敏感なそこは、先ほど果てたばかりなのに、求められて蜜を溢れさせてしまう。
まるで私も準備万端だよと告げるように。
ツプと、傘の先が割り入ってくる。
それだけなのに、もう気持ちよくて彼を大歓迎していた。
「ふぅぅうう」
「ハーっ、ふ、なか熱い……これが、柚木ちゃんの体内ッ。俺を、受け入れてく……」
ゆっくりゆっくりと、大きな肉棒が内肉をかき分けて押し進む。
「キツい、ふふ。ねぇそんな離したくないのぉ?……俺も。はぁ……嬉しいなぁ……もう」
そんなこと言われたら、堪らず腰を揺らさずにはいられない。
顔を赤らめ、困り眉な山吹くんは、ついに我慢できない様子で、一気に沈ませた。
「…っあ……――ッ!」
質量とその大きさの圧迫感で、淫穴は満たされる。
ゴムの厚みが感じられず、まるで着けてないみたいだ。
その代わり、山吹くんの淫棒の形と感触がよく理解できた。彼も気持ちいいのか、ピクピクと感じている。
「ハァア、童貞捧げちゃった。
柚木ちゃんに、大好きな子に、ねえ、受け取って。ほら、感じて、ほらほら!!」
ゆるゆると、腰を動かされて、まだその大きさに慣れない中は、ただ一身に彼を締め付けた。
「童貞捧げたんだから、責任取ってくれるよな?優しい柚木ちゃんなら、俺のこと捨てないもんな」
「ひぐぅッ!あああッ!あたまっ、おかひく、なり……」
子宮口を突破しそうな勢いで肉棒は摩擦を繰り返し、快楽の波を呼び起こす。
気持ちが良すぎておかしくなりそうで、逃げ腰になっても、止まらず追い討ちがかかった。
「全身全霊をかけてッ、柚木ちゃんをッ、俺の虜にしたい!!ほら、なれなれなれなれなれッ!堕ちろ、俺だけ見てろ!!」
部屋には、肌と肌が重なり合う音が鳴り響く。
山吹くんの体重がのしかかり、そのままお尻だけをくるくると動かすように変化する。
すると奥深くまで届いてしまい、癖になる身のこなしに意識が飛びそうになる。
その度に、必死にシーツを握った。
その小刻みな動きと震え。
伝わる先の感触がもっと欲しくて、山吹くんの腰へ足を絡めてホールドする。
彼を受け入れたい。
伝われ私の想い。
何も、彼だけがその独占欲を持っているわけではないのだから。
「やまぶきくんのこと、ちゃんと……っ。見てるよ……どんなあなたのことも好きだよ。っぁ、ンンンーーッ!!!」
深まる凹凸は、一切の隙間も許さない。
急所を狙い撃ちされ、腰は激しく打ち付け合う。
たちまち背中は海老反りになり、山吹くんに抱き寄せられた。
「ーーーーっずりぃおれも、おれも!!すき、すきすきッイクッ……あぁっ、出るッ」
「んアッ、イッいく、いっちゃ……あぁッ!!」
大きく波打つ体。
腰は震え、幾度となくその欲がぶつかり合う。
全身の震えが収まると、先から熱がじんわりと広がるようにつたわる。
しかしまだ、山吹くんは一向に引き抜かない。それに、大きさも保ったままだ。
「あぁ、駄目だ」
「……?!!!」
「零れちまうんだ……。もう止めらねぇんだ、今さら。はぁ、はぁ、っ、自制が……歯止めが利かなくて……もう全然おさまらねぇ……ッ!!」
体が脱力したままの私の腰を、激しく打ち付ける。
必死に食らいつくような、貪欲さをむき出しにしながら。
正気を疑うような黒い眼差しは、どこか別の方を見ているようで不安になる。
「好きじゃ足りない。お願いだッ、何でもするから……!!っく。苦しいんだ、俺。柚木ちゃんのこと好きすぎて……」
空いた手で、胸の尖りを摘まれて下も上も快感が止まらない。
「ま、ってぇ、イッたばっかなのにぃっ……ぁ、ああ」
「ぁっ、くぅ、は……ぁ」
ギュッと尖りを押し潰されれば、絶えず中を締めつけた。
はしたないとわかっていても、なりふり構ってられず喘ぎと共に舌先を突き出す。
「んふぅ………んんっ………ふっ、ん」
「んむふぅ………んっ…はぁ………はぁ…ん」
唇を塞ぐように、口内が愛撫されていく。
ちゅっと音を立てて、離れていく唇の間には銀の糸が伝う。
「はっ……他のやつになんて、もう愛嬌振りまくな!今まで俺がどんだけ耐えて、どれだけ嫉妬してきたか、わかってんのかよ……!」
「やま、ぶき……くんッ、ごめ、なさっ」
「なら!!俺の、こと……ぜったい、ぜったいにぃ!!離さないで……くれる……よな」
「うん!!うん、わたし……はなさないからッ」
「言ったな……?ハハッ、も、本当かわいい……」
スマホを取り出され、画面録音の表示が見える。
血の気が引いていく。
いつから、撮られてたの……。
「……全部撮ったから、これで少しは安心だよ。また一つ、お気に入りが増えちゃった……」
「そ、そんな……」
「ふふ、爺さん婆さんになっても、たとえこの先何があっても、もう離さない。
だからさ、どんな手を使っても、もう逃さないって決めたんだ。
……死ぬ時が来たって、ずぅっと一緒だよぉ?」
本当に私は、バカだ。怖いと思うのに、惹き込まれてもう引き返せない。
この期に及んで、嬉しいなどと思ってしまっているんだから。
その証拠に、きゅうんと自分でも痛いくらいに締めつけていくのがわかった。
「……っ、え、なんで締めつけ……」
「……うっさい!!!山吹くんをすきだって、言ったじゃない!!バカバカバカ!!」
「あ、え、なにそれかわいい。ずるい、煽ってる?ねぇっ!!?柚木ちゃんさ、俺ら一緒に、堕ちるとこまで堕ちよっか……ッ!!」
膨れ上がった愛欲をぶつけるように、激しく動く。
必死に振り落とされないように、互いに背中にしがみついて、擦り寄った。
汗がぽたぽたと、涙みたいに落ちるけど、それすら美しいと妄幻に浸る。
「っ…ふっ……あっ、また出るっ!やばいっ…んッ!!!ぁあ、もってかれる……いく、いくいく、く、ぁぁあ!!!」
「ッぁぁああ……ぃぐぅッ!!!んぁああッ!」
余力を振り絞るように波打つ体を、受け止める。
しかしもう指先一つ動かす力は、残っていない。
「ゆずきちゃ、……」
まどろむ思考は水面のように揺らぎ、力尽きればその波にさらわれていく。
ここはどこかわからない。
ただ暗闇が広がる波打ち際。
そこに顔の見えない一人の少年が、暗がりのその先へ、また先へと行ってしまうから追いかける。
でも、どんどん遠ざかってしまう。
それが怖くて、寂しくて、孤独感に引き摺り込まれる前に……。
彼を、抱きしめないと。
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