15 / 76
賭けのルール
賭けのルール(1)
しおりを挟む
電車を降りたあたしは、仕事で崩れたメイクと髪型を化粧室で直した。
仕事中はローポニー(テイル)にしていた髪を解いて、サイドを捩じってからハーフアップに。デジパーのおかげで、簡単なのに凝った風に見える。
「やだぁ、もうこんな時間やんかぁ~」
スマホを見ると、すでに八時二十分。急いで化粧室を出て、新幹線在来乗り換え口へと向かう。彼が帰宅するためには、新幹線から在来線に乗り換えないといけないのだ。
あたしは、新幹線の改札と在来線ホームへ下りるエスカレーターの近くに立った。
いくつも並んだ自動改札機の向こう側から次々と溢れ出してくる人の波を食い入るように見つめ続けた。
だけどどんなに目を凝らしても、彼の姿は見つからない。
こんな早い便に乗ってるわけないやんなぁ……。
せっかく本社に行ったのだ。あちらの友人や同僚と飲んで帰るのが普通だと思う。あたしならきっとそうする。
そもそも。彼を確実につかまえたいなら、メッセージを送って訊けばいいだけ。
そしたらこんなに待ちぼうけすることも、そわそわすることもないのだ。
だけどあたしには、自分で決めたルールがあった。
“彼の姿が見えても、自分からは声をかけない”
そう。それがこの賭けのルール。
そうこうしているうちに一時間が経った。
さっきから何度下り電光掲示板と改札口を目で往復したんだろう。だけど、待ち人の姿は一向に現れない。
「足痛ぁ……」
思わずひとり言がもれてしまう。
静さんに『独り言が口から出るのは老化の一種』なんて言った手前、気を付けなあかんわぁ。
それは分かっているけど、日中のアテンダント業務で酷使してきた足腰に、ちょっとの時間でも立ちっぱなしが地味にこたえる。下ろしたてのパンプスを履いてきたのも裏目に出た。
スエードのくすみピンクと甲部分を飾る同色のファーに一目ぼれして即決したパンプスは、五.五センチの細ヒール。身長百六十五センチのあたしにとっては、これが最大限の高さ。
これ以上高くすると男性を見下ろしてしまうことがあるから要注意。課長は百七十五センチあるから大丈夫だと思う。
気合を入れる意味もあって今一番のお気に入りを履いてきたのに、選択を誤った気になってくる。いつものスクエアヒールのショートブーツなら、きっともう少しましだったんじゃないかって。
うつむいてピンクのつま先を睨むと、首がじわんとだるくなった。
ずっと上ばかりを見てたからやんなぁ……。
最終列車までまだあと二時間近くある。
足も首も痛くて、一人勝手にこんな賭けを始めた自分がなんだかバカバカしくなってきた。つまるところ、もう挫けそうってこと。
やっぱぁ大人しくぅ、課長にメッセしてみよかぁ……。
そう思いながら手に持っているバッグを開いてスマホを取り出しかけたところで、ハッとした。
あかん!自分で決めた“ルール”やんかぁ。
それを破るやなんてぇ、不戦敗もええところやで、希々花!
そんな根性なしやから、いつまで経っても誰かの“一番”になられへんのよ!
悪魔の誘惑を振り切るように頭を振った時。
「きみ、大丈夫?」
声をかけられてハッと顔を上げると、見知らぬ男が立っていた。
とっさに「大丈夫」と答えようとしたのに、男が先に「きみ一人なんやろ?」と言う。
直感が働いた。これはただの親切とは違う。多分ナンパか酔っ払い。
「ちがいます」とすげなく返して、目の前の男を無視しようと顔を逸らす。
「うそやろ。さっきからずっとここに立っとるやんか」
「………」
相手にしたらダメ。
無視を決め込んだあたしは、男の体で隠された改札口を見ようと体を横にずらそうとした―――けれど。
「相手が来ぉへんのやったら、俺と一緒に行こうや」
「は?」
どこをどうやったらそんな思考回路になるのだろう。心底呆れたせいで、うっかり男のほうを見てしまった。
二十代後半くらいのその男は、ファー付きフードダウンにデニムというカジュアルなスタイル。ツイストパーマの掛かった茶髪が、いかにもってカンジ。
「せやから、俺がきみと遊んだるわ。お相手さん、いくら待っても来ぉへんのやんか」
「っ……、」
「こんな可愛い子ぉんことフッた男やなんて早よ忘れて、俺と遊ぼうや」
「せからしかっ…まだフラれとらんったい!」
男の『フッた』という言葉が胸を的確にグサリと突いてきて、ついムキになって「うるさい!」と言い返してしまった。
それが間違いだったと気付いたのは、男は「おっ!」と目を見張ったあと、にやにやし始めたのを見た時だ。
「なんやきみ、もしかして九州から来たん?俺、博多なら行ったことあんねんで?水炊きうまかったわ~。大阪でも食べれる店知っとんねんから、連れて行こか」
鬱陶しい男ったいね…!
お生憎様。あたし、水炊きは好きじゃない。ついでに言うならもつ鍋も。
福岡県民みんなが、水炊きやもつ鍋を好きなわけじゃないのだ。
「結構です」
断ったあたしの腕を、男はおもむろに掴んで顔を寄せてきた。瞬間、アルコール臭がプンと鼻につく。ぐっと眉間にしわが寄って、思いきり顔を背けた。
「離してっ!」
睨みつけながらハッキリとそう言ったのに、男はにやついた顔のまま、「遠慮せんでええで」とあたしの腕を引いた。
「ちょっ…」
男の腕を振りほどこうとするのになかなか外れなくて、見るからに優男のくせに忌々しい。
「立ちっぱなしで疲れてんやろ?とりあえずゆっくり出来るとこ行こや」
「行かないってばっ、離して…!」
「きみ、可愛い顔して結構気ぃ強いんやな。嫌いやないで、そういう子」
最高にイラっとする!
あんたに好かれても全然嬉しくなかったい!
「やけんっ、行かんっち言いよぉっちゃろ…!」
〈だからっ、行かないって言ってるでしょ…!〉
半ば叫ぶようにそう言ったあたしは、男が掴んでいる手を思いきり振り払った。おかげで男の腕は外れたけど、反動で五.五センチの細ヒールがぐらりと揺れた。バランスを崩した体が男とは逆側に傾く。
――あ、やば。
スローモーションみたいに傾いていく景色を見ながらそう思った。
けれど、数秒後に予測される地面との衝撃は来なかった。
「何をやってるんだ」
背中に温もりを感じると同時に、頭の後ろから降ってきたその声に、全身が大きく戦慄いた。
仕事中はローポニー(テイル)にしていた髪を解いて、サイドを捩じってからハーフアップに。デジパーのおかげで、簡単なのに凝った風に見える。
「やだぁ、もうこんな時間やんかぁ~」
スマホを見ると、すでに八時二十分。急いで化粧室を出て、新幹線在来乗り換え口へと向かう。彼が帰宅するためには、新幹線から在来線に乗り換えないといけないのだ。
あたしは、新幹線の改札と在来線ホームへ下りるエスカレーターの近くに立った。
いくつも並んだ自動改札機の向こう側から次々と溢れ出してくる人の波を食い入るように見つめ続けた。
だけどどんなに目を凝らしても、彼の姿は見つからない。
こんな早い便に乗ってるわけないやんなぁ……。
せっかく本社に行ったのだ。あちらの友人や同僚と飲んで帰るのが普通だと思う。あたしならきっとそうする。
そもそも。彼を確実につかまえたいなら、メッセージを送って訊けばいいだけ。
そしたらこんなに待ちぼうけすることも、そわそわすることもないのだ。
だけどあたしには、自分で決めたルールがあった。
“彼の姿が見えても、自分からは声をかけない”
そう。それがこの賭けのルール。
そうこうしているうちに一時間が経った。
さっきから何度下り電光掲示板と改札口を目で往復したんだろう。だけど、待ち人の姿は一向に現れない。
「足痛ぁ……」
思わずひとり言がもれてしまう。
静さんに『独り言が口から出るのは老化の一種』なんて言った手前、気を付けなあかんわぁ。
それは分かっているけど、日中のアテンダント業務で酷使してきた足腰に、ちょっとの時間でも立ちっぱなしが地味にこたえる。下ろしたてのパンプスを履いてきたのも裏目に出た。
スエードのくすみピンクと甲部分を飾る同色のファーに一目ぼれして即決したパンプスは、五.五センチの細ヒール。身長百六十五センチのあたしにとっては、これが最大限の高さ。
これ以上高くすると男性を見下ろしてしまうことがあるから要注意。課長は百七十五センチあるから大丈夫だと思う。
気合を入れる意味もあって今一番のお気に入りを履いてきたのに、選択を誤った気になってくる。いつものスクエアヒールのショートブーツなら、きっともう少しましだったんじゃないかって。
うつむいてピンクのつま先を睨むと、首がじわんとだるくなった。
ずっと上ばかりを見てたからやんなぁ……。
最終列車までまだあと二時間近くある。
足も首も痛くて、一人勝手にこんな賭けを始めた自分がなんだかバカバカしくなってきた。つまるところ、もう挫けそうってこと。
やっぱぁ大人しくぅ、課長にメッセしてみよかぁ……。
そう思いながら手に持っているバッグを開いてスマホを取り出しかけたところで、ハッとした。
あかん!自分で決めた“ルール”やんかぁ。
それを破るやなんてぇ、不戦敗もええところやで、希々花!
そんな根性なしやから、いつまで経っても誰かの“一番”になられへんのよ!
悪魔の誘惑を振り切るように頭を振った時。
「きみ、大丈夫?」
声をかけられてハッと顔を上げると、見知らぬ男が立っていた。
とっさに「大丈夫」と答えようとしたのに、男が先に「きみ一人なんやろ?」と言う。
直感が働いた。これはただの親切とは違う。多分ナンパか酔っ払い。
「ちがいます」とすげなく返して、目の前の男を無視しようと顔を逸らす。
「うそやろ。さっきからずっとここに立っとるやんか」
「………」
相手にしたらダメ。
無視を決め込んだあたしは、男の体で隠された改札口を見ようと体を横にずらそうとした―――けれど。
「相手が来ぉへんのやったら、俺と一緒に行こうや」
「は?」
どこをどうやったらそんな思考回路になるのだろう。心底呆れたせいで、うっかり男のほうを見てしまった。
二十代後半くらいのその男は、ファー付きフードダウンにデニムというカジュアルなスタイル。ツイストパーマの掛かった茶髪が、いかにもってカンジ。
「せやから、俺がきみと遊んだるわ。お相手さん、いくら待っても来ぉへんのやんか」
「っ……、」
「こんな可愛い子ぉんことフッた男やなんて早よ忘れて、俺と遊ぼうや」
「せからしかっ…まだフラれとらんったい!」
男の『フッた』という言葉が胸を的確にグサリと突いてきて、ついムキになって「うるさい!」と言い返してしまった。
それが間違いだったと気付いたのは、男は「おっ!」と目を見張ったあと、にやにやし始めたのを見た時だ。
「なんやきみ、もしかして九州から来たん?俺、博多なら行ったことあんねんで?水炊きうまかったわ~。大阪でも食べれる店知っとんねんから、連れて行こか」
鬱陶しい男ったいね…!
お生憎様。あたし、水炊きは好きじゃない。ついでに言うならもつ鍋も。
福岡県民みんなが、水炊きやもつ鍋を好きなわけじゃないのだ。
「結構です」
断ったあたしの腕を、男はおもむろに掴んで顔を寄せてきた。瞬間、アルコール臭がプンと鼻につく。ぐっと眉間にしわが寄って、思いきり顔を背けた。
「離してっ!」
睨みつけながらハッキリとそう言ったのに、男はにやついた顔のまま、「遠慮せんでええで」とあたしの腕を引いた。
「ちょっ…」
男の腕を振りほどこうとするのになかなか外れなくて、見るからに優男のくせに忌々しい。
「立ちっぱなしで疲れてんやろ?とりあえずゆっくり出来るとこ行こや」
「行かないってばっ、離して…!」
「きみ、可愛い顔して結構気ぃ強いんやな。嫌いやないで、そういう子」
最高にイラっとする!
あんたに好かれても全然嬉しくなかったい!
「やけんっ、行かんっち言いよぉっちゃろ…!」
〈だからっ、行かないって言ってるでしょ…!〉
半ば叫ぶようにそう言ったあたしは、男が掴んでいる手を思いきり振り払った。おかげで男の腕は外れたけど、反動で五.五センチの細ヒールがぐらりと揺れた。バランスを崩した体が男とは逆側に傾く。
――あ、やば。
スローモーションみたいに傾いていく景色を見ながらそう思った。
けれど、数秒後に予測される地面との衝撃は来なかった。
「何をやってるんだ」
背中に温もりを感じると同時に、頭の後ろから降ってきたその声に、全身が大きく戦慄いた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
ラヴ KAZU
恋愛
藤城美希 三十八歳独身
大学卒業後入社した鏑木建設会社で16年間経理部にて勤めている。
会社では若い女性社員に囲まれて、お局様状態。
彼氏も、結婚を予定している相手もいない。
そんな美希の前に現れたのが、俺様御曹司鏑木蓮
「明日から俺の秘書な、よろしく」
経理部の美希は蓮の秘書を命じられた。
鏑木 蓮 二十六歳独身
鏑木建設会社社長 バイク事故を起こし美希に命を救われる。
親の脛をかじって生きてきた蓮はこの出来事で人生が大きく動き出す。
社長と秘書の関係のはずが、蓮は事あるごとに愛を囁き溺愛が始まる。
蓮の言うことが信じられなかった美希の気持ちに変化が......
望月 楓 二十六歳独身
蓮とは大学の時からの付き合いで、かれこれ八年になる。
密かに美希に惚れていた。
蓮と違い、奨学金で大学へ行き、実家は農家をしており苦労して育った。
蓮を忘れさせる為に麗子に近づいた。
「麗子、俺を好きになれ」
美希への気持ちが冷めぬまま麗子と結婚したが、徐々に麗子への気持ちに変化が現れる。
面倒見の良い頼れる存在である。
藤城美希は三十八歳独身。大学卒業後、入社した会社で十六年間経理部で働いている。
彼氏も、結婚を予定している相手もいない。
そんな時、俺様御曹司鏑木蓮二十六歳が現れた。
社長就任挨拶の日、美希に「明日から俺の秘書なよろしく」と告げた。
社長と秘書の関係のはずが、蓮は美希に愛を囁く
実は蓮と美希は初対面ではない、その事実に美希は気づかなかった。
そして蓮は美希に驚きの事を言う、それは......
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
氷の上司に、好きがバレたら終わりや
naomikoryo
恋愛
──地方から本社に異動してきた29歳独身OL・舞子。
お調子者で明るく、ちょっとおせっかいな彼女の前に現れたのは、
“氷のように冷たい”と社内で噂される40歳のイケメン上司・本庄誠。
最初は「怖い」としか思えなかったはずのその人が、
実は誰よりもまっすぐで、優しくて、不器用な人だと知ったとき――
舞子の中で、恋が芽生えはじめる。
でも、彼には誰も知らない過去があった。
そして舞子は、自分の恋心を隠しながら、ゆっくりとその心の氷を溶かしていく。
◆恋って、“バレたら終わり”なんやろか?
◆それとも、“言わな、始まらへん”んやろか?
そんな揺れる想いを抱えながら、仕事も恋も全力投球。
笑って、泣いて、つまずいて――それでも、前を向く彼女の姿に、きっとあなたも自分を重ねたくなる。
関西出身のヒロイン×無口な年上上司の、20話で完結するライト文芸ラブストーリー。
仕事に恋に揺れるすべてのOLさんたちへ。
「この恋、うちのことかも」と思わず呟きたくなる、等身大の恋を、ぜひ読んでみてください。
お見合いから本気の恋をしてもいいですか
濘-NEI-
恋愛
元カレと破局して半年が経った頃、母から勧められたお見合いを受けることにした涼葉を待っていたのは、あの日出逢った彼でした。
高橋涼葉、28歳。
元カレとは彼の転勤を機に破局。
恋が苦手な涼葉は人恋しさから出逢いを求めてバーに来たものの、人生で初めてのナンパはやっぱり怖くて逃げ出したくなる。そんな危機から救ってくれたのはうっとりするようなイケメンだった。 優しい彼と意気投合して飲み直すことになったけれど、名前も知らない彼に惹かれてしまう気がするのにブレーキはかけられない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる