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『 LOVE YOU!』36-2
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36-2.
「紅茶を淹れるんだけど、飲みませんか?」
「あぁ、ありがと、いただくよ」
ミルクティーを入れながら、ふっと・・話の流れ次第では
病気の朗報を今日こそは話しておかないとなぁ~なんて。
だけど、部屋から出てきた夫は立ったまま椅子に腰かける
でなく、紅茶の入ったカップを手にTVのスイッチを
入れたかとおもうと、ニュース番組をつけて言った。
「午前中晴れてたのにさ、ちょっと空模様がおかしく
なってるから・・」
天気予報のチェックをしたかったみたいだけれど、生憎
そういう天気のことはどこの放送局でもやってなかった
みたいで、次にスマホでせわしなくチェックし始めた。
「そうね、なんとか帰宅するまで降らないでくれると
いいわね」
無難に私は返した。
その間《かん》、彼はスマホから視線を逸らすことなく
紅茶を飲む。
調べ終わったのと、紅茶を飲み干したのとが同時だった
ようで・・
「ごちそうさま、じゃ行ってくるよ」
そう言って夫は慌ただしく出掛けて行った。
はぁ~、私の顔を見たのはたったの一度きり。
はなから私との会話など考えていないのは一目瞭然だ。
「紅茶を淹れるんだけど、飲みませんか?」
「あぁ、ありがと、いただくよ」
ミルクティーを入れながら、ふっと・・話の流れ次第では
病気の朗報を今日こそは話しておかないとなぁ~なんて。
だけど、部屋から出てきた夫は立ったまま椅子に腰かける
でなく、紅茶の入ったカップを手にTVのスイッチを
入れたかとおもうと、ニュース番組をつけて言った。
「午前中晴れてたのにさ、ちょっと空模様がおかしく
なってるから・・」
天気予報のチェックをしたかったみたいだけれど、生憎
そういう天気のことはどこの放送局でもやってなかった
みたいで、次にスマホでせわしなくチェックし始めた。
「そうね、なんとか帰宅するまで降らないでくれると
いいわね」
無難に私は返した。
その間《かん》、彼はスマホから視線を逸らすことなく
紅茶を飲む。
調べ終わったのと、紅茶を飲み干したのとが同時だった
ようで・・
「ごちそうさま、じゃ行ってくるよ」
そう言って夫は慌ただしく出掛けて行った。
はぁ~、私の顔を見たのはたったの一度きり。
はなから私との会話など考えていないのは一目瞭然だ。
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