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『 LOVE YOU!』102
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番外編/恭子Side:102.LOVE YOU
石川は、亀卦川と2人でどこの店に行こうかと話しながら
繫華街をそぞろ歩きしている時に、唐突に亀卦川から
彼の妻と離婚したと聞かされ、驚いた。
病気の奥さんを気遣うどころか、冷たい仕打ちの言葉を
向けていたことを知ってはいたが・・とうとう離婚して放
り出したのかと思うと、飲みに行く気が一気に萎んでしま
ったのだった。
体調不良を理由に帰ろうかと思っていたら、不意に腕を
取られ、何度か来たことのある店にひっぱられるようにし
て、入ることになった。
離婚したにしては、テンション高めの亀卦川に、まさか
ね、との思いが沸き上がった。
席に着くや否や、亀卦川が言った。
「石川さん、今日はさ、真面目な話があるんだ」
『ちょっと待ったー! 真面目な話は、ご飯の後にして
くれーっ』て言いたかったのに、自分がいう前に亀卦川が
せっかちに話し出した。
「でさ、今俺フリーだろ、石川さん俺と結婚しない? 」
やっぱりプロポーズの時も彼は亀卦川康之だった。
真剣に是非とも結婚してほしい、なんて言われた日には
洒落にならないけど、これなら普通に躱《かわ》せるなと
石川は思った。
「俺たち、案外上手くいくと思うんだ」
「😖やだー、亀卦川さん。
私も病気になったら、奥さんみたいに亀卦川さんに捨て
られるんでしょ? 怖すぎるぅ~」
「病気したら看病するさ」
「きゃぁ~、うそだぁ~。嘘つきは閻魔様に舌抜かれるわよ」
「嘘じゃないさ」
よく言うわよ。
どの口がって、あなたよく白々しくそんなこと言えるわ
よね~、全く。
石川は、亀卦川と2人でどこの店に行こうかと話しながら
繫華街をそぞろ歩きしている時に、唐突に亀卦川から
彼の妻と離婚したと聞かされ、驚いた。
病気の奥さんを気遣うどころか、冷たい仕打ちの言葉を
向けていたことを知ってはいたが・・とうとう離婚して放
り出したのかと思うと、飲みに行く気が一気に萎んでしま
ったのだった。
体調不良を理由に帰ろうかと思っていたら、不意に腕を
取られ、何度か来たことのある店にひっぱられるようにし
て、入ることになった。
離婚したにしては、テンション高めの亀卦川に、まさか
ね、との思いが沸き上がった。
席に着くや否や、亀卦川が言った。
「石川さん、今日はさ、真面目な話があるんだ」
『ちょっと待ったー! 真面目な話は、ご飯の後にして
くれーっ』て言いたかったのに、自分がいう前に亀卦川が
せっかちに話し出した。
「でさ、今俺フリーだろ、石川さん俺と結婚しない? 」
やっぱりプロポーズの時も彼は亀卦川康之だった。
真剣に是非とも結婚してほしい、なんて言われた日には
洒落にならないけど、これなら普通に躱《かわ》せるなと
石川は思った。
「俺たち、案外上手くいくと思うんだ」
「😖やだー、亀卦川さん。
私も病気になったら、奥さんみたいに亀卦川さんに捨て
られるんでしょ? 怖すぎるぅ~」
「病気したら看病するさ」
「きゃぁ~、うそだぁ~。嘘つきは閻魔様に舌抜かれるわよ」
「嘘じゃないさ」
よく言うわよ。
どの口がって、あなたよく白々しくそんなこと言えるわ
よね~、全く。
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