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ウィッチ
しおりを挟む「間抜けな連中もいるもんだな。で、君の切り札ってのは、動物に変身する能力かい?」
待合室のストーブに手を翳しながら車掌が訊いてきた。
「いえ、全然。切り札は内緒だから切り札なんですよ」
「そりゃ、そうだ」
車掌が僕の身体を見ながら頷いている。
「それで、結局その子が兎だったのか?」
「そうです。僕もその時は半信半疑でしたけど、彼女は動物に変身する魔法を使えるんですよ」
「魔法ねぇ。もしかして、君のその身体もかい?」
僕も伸ばした前脚を見ながら頷く。
「その子が君を魔法で犬に変えたってことか。まるで欧州のウィッチだな。なら、追いかけていた連中は魔女狩りかもな」
「ウィッチ――そんな単純な話じゃない。あの後、僕は――」
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